オー・ヘンリーのレビュー一覧
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収録されている短編のうち「魔女のパン」がいい。テーマは、小さな親切、大きなお世話、だろう。
主人公ミス・マーサは、善意を施した相手に迷惑だと怒鳴り込まれ、善意の自分像をあっさり捨てられた女性だ。その姿勢は健全だ。ともすれば、いったん芽生えた善意を取り下げられない人は、実に多いからだ。行き過ぎた善意の押し付けと、それに対する反発は、今日に至るまで社会の対立軸としてあちこちで見かけるもので、読後に得られる教訓に古さを感じない。
説教じみていないところもいい。マーサの場合、その善意は相手から好かれたいという下心でもあった。宗教的な隣人愛ではなく、少し下世話で、妄想の様子は少女マンガ的でもある。読者としては、好感が持てる人物像だ。 -
Posted by ブクログ
O・ヘンリーの短編は鋭く、暖かく、面白い。それにこの光文社の新訳は粒ぞろいで、ヘンリー病になるかもしれない。
最近、短編集を読む機会が多い、以前は落ち着いて読むのは長編小説がいいと思っていて、短編集というものにあまり目が向かなかった。
何気なく買ってきたものが、国内外を問わず短編だったりすると、自分のうっかりを棚に上げて、また短編なのかと思った。
それが読みなれてきたのか、発刊されるのに短編集が多くなったのか。読後のピリッとした味が嬉しくなってきた。
そうなると作品の評判が気になる。作家の背景も知りたくなる。
そしてこの本に回り逢えた。海外小説フェアのおかげで、少し目が開いた気がする。短編集ははじめての作家の入門書のように思っていたが、全く別物で短くても読んでしまってからも、心の中で輝いたり感動を残すものだと知った。今更というか、やっとというか。
O・ヘンリーは、この短編集に収まっているどの作品を読んでも素晴らしい、彼は仕事に恵まれず家庭にも恵まれず健康的でもなかった。作品が認められてからも花の時期は短く一種の生活破綻者のように死んだ。
南部時代から小説家を目指して多数の短編小説を書き、やっと認められ自信を持ったが、3年間刑務所に入ることになる、そこでも非合法ではあったが味方を得て旺盛な創作活動をした、その後逃げて中米まで行き、逃亡中の強盗犯と知り合い「ある列車強盗の告白」というルポを書いた。
各地を転々としそれを題材にしたものもある。読んでいると、住んだ土地と、彼の仕事がよく分かってくる。題材には事欠かず料理法は素晴らしく気が効いて深みがある。人間性も豊かに、経験も深まり、持ち味もますます軽妙になっていったが、不思議に、読んでいるうちに、作者を思い悲しい気持ちにとらわれた。よい作品というのは読んでいて少し高い境地を見せてくれる。
やはり晩年暮らしたニューヨークのものが多く収録されている。
全部で表題作も入れると23編がおさまっている。どれも名手という言葉を実感した。
多忙な株式仲買人のロマンス
忙しすぎて結婚していることを忘れて、空き時間に大慌てでポロポーズしたら、、。奥さんのリアクションが暖かい。ニューヨーク時代の秀作。
犠牲打
最後の一言は、ハチの一刺し(古い?)
