あらすじ
大手食品メーカーに勤め、業界の第一線を走るキャリアウーマン・川原由加利(演:長澤まさみ)は、研究医で優しい恋人・小出桔平(演:高橋一生)と同棲5年目を迎えていた。由加利が結婚を意識し始めたある日、桔平はくも膜下出血で倒れ、意識不明の状態で病院へ運ばれてしまう。訪ねてきた警察官は、さらに由加利に衝撃の事実を告げる。桔平の所持していた身分証類はすべて偽造で、職業はおろか名前すら、すべてが「嘘」だったというのだ。
「あなたはいったい誰?」
騙されていたショックと、彼の正体への疑問を拭えない由加利は、私立探偵の海原(演:吉田鋼太郎)に依頼し、桔平の身元調査に乗り出す。やがて、桔平が書きかけていた700ページもの小説が見つかる。そこには、誰かの故郷を思わせる描写や、幸せな家族の姿が描かれていたのだった。小説の舞台が瀬戸内海のどこかであることをつきとめた由加利は、桔平の秘密を追うことに・・・・・・。
なぜ桔平はすべてを偽り、由加利を騙さなければならなかったのか。
そして、彼女はいまだ病院で眠り続ける「名もなき男」の正体に辿り着くことができるのか――。
長澤まさみ、高橋一生 共演で話題の映画『嘘愛』を完全小説化。小説で明かされるもうひとつの真実とは――。
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2018 年1 月20 日(土)ROADSHOW
映画『嘘を愛する女』
出演 長澤まさみ 高橋一生 DAIGO 川栄李奈 黒木瞳 吉田鋼太郎
監督 中江和
c2018「嘘を愛する女」製作委員会
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
映画が先なんですね。
小説はとても面白かったです。読みやすくて、話の展開も気になってどんどん読めてしまって
映画と同じくらいの時間で読み終わりました。
ゆかりさんのひたむきさにじ~んとなった。泣けた。
確かに、桔平さんそこまで逃げるエネルギーあるなら
逃げずに対峙できたのではとか
前の奥様の気持ちをもう少し詳しく知りたかったとか
桔平さんがどの程度そんなに忙しかったのかとか
後になって突っ込みたいところはあったかも…
でもお話が面白いのでまぁいいか、と
Posted by ブクログ
初めての岡部えつさん。
映画にもなってたけど、見たことない。想像以上に面白く、感動した。映画化されたことに納得。
由香利の不安な気持ちが、胸に刺さってきた。切なくて。その反動で…ラストは嬉しくなった。泣きたくなるくらい嬉しくなった。
どうかきっちゃんが目覚めますように。
Posted by ブクログ
映画の方を観ずに先に読んだのに、物語の登場人物が脳内で映像化されるくらいとても楽しめました。映画も観たくなるほどとても良い作品!!こんな愛情深い人に出会いたかった、、、。そして相性って本当に大切だなと。2人の未来がとても気になります!!
Posted by ブクログ
「人ってそんなにたやすく嘘をつけるものですか。それも、何年もの間」
「大切な人のためなら、だましたりしないでしょう」
「だましていたのではなく、隠していたのかもしれない」
「大切な人なら、どんなことだって、信頼して打ち明けるんじゃないですか」
「いや、そんなことはありません。誰だって、人を傷つけないために、小さな嘘をつくことがあるでしょう。それが大切な相手だったら、なおのことだ。傷つけるとわかっていることを打ち明けるのは、未熟な人間の甘えですよ」
映画を観てから読みました
桔平が、くも膜下出血で倒れたのは、由加里と桔平が真に結ばれるために起きた奇跡だったと思います。
もし、桔平の口から真実が語られていたら、桔平は由加里のもとから姿を消していたでしょう。
桔平の嘘を根こそぎ暴いていく情熱は、由加里の桔平への愛情から来たものであり、5年間注がれた桔平からの愛情を無にしないためのものだったと思います。
映画と小説では、物語の構成に差がありますので、それぞれ比べて楽しめると思います。
Posted by ブクログ
4.5/5
大手メーカーで働く由加里は、彼氏の桔平が倒れて運ばれたのを知り病院へ駆け込む。しかし、確実に付き合っていた彼氏であるのに、その名前や職場は嘘であった…彼女は彼氏の正体を探る旅に出るのだった
仕事の疲れにより、すれ違うことが増え、家族の事に耳を傾ける余裕がなくて、それが妻をxxxに変えてしまった…そして罪悪感に苛まれ、自分大事さもあり向き合わなかった…その後悔
誰にでも起こり得そうな事で…胸に染みました。
それでも、知らず知らずの一人の人に暗闇から救ってもらった…その関係が破綻するのが怖いって気持ちも何だか分かる気がします。近いから言いたくてもこそ言えない…自分保身でとても人間らしく醜い部分であるが、それが当たり前なような気がします…
Posted by ブクログ
好きな話。面白かった。だけど終わり方がなんか腑に落ちない。最後は桔平の書いた小説と現実が入り交じって何を言いたいのかがよく分からなかった。由加利がいい女だってことは分かった!もう1回読みたい作品。後書き欲しかったなーーーー
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれ手に取ってみました。
この本は映画化されていたのですね!
