オー・ヘンリーのレビュー一覧
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傑作選1に続き、こちらも珠玉の選定であった。
表題の「最後のひと葉」はやはり素晴らしく、たった10頁足らずでここまで世界を広げ、意表をつき、感涙させるのは妙技である。
そのほか「二十年後」、「魔女のパン」などのユーモアの効いたオチは最高。
中でも「救われた改心」は、ヘンリー作品の中で随一と思っ...続きを読むPosted by ブクログ -
爽やかで誰も傷つけない優しい裏切り方。
何話か読む内に作者のパターンが読めてくるかと思いきや、結局裏をかかれる。
表題の「賢者の贈り物」始め、
「桃源郷のはかなき客」
「緑のドア」
「春の献立表」が特に好き。
一編が短く、さくさく読める割に19世紀後半のアメリカ都市の空気感を味わえ、それぞれ見...続きを読むPosted by ブクログ -
短編ながらとても面白い作品ばかりでよかったです。
個人的には代表作もおもしろいがハッピーエンドで終わった春の献立表が好き。
何作品かは、あまりよく理解できなかったけど、次作も読んでみようと思いました。
カバーのゴッホ:夜のカフェテラスが素敵だなと思いました!
・警官と賛美歌
気持ちを入れ替えた...続きを読むPosted by ブクログ -
短篇23編。O・ヘンリーはやっぱりいい。「最後の一葉」「賢者の贈り物」ばかりが有名だけど他の作品も知られてほしい。
「献立表の春」…可愛くて甘酸っぱいラブロマンス
。可愛いの一言に尽きる。いつ読んでもほんわかする。
「甦った改心」…個人的NO.1。金庫破りの恋。
「十月と六月」…印象的な文章が...続きを読むPosted by ブクログ -
一つの話が短いのにどれも意外な結末が待っていて凄い。十月と六月、私も騙されたけど、これ男の方が年上っていう価値観、思い込みが無いと騙されないよなと。(勿論大尉という位もあるが)騙されるタイプの話、読者が持っている常識に左右されるなと思った。Posted by ブクログ
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貧しくとも、夫のジムに特別なクリスマスプレゼントを贈りたい。デラはある決意をする。しかし、ジムからのプレゼントは……(賢者の贈り物) どんな金庫でもたちまちの内に開けてしまう大泥棒・ジミーは恋に堕ち、過去を捨てるけれど……(よみがえった改心) 一日だけ大金持ちの振りをしてとびきりのおしゃれと贅沢を楽...続きを読むPosted by ブクログ
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23編収録の短編集。
これは日本人男性作家じゃ書けなかった作品だな、とそれぞれの短編を読んでいて思いました。アメリカの様々な姿を舞台にしている、というのもその一因ではありますが、一番の理由は話の内容です。短編という制約があるからかもしれないですが、一切の迷いや、ややこしい表現もなく、ストレート...続きを読むPosted by ブクログ -
アメリカ、ニューヨークを舞台とした短編小説群
最後の一葉、賢者の贈り物で有名なO.ヘンリー
読みやすいが、所々落ちが意味不明なところがある。原作での言葉遊びの類いだろうか?それとも時代や地域性の問題だろうか?または宗教的な基礎知識だろうか?
いずれにしろどの作品も市井に生きる人々の心暖まる話が多...続きを読むPosted by ブクログ -
40年振りのO.ヘンリー。天まで届けとばかり背伸びしていた大学時代は異端こそ正統であり、よく言えばハートウォーミング、悪く言えばお涙頂戴のO.ヘンリーなど文学の範疇外だった。どうせ読むならサキ、ビアス。ところが此の度読み返してみるとなかなか面白い。O.ヘンリーと言えば都会が舞台の小粋な人情話が定番だ...続きを読むPosted by ブクログ
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賢者の贈り物をちゃんと読みたいなと思い短篇集を買ったわけですが、いくつか知ってる内容がありびっくりしました。最後の一葉もO・ヘンリーだったんですね。都会派といわれてるみたいだけど、ところどころ牧歌的な物語もあるし、粗暴なものもあって幅広く楽しめます。最後に物語をぐるんっとひっくり返してしまう手法も好...続きを読むPosted by ブクログ
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ハッピーエンド、すれ違い…結末は色々だけど、短編らしく最後は気持ち良く終わりを迎えます。ニヤリとさせられる作品が多いかな。
有名な「最後の一葉」や「賢者の贈り物」の他にも微笑ましい作品などがたくさん。きわどい描写や、ヴァイオレンスシーンなどなくても、小説って充分楽しめるのではないか、と思ってきて...続きを読むPosted by ブクログ -
短編集ですが、ヘンリーの名前をきちんと知らなくても、聞いたことある!という作品があると思います。
なんていうか、日本語で言うところの下町人情モノというかんじの作風なので、雰囲気的には宮部みゆきに近いかも?
疲れた時に、ちょっと読んでほっとするのにぴったりです。Posted by ブクログ -
皮肉に満ちたどんでん返しが魅力のオー・ヘンリー傑作集。
貧しい若者同士の、互いを思う気持ちを描いた切ないストーリーの「賢者の贈り物(The Gift of the Magi)」と、かつて大きな野望を抱くも落ちぶれてしまった青年が、改心して前向きに生きていこうとするも意外な結末が待ち受けている「警官...続きを読むPosted by ブクログ -
道徳の授業で使われた話の原作だったり、英語の教科書に載っていた話であったり、思い出しました
結末にはオチがあり、起承転結がはっきりしている
装飾的な表現が多いけれど翻訳の質が高くて読みやすかった
久しぶりに米文学に触れたなぁ
最後の解説が大変詳しくて著者の生涯が分かり、各話の理解が進んだPosted by ブクログ