赤い族長の身代金
子供を誘拐して身代金を取る計画で、裕福な家の息子を捕まえた。というより元気がよすぎるその息子は目を輝かして自ら誘拐された子供になった。ところが身代金を盗る手続きをしている間に、見張り役の相棒が、息子にこき使われて満身創痍、音を上げた。可笑しいが愉快。南部テキサス時代の作品。
伯爵と婚礼の客
捻ってあるが心温まるオチ。
「甦った改心」
名人の釘師は最後の仕事をして足を洗った、新しい土地ではじめた商売が当たって、名士の娘の婿になった。
義父が、経営する銀行に最新式の金庫が来てとくとくと披露している最中に、遊んでいた孫娘が閉じ込められて。後は想像通りの展開で、これは語りの巧みさで後に残った。
刑務所時代の作とか。
しみったれな恋人
美人のメイシーは百貨店の従業員だった。一目ぼれしたカーターは裕福な紳士だった、誘ってみると結婚できそうな気配に意を強くして、夢を語った。あなたと一緒に世界の素敵なところをみんな旅したい。
メイシーは友人に言った、あのしみったれは新婚旅行先はコニーアイランドですって、お話にならないわ。
ニューヨークの生活に馴染んできたころの作品。富豪の世界を遊園地と取り違えてしまった、皮肉にも住む世界の違いがこのあたりで分かってよかったかも。
1ドルの価値
オルティスは1ドルの偽銀貨を使って捕まった。偽銀貨は柔らかく細工しやすいものだった。「私が作ったの」と女が名乗り出たが相手にしなかった、彼にはすでに様々な罪状がついていた。
「がらがら蛇」という名前で、検事の私に逆恨みの手紙が来た。よくあることさ。
私は婚約者と鹿狩りに行って「がらがら蛇」にライフルで狙われた。鹿狩り用の猟銃では射程距が短い。相手は距離を測って狙ってくる。ついに弾がなくなった。
ポケットに何気なく入れた偽銀貨があったのだが。
「最後の一葉」
これは知る人ぞ知る代表作。というか分かりやすく感動的なので教科書で読める。
病んだ娘が窓の外の蔦の落ち葉を数えている。最後の一葉に命の望みを繋いで、、、。緑と枯葉色の混じったその葉は冬の強い風にも落ちないで持ちこたえている。
ニューヨークの貧しい芸術家が、安いビルに住んで夢を追っていた時代があった。
「靴」
靴などはいた事がない人ばかりのところに、だまされて大量の靴を送ってしまった。さてどうする。
で、どうしたか、読んでのお楽しみ。愉快で気分爽快。
「賢者の贈り物」
これも有名。
貧しい夫婦の情愛が美しい。泣ける。
全部で23編、抜き書きでも長くなる。ちょっと別の判と比べてみると、訳も読みやすくよく選んで編んであるので嬉しかった、少しずつ読んでも旅のお供に充分。
これが本棚にあってよかった、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
世相へのシニカルな視点を保ちつつ、温かみを決して失わない語り口が絶妙。どの作品も面白く、オチの付け方が天才的だった。
南部に生まれ、中米での逃亡生活やニューヨークでの都会暮らし等、様々な経験をして「人生の滋味」を会得した作者の作品は見事。アメリカ文学の新境地を切り開いたといっても過言ではない。
個人的には、「献立表の春」「甦った改心」「幻の混合酒」「靴」「警官と賛美歌」「賢者の贈り物」が好き。(「賢者の贈り物」がダントツだが、、)
以下、それぞれの作品に対するメモ書き。
・多忙な株式仲買人のロマンス
忙しすぎる金融街で働くサラリーマンを、コミカルに描く作品。ウルフ・オブ・ウォールストリートをめちゃくちゃ綺麗にした感じ。
・献立表の春
恋焦がれる女性に春が訪れる様子を、実際の季節の移り変わりと絡めて描く上品な作品。献立表の使い方が秀逸。ところどころ入る作者のメタ発言がよかった。
・犠牲打