大手食品メーカーで課長補佐に昇進した由加利(29)。同棲して5年目になる恋人の桔平(37)が突然倒れた。病院に駆けつけた由加利は、彼の名前、職員証、すべてが嘘だったと知らされて…。
「自分のことをわかってくれる彼が結婚だけは受け入れてくれない」と苛立つ由加利。意識不明になった彼に衝撃を受け「あなたはいったい誰なのか?」「5年間だましていた理由を知りたい」と、彼の正体を追っていく物語です。
岡部えつさんの小説は初めてですが、ストーリー展開、心理描写が上手くほぼ一気読みでした。
新宿の雑踏、夜の渋谷、瀬戸内の島々の景色も色鮮やかに見えてきました。
一緒に彼の痕跡を辿る海原が好ましい!
「あんた、やっぱり凄いや。ウーマン・オブ・ザ・イヤーだわ」
後半から、特に「小説内小説」がこの物語に深みを与えていると思いました。
「リリー生花店」で手渡された一本の白いチューリップ。そして、パソコンの中に残された小説の『終章・昼寝』を読みながら涙が自然に溢れてきました。
映画も是非観てみたい!
Posted by ブクログ
実際の事件をもとに書かれたと聞いて驚愕。小説よりも実話の内容にびっくりしてしまった。小説は「嘘なのかもしれない」と分かりながらも、これが本当であってくれたら思い込みたい心情が書きたい内容だったのでは?と思う。
Posted by ブクログ
映画放映時に買ってほったらかしたままだったけどやっと読めた(7年)
映画の記憶があるから、どうしても長澤まさみと高橋一生で脳内再生されちゃう。
結末を忘れちゃったまま読んでたから地下鉄で泣いてしまった。
Posted by ブクログ
再読。
どうして桔平が書いた小説は男なのに
現実は女の子だったんだろう。
少しでも現実から目を逸らしたかったのかな。
母親が子供の首に手をかけるところが
とても胸が苦しかった。
え?これって実話なの?
とても辛く悲しい。。。
そして私は嘘なんて愛せません!!
