オー・ヘンリーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カバー紹介文にある通り『短編の名手』の14選。オー・ヘンリーというと、本書のタイトルになっている『最後のひと葉』、そして収録作品『賢者の贈り物』辺りが有名だろう。実際『賢者の贈り物』を目当てに読んだのだが、うろ覚えのあらすじとは大分印象が違った(生来のブロンドは伸びるまで年月を要すると知ったこともあるだろうが)。内容は記憶通りだったが、細に入った描写等、華々しい形容が、ともすれば軽薄な「深イイ話」に終わってしまいそうなストーリーと絶妙にバランスをとって独特の満足感が得られた。収録作品はこうした良い話に留まらず、ちょっとした不条理劇や、オチのつくユーモア作品もあるのだが、そちらでもこのバランス感
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Posted by ブクログ
ネタバレ短編ながらとても面白い作品ばかりでよかったです。
個人的には代表作もおもしろいがハッピーエンドで終わった春の献立表が好き。
何作品かは、あまりよく理解できなかったけど、次作も読んでみようと思いました。
カバーのゴッホ:夜のカフェテラスが素敵だなと思いました!
・警官と賛美歌
気持ちを入れ替えた時には時すでに遅しって印象でした。
・賢者の贈り物
お互いの大事なものを売ってお金を作り、その売ってしまったものに関するプレゼントをもらうという話。
・忙しい株式仲買人のロマンス
結末のそこまでになってしまうとは驚き。
・洒落男の失敗
見栄を張ったばっかりにすれ違ってしまう話。
・御者台から
結末が -
Posted by ブクログ
ネタバレ短篇23編。O・ヘンリーはやっぱりいい。「最後の一葉」「賢者の贈り物」ばかりが有名だけど他の作品も知られてほしい。
「献立表の春」…可愛くて甘酸っぱいラブロマンス
。可愛いの一言に尽きる。いつ読んでもほんわかする。
「甦った改心」…個人的NO.1。金庫破りの恋。
「十月と六月」…印象的な文章が多かった。
「警官と賛美歌」…刑務所のほうがマシというのは今も昔もあまり変わらない。
「ミス・マーサのパン」…女性のささやかな思い込みがもたらす悲しい結末。タイトルとしては「魔女のパン」のほうが好き。
全タイトル
多忙な株式仲買人のロマンス
献立表の春
犠牲打
赤い族長(レッド・チーフ)の身代 -
Posted by ブクログ
貧しくとも、夫のジムに特別なクリスマスプレゼントを贈りたい。デラはある決意をする。しかし、ジムからのプレゼントは……(賢者の贈り物) どんな金庫でもたちまちの内に開けてしまう大泥棒・ジミーは恋に堕ち、過去を捨てるけれど……(よみがえった改心) 一日だけ大金持ちの振りをしてとびきりのおしゃれと贅沢を楽しむチャンドラーは、貧しそうな身なりの娘を助けて、つい…(おしゃれさんの失敗) 二回も偶然にもらった「緑のドア」と書かれたカード。ルドルフの冒険心が疼いて…(緑のドア) 窓から見えるツタの最後の一枚が落ちた時、自分の命も消える。そう生きる気力を失っていたジョンジー。けれどその一枚は、どんな風にも雨に
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Posted by ブクログ
23編収録の短編集。
これは日本人男性作家じゃ書けなかった作品だな、とそれぞれの短編を読んでいて思いました。アメリカの様々な姿を舞台にしている、というのもその一因ではありますが、一番の理由は話の内容です。短編という制約があるからかもしれないですが、一切の迷いや、ややこしい表現もなく、ストレートにハッピーでロマンティックなエンディングを用意、男女の愛の成就を描く点です。
イメージですが日本の恋愛ものは、一直線に愛の成就を描くのではなく、良くも悪くもうじうじした男女が右往左往し、言外にメッセージを込めつつ恋愛を成立させる、というイメージがあります。O・ヘンリーの作品たちはいい意味で非常に