岡部えつのレビュー一覧
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ネタバレある一人の女性について、
関わった人たちの証言で人となりが浮かんでいく。
手法的には、有吉佐和子の「悪女について」を
彷彿とさせるお話。閑話休題。
彼女のヤバさは浮かび上がってきたけれど、
結局のところ、
彼女自身をどうすることもできずに、
距離を置くことでしか
平穏は手にいれることができない。
できれば、落ちぶれるとこもみたかったけど、
そういう話ではなかった。
でも、ほころびは徐々にでてきているから、
遅かれ早かれ…かもしれない?
結局のところ、才能のある人には敵わないようだし。
とまぁ、すっきりとしないけれど、
楽しく読めました。
コミカライズで途中まで読んでいたし。
旦那さんが不憫だなぁ。
きっと彼女にチクリとさされた毒で
ああいうことになっただろうから。
天災に見舞われたと思って、
なんとか立ち直って生きてほしいですね。 -
Posted by ブクログ
ある「トモダチ」について、聞き取り形式で話は進んでいく。
16人の証言から「トモダチ」の正体が浮かび上がっていく。ある人は「いい人」だと言い、ある人は「悪魔」だと言う。
果たして、彼女の本性はーー
個人的には、人によって「トモダチ」の印象が180°異なるところが一番の怖いところなんじゃないかなと感じた。
同じ人の話をしているのに、こんなにも見解が変わってくるのか…。
「自尊心を赤ちゃんみたいにあやしている」という表現が、妙にしっくりきた。
最後まで読むと表紙のイラストの意味が分かってきます。
読後感は全くスッキリしない(笑)けど、そこが逆にリアリティがあって良かった!
会話調なので読みやすく、普段本を読まない方にもおすすめ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレポッドキャスト「真夜中の読書会~おしゃべりな図書室~」で紹介されていて読んでみた。
加藤元さんの「本日はどうされました?」や恩田陸さんの「Q&A」のような形式。
エッセイストの中井ルミンはカリスマ性があって彼女を崇拝する人達に囲まれている一方で、彼女の事を憎んでいる人も存在する。
彼女に関わる人達へのインタビューを通して、中井ルミンはカリスマなのか?悪魔なのか?というのが徐々に明らかになっていく。
自己愛性パーソナリティの話題が出てきて、明確に中井ルミンがそうだとは書かれていないけど、きっと彼女はそういう特性があるんだろうなぁと思う。
だけど、中井ルミンを批判している人達は?
事実を言っているかわからないし、被害者ぶっているだけでこの人達の方もそういう特性を持ってる可能性だってあるのでは?
いやいや、もしかしたらインタビューしているこの主人公?こそ中井ルミンを悪者に仕立て上げようとわざわざ色んな人に話を聞きに行っているのでは?
と疑いだしたらキリがなくなってくる。
バタやんさんも言っていたけど、中井ルミンのブログ、絶妙になんか嫌なんだよなぁ...笑
だから中井ルミンの言うことは、なんとなく信じたくないし悪者にしておきたい。
だけど中井ルミンを悪魔だと言う人達も極端過ぎる気がして、手放しに「かわいそう」と思えない。
実生活の人間関係でも同じで、誰を信じる信じないかって客観的に判断して正しく選択しているつもりでも、結局は単純に自分の価値観だとか好みによるのかも。 -
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エッセイスト「中井ルミン」という人物について、とある人物が関係者への聞き取りを行い、その証言だけで構成されている物語。その証言は食い違い、彼女を神様のように崇める人物がいれば、はたまた悪魔と罵る人物もあり…果たして中井ルミンの本性は天使か、悪魔か。
冒頭に証言者のイラスト付きの一覧があり、それぞれの証言をまとめてあるので読みやすい。中井ルミンの人となりについて推理しながら両極端な証言を読み進めていくのが結構ワクワクして楽しかった。しかし割と序盤から本性がわかってきて、何か最後にアッと驚く展開があるのかと思ったらそのまま終わってしまったという感じで、惜しい。表紙の絵がまさに中井ルミンという人間を表しているんだな。ああいう人は一生あのままなんだろうなと思う。まさに怖いトモダチ。絶対に関わり合いたくない。
いわゆるイヤミス(たまたまこれの前に読んでたのもイヤミスアンソロだった…)嫌な気持ちになりたい方にはおすすめです! -
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ドラマを見ているような感覚に陥って
最近の読書の中では最短記録かな?
2日間であっとゆうまに読んでしまいました。
夫が不倫している女と、その夫の不倫相手の女が現代ならありえそうなsnsで繋がるというお話。
女性は特に?恋に落ちていると
誰でもsns探偵になれますよね。笑
私は夫がいるので、夫が不倫したら〜と思って読んでいて、主人公の夫が家になんとなく帰るのを遅くしたいとか、そーゆー気持ち、私も夫にさせてるんだろうな…とか、男性目線でも書いてあったので勉強になりました。
これからはなるべく無言の圧力や、
イライラをぶつけるのはやめよう…。
なるべく。笑 -
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ネタバレ震災の日。電車を降りたところで発作を起こした由加利。介抱して自分のスニーカーまで貸してくれた桔平。
由加利は、仕事ができて美人で明るくて、
直情的で正直で、行動力があって無鉄砲で、
ちょっと短気で、かわいいと思う。
何かが起こると、人は悪い方を考えるもの。
勤め先も名前も偽りで、ロッカーには大金。
それはもう犯罪をおかして逃げていると思うよね。。
桔平を母に紹介しようとしてた由加利は、逃げるつもりだったんだと思うよね。
「嘘をつく」ことと「だます」ことと、
「黙っている」ことは同じではない。
桔平は、犯罪などおかしていなかった。
お金は自分の貯金だった。本当に医師だった。
でも彼は、自分の罪だと思った。。。
法律に触れるかどうかと、罪の認識は別のこと。
これ、自分の罪だと思ったときって、
本当にどん底のショックを受けると思う。
日常でも、やっちまった・言っちまった・自分のせいだ・自分が悪い、って思った時って、すごいショックだもの。
それが人の死につながっていたら、しかも妻と子の死だったら。。。
綾子の存在がいいなと思った。
由加利のために必要なことを言ってくれてる。
保証人のこととか。大事な友達だ。
探偵さんも、いいなあ。やあやあ。
桔平の手記。
妻の佑子。息子の雄太。
これは由加利のことよね。由加利が男の子がほしいと言ったから息子にしたのよね。
過去の思い出じゃなくて、これから起こる未来の話しよね。だって雄太が持ち帰った宝物は、実際にはまだ灯台にあったもの。
元妻のことじゃない。はず。
なのに、佑子と雄太が住むのは事件のあった蔓薔薇の家。えっ。。。
こうしないと由加利を導くのに不都合だった?
桔平の気持のひっかかりの表現だった?
とは思うけれど、由加利と元妻を混同する感じは、私的には嫌だと思ってしまった。
桔平が目覚めて、元気になって、
自分の両親と元妻の両親に会って、
元妻と子供のお墓参りをして、
それから、新しい一步を踏み出してほしいなあ。。由加利と一緒に。
あとで映画も観たいと思った。