Posted by ブクログ
秘密を知らないこと、知ってしまうこと。
どちらの方が残酷なんだろうと考えた。
特に、秘密が相手のための嘘だったとき、単なる興味本位によってそれを暴いてしまうことに、なんの意味があるんだろう。
そうとはわかっている一方で、人を好きになると相手のことを1から10まで知りたくなってしまう。
知らなくていいことと分かっていても、その秘密を暴くために突き進んでしまう。
人と付き合っていくためには、何も隠し事がないことが1番いいのだろうけど、でも、大切な人を守るためには、嘘・秘密・隠し事を上手く使い分けていかないといけないんだろうな
Posted by ブクログ
読みやすくて、さらっと読み終えてしまった。
登場人物のそれぞれの気持ちが丁寧に描かれている。
亡くなった奥さんの気持ちももっと描かれていたら良かったと思う。
現実では中々体験しない出来事かも知れないけれども。
Posted by ブクログ
こういうミステリーチックなラブストーリーもとても好きです。
早く秘密を知りたくて、どんどん読み進めてしまいました。
そこで終わるのーー!?って思ったけれど、この先がハッピーエンドなんだろうなというか、なってほしい、と思いました。
もしかしたら知らない方が良いことかもしれないけれど、自ら真実を知り、その嘘さえも愛する女の愛の深さを感じました。
Posted by ブクログ
期待してなかったけど良かった。
恋愛ものにありがちなダラダラさが無くてスッキリ読みやすかった。
こういう感じの好きだなーって思ってたら実話を元にしてたのね。
ラストは泣いてしまった。
映画も観ようと思う。
Posted by ブクログ
映画の原作と知らずに読みました。是非、映画も観てみたいと思わされるお話でした。『騙す』と『隠す』は違う。この先の2人に幸多かれと祈らずにいられない一冊でした。
Posted by ブクログ
忙しかった。でも愛していないわけではない。ちゃんと話ししてればね。すべての責任を背おう必要はなかった。相手からのアラートはなかった。でも逃げたらダメだった。今度こそお幸せに。
Posted by ブクログ
「嘘を愛する女/岡部えつ」
☆☆☆☆
映画の書き下ろし
2時間ちょいくらいの映画を観るように、サラッと読み終えた。
来月30歳となる私は、5年間という長い年月を共に過ごした同棲中の恋人、小出桔平との結婚を考えている。だけど桔平が「自信がない」と結婚に逃げ腰なことに不安を抱えていた。
そんな時…桔平がクモ膜下出血で病院に搬送されたと知る。そして、白いベットに横たわる意識のない恋人が私の知っている桔平ではないと知ってしまう。
信じていた人が実は名前も素性も何もかもが自分の知っている現実と違う真実を隠し持っていたとしたなら…。
「誰だって、人を傷つけないために、小さな嘘をつくことがあるでしょう。」
これは「許し」の物語だ。
どの立場であっても「許す」ということがキーになる。
重く、とてつもなく難しい…。
辛く寂しく哀しいのに誰も悪くないと思えてしまう。
愛するってモラルや倫理や常識を超えたとこにあるから厄介なんです。
あなたはそれでも愛せますか?
今年の14冊目
2019.6.17
Posted by ブクログ
面白かった!ジャンルはなんだろう、恋愛?サスペンス?今まで信じて疑わなかった恋人が、全くの別人だったら… 途中どちらにも共感できない気持ちになるけれど、自分がその立場になったら同じように思ってしまうのかな、とも。完全なハッピーエンドではないけど、腹落ちする終わり方でした。面白いからグイグイ読み進められるし、おすすめ!
Posted by ブクログ
5年同棲していた相手が急に倒れて意識不明になった。
しかし、彼の名前も仕事先も嘘だったことがわかり、由加利は彼のことを何も知らなかったという現実を突きつけられる。
一体彼は何者なのか…
由加利は彼の本当の姿を突き止めることにした。