どうしても自分の作品を世に出したい主人公のドタバタ劇。特に読みやすい作品で、作者のユーモアのセンスが遺憾なく発揮されている。守衛の「寝ぼけたことを抜かすな!」で笑った。
・赤い族長の身代金
悪党2人が身代金目的で誘拐した腕白坊主に振り回される愉快な作品。他の作品に比べると、内面描写が薄くて文学要素に欠ける印象。
・千ドル
飄々としていて自由気ままながら、失恋してしまうジリアン青年がなんとも愛らしい。最後の決算書を破り捨てるところなんか、主人公すぎる。
・伯爵と婚礼の客
「心のメモ帳」をはじめ、随所に天才的なワードセンスとユーモアが散りばめられてる。急にメタ発言が入ったり、恋愛を題材にしたりと、いかにもO・ヘンリーらしさが際立っている印象の作品。
・しみったれな恋人
本物の貴族とショップガールがすれ違ってしまうオチのラブコメ。貴族がチンピラに対して抱く嫌悪感の描写がとても秀逸。女性が働くことを、「乙女の誇り」と表現しているのも見事。
・1ドルの価値
検事が過去に裁いた凶悪犯と対決する物語。作者の得意とする市井の人々の人間模様とは打って変わって、西部劇のテイスト。「1ドルの価値」というタイトルがいい。
・臆病な幽霊
一家の男が臆病で奥手なのは、先祖代々から続いていたというオチ。母親思いの息子に感情移入することができず。もっと庶民的なテーマの方が、作者の才能が発揮されると思った。
・甦った改心
恋に落ちて金庫破りから足を洗った後にアーカンソーの田舎町にうまく溶け込み、家族思いなジミーがとにかくクールガイ。ラストの警官とのやりとりは、映画のラストシーンみたいでかなりかっこよかった。
・十月と六月
年の差婚を理由に断られた男が、なんとかして彼女と結婚したいと考える物語。見事なまでの叙述トリック。こんなに短くても、ここまで面白いのは天才としかいいようがない。
・幻の混合酒
酒が完成した後の顛末が、いかにもバカらしくて愛くるしい。あんなにウブな主人公を一瞬で豹変させる黄金の酒、自分も飲んでみたい。笑
・楽園の短期滞在者
都会の中のオアシスを、ひとつのホテルに再現させる表現力が見事。結局、滞在してる人達がよそよそしかったのも、身分を偽ってバカンス気分を味わってたのが理由で、知り合いに会いたくなかったからなのかな。
・サボテン
プロポーズに応えてもらえなかった男の後悔の念を、丁寧に描く作品。見栄っ張りはダメだということを思い知らされる。
・意中の人
これまた「十月と六月」同様の叙述トリック。プロポーズだと思ったら、お手伝いさんを探していたという話。これだけ美しく描写されるヴィヴィアンヌだけど、タウンゼントが言ってたとおり配管工なのかな。笑
・靴
軽い気持ちのイタズラから、靴の需要が全くない街に靴屋が開かれることとなるドタバタ劇。ラテンアメリカであろう地域の空気感や、領事官の人物像が丁寧に描かれていた。最後はまさかの方法で靴の需要を作り出すことに、、
・心と手
犯罪者が昔馴染みにの人の前で恥をかかないよう、保安官の粋な計らいが光る作品。静かながらも、こうして人の優しさを描く作品は好き。最後に落とす技術が素晴らしすぎる。
・水車のある教会
作者の特徴であるユーモアは控えめなものの、感動的な作品。ある田舎の避暑地を舞台に、生き別れた親子の再会が描かれる。登場人物がみんな善人に描かれていて、情景描写も美しかった。
・ミス・マーサのパン
マーサおばさんの優しさが、裏目に出てしまうお話。やっぱり、思いや感じていることは素直に伝えることが大事。こんなにいい人が、こんな結末を迎えるなんて悲しすぎる。
・二十年後
二十年ぶりに再会する親友同士の話。ひとりは荒くれ者、ひとりは警官となっていたというオチ。短い作品ながらも、伏線の張り方も見事で、著者のセンスが光りまくってる。
・最後の一葉
