岡部えつのレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
結局
結局自己愛性パーソナリティ―障害のルミンってことでばらしちゃうと面白くないんだけど、そういう人の被害に遭わない為にはこの方がいいんだろうなぁ。
元夫はその後再婚もしてないのかな。
元婚約者はそれこそ自殺未遂でもして昏睡なんだろうか。 -
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戦後間もなく生まれたベルさんは、孤児院で育ち、ストリッパーとして全国を回り、その後はホテルの清掃員など様々な仕事についた。
GIベビーのベルさんは、ずっと一人で生きてきた。
小学生の頃に一度会いに来てくれたお母さんは、「お利口さんにしてたら迎えてに来るよ」と言ったまま、いつまで待っても来なかった。
お母さんはどうしているんだろう。
ずっと、何度も思っていた。
彼女は何度か母親を探そうとしていたが、失敗していた。
これは著者が、ベルさんと親しくなり彼女の記憶を辿って母親探しをするまでの記録である。
彼女のこれまでのことを知るとGIベビーのことについて深く知らなかったことに気づく。
学校で習 -
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GIベビー、ベルさんの家族捜しの物語。
GIベビーとは現地女性とアメリカ軍兵士との間に生まれた子どものこと。
もちろんベルさんの人生も語られ、そこには戦後日本の姿がうかびあがってくる。
著者・岡部えつ氏は、ベルさんを公私にわたりサポートしながら
家族捜しに奔走する。
読み出したら止まらない面白さ。
ふだん本なんて読まない80代の母が、
我が家に滞在中、読みふけったほどだ。
母曰く「戦後、私のよく知っている時代が出てくるから面白くて」とのこと。
母は生粋・ハマッ子。終戦時は5歳、横浜の記憶も鮮明にあるのだから
もちろんか。
驚いたことは2つ。
アメリカは愛人、恋人関係にある女性がいるGI -
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ネタバレ不倫相手のナナは祐一の家族を壊そうと妻のサエにツイッターで近づく。でもいざ妻のサエと仲良くなると、既婚者であることを隠して関係をもった祐一の最低さに気づき、全てを終わりにする。最後の最後に妻のサエが祐一とナナが関係をもっていたことに気付いてしまい地獄に落ちる。
祐一はサエが少し浮ついた感じに見えた時にやっと焦りはじめるから、やっぱり人間には逃げられると追いたくなるという精神があるのかな。芸能人とかでいつも不倫相手の女性が特に責められるって書いてあったけど確かにそうだなって。この本はその不倫相手の女性目線で書かれてあったから新しい視点を知ることができた。既婚者である男は自分の家族があくまでも大 -
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「嘘を愛する女/岡部えつ」
☆☆☆☆
映画の書き下ろし
2時間ちょいくらいの映画を観るように、サラッと読み終えた。
来月30歳となる私は、5年間という長い年月を共に過ごした同棲中の恋人、小出桔平との結婚を考えている。だけど桔平が「自信がない」と結婚に逃げ腰なことに不安を抱えていた。
そんな時…桔平がクモ膜下出血で病院に搬送されたと知る。そして、白いベットに横たわる意識のない恋人が私の知っている桔平ではないと知ってしまう。
信じていた人が実は名前も素性も何もかもが自分の知っている現実と違う真実を隠し持っていたとしたなら…。
「誰だって、人を傷つけないために、小さな嘘をつくことがあるでしょう。」