調査会社をも使い、自らも足を運んだ。
彼の隠していたことを突き止めるのは良いことなのか、知らない方がいいのか…
結局は追い続けてしまう。
そしてわかった彼の本当の姿。
結構私は好きな話でした。
2019.3.31
Posted by ブクログ
こういう本を読むと、仕事にかまけて家庭を顧みず生きてきた人生を反省する。
仕事を一所懸命に行うのは自分だけでなく家族のためだと思い、身を粉にしてやってきたつもりだけど、それを配偶者がどう思っているなんて考えもせず、時々そんな風なことを言われてそうだったのかと思っても、会社に行けば、結局は仕事が優先になることの繰り返し。
今の子らの体たらくを見るにつけ、どこで間違ったのだろうと思ってきたが、その点で言えば、根本的に掛け違えていたのだろう。今だって、心配はするが、下の子には何も言えないんだものな…。
幸いうちの配偶者は万里子さんのようにはならずにここまで来たが、誰もが乗り越えていくものと言いながら、誰もが万里子さんになる可能性はあるのだな。
一人の男の素性の謎を追いながら、男と女の確執を描いて、どんどん読ます物語は、最後に見せた、それぞれの心の溶け具合が切なかった。
Posted by ブクログ
震災の日。電車を降りたところで発作を起こした由加利。介抱して自分のスニーカーまで貸してくれた桔平。
由加利は、仕事ができて美人で明るくて、
直情的で正直で、行動力があって無鉄砲で、
ちょっと短気で、かわいいと思う。
何かが起こると、人は悪い方を考えるもの。
勤め先も名前も偽りで、ロッカーには大金。
それはもう犯罪をおかして逃げていると思うよね。。
桔平を母に紹介しようとしてた由加利は、逃げるつもりだったんだと思うよね。
「嘘をつく」ことと「だます」ことと、
「黙っている」ことは同じではない。
桔平は、犯罪などおかしていなかった。
お金は自分の貯金だった。本当に医師だった。
でも彼は、自分の罪だと思った。。。
法律に触れるかどうかと、罪の認識は別のこと。
これ、自分の罪だと思ったときって、
本当にどん底のショックを受けると思う。
日常でも、やっちまった・言っちまった・自分のせいだ・自分が悪い、って思った時って、すごいショックだもの。
それが人の死につながっていたら、しかも妻と子の死だったら。。。
綾子の存在がいいなと思った。
由加利のために必要なことを言ってくれてる。
保証人のこととか。大事な友達だ。
探偵さんも、いいなあ。やあやあ。
桔平の手記。
妻の佑子。息子の雄太。
これは由加利のことよね。由加利が男の子がほしいと言ったから息子にしたのよね。
過去の思い出じゃなくて、これから起こる未来の話しよね。だって雄太が持ち帰った宝物は、実際にはまだ灯台にあったもの。
元妻のことじゃない。はず。
なのに、佑子と雄太が住むのは事件のあった蔓薔薇の家。えっ。。。
こうしないと由加利を導くのに不都合だった?
桔平の気持のひっかかりの表現だった?
とは思うけれど、由加利と元妻を混同する感じは、私的には嫌だと思ってしまった。
桔平が目覚めて、元気になって、
自分の両親と元妻の両親に会って、
元妻と子供のお墓参りをして、
それから、新しい一步を踏み出してほしいなあ。。由加利と一緒に。
あとで映画も観たいと思った。
Posted by ブクログ
フィクションやけど
別にキレイに伏線回収した訳ではなく
その後が気になる感じで終わった。
桔平が目を覚まして2人で再スタートできたらいいなと思った
なんで人は嘘をつくのか
その嘘を引っくるめても
その人を愛する事ができるのか
私ならどうするかな、どうなるかな
って考えながらスラスラ読めた
Posted by ブクログ
映画は見ていないけど俳優さんたちを想像しながら読んだのでスイスイ読めた.
えーそこで終わる??.
これってハッピーエンドなの??
バッドエンドなの??.
なんていうか…色んな事を知ってしまってこの後どうするんだろう???
どうにも動けなくない???