肺炎と戦う絵描き達の話。階下に住むベアマンさんの優しさ(最後に残した傑作)が胸を打つ。市井の人々の非喜劇を描いてきた作者の、集大成的な作品。文句なしの傑作。
・警官と賛美歌
逮捕されたくても逮捕されない浮浪者が、真人間になることを決意した瞬間に逮捕されるという皮肉たっぷりの話。ユーモアのセンスが光りすぎており、「最後の一葉」とはまた違った形で集大成的な作品と言える。
・賢者の贈り物
何度でも読み返したい人間讃歌。ある夫婦のクリスマスプレゼントのエピソードから、人間を思いやる心の大切さを訴える心に響く作品。この短編集の最後を飾るに相応しい作品。 -
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ネタバレ最後のひと葉
不器用だが優しい心を持ったベアマンの命懸けの最高傑作。心温まる。
二十年後
時が経てば人も変わる。旧友を想った切ない話。
救われた改心
宿敵であった刑事の優しさにほっこり。
犠牲打
自分の人生を犠牲にしてでも作品を掲載したかったのに皮肉な話。全てが計算通りいくわけではない。
魔女のパン
切ない恋の話。恋にはコミュニケーションが必要。善意がお節介でありがた迷惑なこともある。
水車のある教会
行方不明の娘との奇跡の再会。心優しいエイブラムに相応しい結末。
運命の衝撃
ホームレスだった男が急に大金を手にできると思うと不安でどうしようもなくなるが、得られないことが分かると喜ぶという不思議な話。自分で稼いだお金でないとモヤモヤするのか、手に入れると失うのが怖くなるのか、今の自由な生活に満足しているのか…私には分からない。
ラッパの響き
目の前の殺人犯である旧友を逮捕できない葛藤。借りを返して逮捕へと導くやり口が巧妙。
ジェフ・ピーターズの人間磁気
人間磁気…おもしろい効果がある治療だこと。
運命の道
どの道を進んでもボーペルトゥイ侯爵と繋がっている…どのような死を遂げるか…。T字で元の道を戻るのが正解だったのかと思ったのに…詩人を志したところからこうなる運命だったのだ。
都市通信
結局、事実としては黒人ドライバーが犯人なのだろうが、その背景にはアゼリア・アデアを想う気持ちがあった。そうとも知らない街の人は黒人に対する偏見からでお金目当ての犯行だと噂する。時代背景がよくわかる。(解釈が合ってるのかは分からないが)
赤い酋長の身代金
逆に身代金を払うだなんて、2人は思いもしなかっただろうな。安易に誘拐して身代金を取ろうなんて考えるものではないな。自業自得だ。 -
Posted by ブクログ
安定した面白さ。と言うか、面白い作品を集めているようなので、当然かも。
収録作は、
最後のひと葉
二十年後
救われた改心
魔女のパン
水車のある教会
運命の衝撃
ラッパの響き
ジェフ・ピーターズの人間磁気
運命の道
都市通信
赤い酋長の身代金
最初の「最後のひと葉」は、よく知られた作品。秋の終わり、ジョンジーが重い肺炎にかかり、窓の外のツタの葉が落ちていくのを見ながら、「最後の一枚が落ちるとき、わたしも死ぬ」と言いだすが、嵐になっても最後の1枚は残り、ジョンジーは回復する。一方、同じ建物の1階に住む、画家のベアマンが嵐の翌日から肺炎に罹り亡くなると言う、心を震わせる作品。
最後の「赤い酋長の身代金」は、身代金を取ろうと子どもを誘拐するが、トンでもなく悪餓鬼で、ほとほと困り果て、お金を支払ってまでして返すと言う笑い話。この物語での会話や形容の仕方は、芥川龍之介のコミカルな話にも繋がるように感じた。
その他、親切心がお節介となり、相手を激怒させてしまう「魔女のパン」、読者も騙されるオチの「ジェフ・ピーターズの人間磁気」は、特に面白い作品ではないか。 -
Posted by ブクログ
オー・ヘンリーの作品の特徴は、ユーモアと皮肉が入り交じり、最後にどんでん返しかある作品が多いかな。
結果「心あたたまる」作品だけでなく、残酷といったことばで評したほうがよい結末のものが多いことになるが、どれも人間観察の鋭さと深さゆえに、豊かな人間味を味わえる。
・警官と賛美歌 貧しさ故、寝るところも食べるものもないため、犯罪をして留置所に入りたいといろいろ手をつくすが…
・賢者の贈り物 代表作と言われるだけあって、印象深く読めた。貧しい夫婦のお互いを思いやる愛を描くが、甘い雰囲気はなく、少し突き放したところがあり、どことなく照れたような作者の視線が感じられる作品だ。
・忙しい株式仲買人のロマンス 忙しさで昨日結婚したことも忘れて、またプロポーズする、シュールな笑いを誘う
・洒落男の失敗 見栄を張って金持ちの振りをして、女性を口説こうとするが…描かれるのは虚飾の愚かさか
・御者台から 馬車の御者が乗せた無銭の客は、こともあろうに…驚きの結末
・第九十九分署の外交方針 日露戦争の話題が出てきて、否が応でも興味をひく
・金のかかる恋人 金持ちがデパートガールを口説く。世界的に有名な場所を挙げるが、姫路市の太陽公園みたいな場所だと勘違いされるという落ち
・桃源郷のはかなき客 これも普通の人が、目一杯背伸びをする話
・ハーグレイヴズのふたつの顔 これもどんでん返し。演技で気付かれないようにお礼をする
・アイキー・シェーンスタインの惚れ薬 惚れ薬を処方して恋敵を陥れようとするが…
・富の神とキューピッド 大金をかけて息子の恋を叶える
・緑のドア 不思議な恋の運命を物語る
・マックの救出代 年がいもなく恋に狂った(と勘違いした)友人のマックを救おうと大金を使うが…
・振り子 空気のようになった突然妻がいなくなると、夫は狼狽してしまうものだが、再び現れると…
・自動車を待たせて 金持ちの振りをする女性に声をかけてくれた男性。しかし彼のつまらない職業を聞くと態度を変えるが、実はその男性は大金持ちと言う落ち
・春の献 珍しいハッピーエンド -
Posted by ブクログ
「最後の葉が落ちるとき、わたしも死ぬ」の場面で有名な表題作をはじめ、ユーモアあふれる作品からバカミス、最後にひっくり返る掌編から童話調のものまで12編を収録。→
オー・ヘンリーといえば表題作が有名なので文学的な作品が多いのかな、と思っていたら、めちゃくちゃミステリが多くてホクホク。
ニヤニヤしながら読めちゃう「ジェフ・ピーターズの人間磁気」や「赤い酋長の身代金」
ラストに衝撃のある「二十年後」や「犠牲打」
やさしい「水車のある教会」も良いし
読後にゾクリとしちゃう「魔女のパン」や「運命の道」も素晴らしい。
いろんな種類のお話が詰め込まれていてとても楽しかった!
各話の冒頭に簡単なあらすじみたいなものがあるのがまたいいなぁ。
傑作集1も探して買いたい。
以下はリアルタイムツイート
雨月物語に挫折して(まだ私には早かった……)オー・ヘンリーの短編集を読み始めたんだけど……。
めちゃくちゃおもしろいな、オー・ヘンリー。
ミステリ版のショート・ショートだわこれ。
ゴッホの表紙に惹かれて買ったんだけど、これは傑作集1も欲しい!!
#今読んでいる本
12編中前半6編まで読み終わる。
メジャーな「最後のひと葉」や「魔女のパン」に
“これがあのオチ……!”
となったり
「二十年後」や「犠牲打」に
“うわぁ!そういうことねー!”
となったり、楽しい。
そして、「水車のある教会」にしみじみ。これはすごく沁みるお話だなぁ。良き。
ぞくっとする悲しみや怖さのあるお話の合間に、心が満たされるようなお話がある。
これは、良い。とても良い。
「ジェフ・ピーターズの人間磁気」を読んでるんだけど、125ページの不意打ちに笑う。なんだこれ!?ギャグ?最高やん!!
そういう話か!
楽しい☆(≧∀≦*)ノ楽しいなぁもう!!