Posted by ブクログ
普通に暮らせてるのが当たり前じゃない
当たり前は当たり前じゃない
選んだ選択が間違ってたなら、それを「正解だった」と生きていくだけ
コロナ、事件、異常気象色々と不安な世の中だけど
悔いなく
人様に迷惑かけない範囲で、楽しい事だけして生きていきたいですね
自分の人生 最後に「あぁ~面白かった」と締め括れるような生き方がしたいですね✨
Posted by ブクログ
岡部えつ『嘘を愛する女』徳間文庫。
日本映画のノベライズ。同棲していた相手は本当は何者なのか……
嘘で固められた小出桔平の人生には理由があった。ラストに川原由加利への愛が真実であった証明が……そういう意味では救いはあるが、何とも哀しい物語。映画ならさぞや感動することだろう。
大手食品メーカーのキャリアウーマンの川原由加利は、東日本大震災発生時、新宿で医者を名乗る小出桔平に助けられる。その後5年間、桔平と同棲を続けていた由加利だったが、ある日、桔平が新宿の路上でくも膜下出血で倒れ、身元不明人として病院に搬送される。警察の捜査で桔平が所持していた身分証が偽造であることを知った由加利は海原という探偵を雇い、桔平の正体を調査するが……
本体価格620円(古本110円)
★★★
Posted by ブクログ
同居して5年になる医者の恋人を自分の母親に合わせようとした日、彼は待ち合わせに現れなかった。夜になっても姿を現さない彼の携帯に電話をすると、病院に救急搬送されて意識が無い状態だという。
病院に向かうと、今度は財布の中の身分証が偽物だという話が出てきて…
訥々とした文章で世界観というか空気感のようにしている部分はあるもののどうしても全体的に現実味がなさ過ぎてのめり込めなかった。
ミステリアスな部分を残さないといけない桔平の言動部分はともかく、桔平と違って全く「影」のないキャラクターの綾子の言葉でさえも、旦那の浮気を「バレバレ」と表現しているものの具体的なエピソードがなくそれでいて言葉上だけで話が進むのでフワーっとしたまま。
Posted by ブクログ
話的には読みやすくてそれなりに面白かったけど、桔平には何も共感出来るところがないしあまりにもやってることが適当なんじゃないかと思えて腹立たしかった。
ほんとの奥さんと子供の事件からは結局何もしないまま逃げ出しただけだし、逃げた先で知り合った由加利に対しても嘘で塗り固めてほんとの自分を少しも見せないで結局何に対しても本気で向き合わないで逃げてばかりの人生じゃんか。だから奥さんも育児ノイローゼになったんじゃないのとおもった。
これが真実の愛の物語?
映画の方は観てないけどちょっと違うのかな?
Posted by ブクログ
2019.12.19
【感想】
とにかく切なくなった
そして読み進めたくなる設定だな、と
桔平と由加利の恋人間の取り留めもないやりとりはこちらまで幸せになれる
その分、嘘をつき続けた桔平は辛かっただろうな
由加利といることは幸せなのにその幸せを感じてはいけない立場、しかもその立場を自分で作り上げている…この状況は考えるだけで吐きそうになる…
綾子が素敵な友人で憧れる
あんな壮大な嘘をつかれて復讐心持っちゃいかんのか?と思うわたしはまだまだ子ども
【好きな言葉・表現】
「だましていたのではなく、隠していたのかもしれない」(P93)
→大切な人を守るためなら嘘をついてもいいってこと?と思いつつも、騙すと隠すは全然違うよなと納得
Posted by ブクログ
映画の原作かと思いきや、映画を元にした小説とのことでノベライズともまた違うとか。映画は見ていないので、小説のみの感想。
大企業でキャリアを積みこれからもどんどん仕事で頑張っていきたいと思っている由加里の恋人、桔平は由加里と正反対に穏やかで静かな人生を歩んでいる男性。
桔平が交通事故で寝たきり状態になり、実は「小出桔平」という人間はどこにもいなかったということが判明。
「5年もの間嘘をつかれていた」とショックを受ける由加里は、桔平の正体を知るために探偵に調査を頼む。
そして判明した桔平の正体・過去とは。
とにかくアグレッシブな女性の由加里が、桔平を愛したポイントが「寂しそうな」ところだったというあたり、本当に桔平を愛していたのだろうかと思ったりもする。
だが、桔平の過去を探す旅の中で自分の気持ちも見つめなおし、桔平が残していた文章を読んで桔平の思いを知り、ようやく寝ている桔平のもとを訪ねられた由加里は、本当に「嘘を愛して」いるのかな、とタイトルとの乖離が気になるところであった。
嘘を暴いてしまい結局守ろうとした現実を失ったと由加里を諭す海原もいいキャラだった。
死んだように生きていた桔平を、生に引き戻したのが由加里なのだとすると、この後この二人はどう生きていくのだろうかという興味までを引くラストであった。
これは文章構成の妙でいい小説になった典型かと思う。映画でみたら単なるお涙頂戴モノなのでは?
うーん、、、
映像からのノベライズ作品ですかね。
ただ映像を文字にしただけなのかなーと。
小説ならではの深みという点で物足りない感満載で、えっ?おわり??ってのが正直な感想でした。
まだ映画観てないですけど(汗
期待を込めて映画も観てみたいと思います。