ニヤニヤできるお話、大好物( *´艸`) -
Posted by ブクログ
伝えたいメッセージを話に乗せるというよりは、思いついた面白い話を一つ一つ形にしている感じの作風だったな。見栄を張った主人公が複数の話で登場していたけど、結末に一貫性はなくて、ある時はハッピーエンドだけど、ある時は失敗する話だったし。
比喩やイメージの結び付け方が独特。説明に使われる表現が結構飛んでるから、数秒してからああそういうことかってなる部分が結構あった。あんなのよく思いつくなぁ。世界観が面白い。
短い中にストーリーが凝縮されているから飽きずに読めるし、緩急がしっかりあるから読んでいて心地よかった。言い回しも結末も皮肉調なこともあるけど、結構ロマンチックなことも多い。ただの悲劇っていうのはなくて、絶対オチがあってテンポが良いから読んでて楽しい。どの話も、尺がちょうど良くて、満足感がすごいある。皮肉な結末とかどんでん返しがあるタイプの作品は、アガサクリスティーっぽさがあるなぁと思った。
たとえ結末が予測できても、短いから時間の浪費感もないし、やっぱりね!ってスッキリした気持ちで読み終えれる。短編の良さに気づかせてくれた本だった。
言語と文化の違いで、言葉遊びとかジョークとかがピンとこないところは多々あって、翻訳の限界があるのは否めない。 -
購入済み
賢者の贈り物
12月、Xmasの季節になるとこの「賢者の贈り物」が読みたくなります。
映像が浮かぶような描写も好きですし、ここに描かれている
思いやり、愛情に心うたれます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「賢者の贈り物」 2016/2/16
日々の暮らしにも事欠くほどの貧しい家庭の夫婦が、お互いにクリスマスプレゼントをするために自分の一番大事で高価な代物を犠牲に、愛するパートナーへの贈り物を買った。その贈り物はお互いの犠牲によって何の意味も価値もないものになってしまったが、本当にそうなのだろうか。その価値のない贈り物をし合った二人を筆者は、聖書に出てくる3人の東方の賢者に例えるほど、彼らを「賢者」であると言っている。彼は何故彼らを「賢者」であるといったのか。「賢者」とはいったい何なのだろうか。
物語中に「年100万ドルの収入のものと週20ドルの収入の違いとは何であろうか」という問題提起がある。収入や生活環境でいえば、明らかに前者のほうが豊かな生活であることは誰にでもわかる。しかし、主人公夫婦が貧乏だからといって不幸であるようには思えない。つまり、収入の差による物の豊かさや出来ることの多さは幸不幸にはそれほど影響を及ぼさないということである。
では、この物語がお互い価値がなくなることなく贈り物をすることができたら、彼らは「賢者」ではないのだろうか。この賢者であると言わしめた要素はおそらく相手を想う「愛」ゆえに自分の大切なものを犠牲にしたことである。そのため、贈り物の価値がなくなってしまったこと自体にはそれほど大きな意味はないのかもしれない。
二人はお互いのプレゼントがお互いの犠牲によって価値をなくしてしまったがために、お互いの本当にプレゼントしたかったもの、「愛」を与え合うことができたのではないだろうか。それは筆者が聖書に出てくる賢者を引用してきたことと非常に合う。豊かな生活を送る者も愛なくして贈り物はできない。いや、クリスマスだから何かものをあげないといけないという義務感から物を与えられても、「愛」があるとは言いづらいし、感じにくい。心も満たされない。そのようなことを儀礼的にい合う仲の二人だったら、筆者は「賢者」とは決して表現しなかっただろう。筆者が一番言いたかったことは、贈り物の本質は「愛」であり、「愛」があれば、例えその贈り物の価値が無くなってしまっていても、心は十分すぎるほど満ちることができるということかもしれない。彼らは贈り物自体には大きな意味はなく、「愛」を贈ることに成功しているから賢者なのだろう。たとえ収入が少なく、高価な贈り物ができなくても大した問題ではなく、「愛」を贈ることこそ大事だということだろう。