尾崎英子のレビュー一覧

  • ホテルメドゥーサ

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     舞台は、フィンランドの森にある素朴なホテル。そこには、「異次元へ通じるドア」があり、ここで出会った4人の日本人がドアを巡って様々な葛藤し、それぞれが結論をだし、前へ進んでいく物語です。帯に「もたいまさこさん、しみじみ共感」とあったので、思わず手に取り、一気読みしました。

     題名が単行本では「くらげホテル」でしたが、文庫本では「ホテルメドゥーサ」になったそうです。物語の中でも、「くらげ」に関するものがちょこちょこでてきます。「異次元の通じるドア」の先にある世界に何か関係があるのかもしれません。SF的な要素は少ないですが、子供の頃読んでいた「スーパーミステリーマガジン ムー」にでてきた「クラゲ

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    2022年07月09日
  • ホテルメドゥーサ

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    本屋さんによりけりかもしれないけど
    たくさんある平積みの中で
    ダントツで減っていたのが目に留まった
    はじめましての作家さん。
    帯は大好きな、もたいまさこさん!
    「これは、間違いないぞ」と確信。
    異次元というワードでもSFさはほとんど感じられなかったし、違和感もなかった。
    
    異次元へ続くドアへの期待と不安の中で
    自分の内側にあるものや、なぜここに来たのか
    異次元があるなら自分は行くのか…
    その答えを見つけようとする4人を通して
    こちらに問いかけてくるような場面が
    何度もあるから考えさせられる。
    
    住んでいる場所も職業もバラバラ。
    どうしてこの4人が
    フィンラ

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    2021年05月30日
  • ホテルメドゥーサ

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    ネタバレ

    登場人物四人のそれぞれの人生、生き方。
    クラゲキャラメルで四人が繋がる。
    私もフィンランド行きたい。

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    2021年02月23日
  • ホテルメドゥーサ

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    半信半疑で異次元を目指してフィンランドにやってきた4人の日本人が主人公。
    あっさりさっぱりした文体で読みやすいが、不意にハッとさせられるような場面も。
    やり直しが出来ないところがこの世界の良いところ、という多聞の考え方が素敵だと思った。
    たしかに、もし人生を何度もやり直せるなら、今手にしている想定外の宝物に出会うことはなかったなあ。

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    2020年12月25日
  • 有村家のその日まで

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    有村家の母・仁子は自由奔放、怪しげな浄水器に大枚をはたいたり、占いにはまったり、友人の投資話に乗ってお金を失ったり。それがもとで、一時期離婚して家を出ていたこともある。そんな仁子が癌になった。サラリーマンの長男の優、在宅医療の医師いしている長女の美香子、イラストレーターの次女・文子、そして夫の照夫。仁子にふりまわさりながら、それぞれに家族の最期を受け止めていく。

    身近な人の死をどう受け止めていくのか。自分が家族を亡くしたときのこと、親しい人が亡くなった時のこと。いろいろ思ったりして最後は涙が浮かんでしまった。
    文子の友人の子どもが死が近い仁子とした約束に、感動してしまう。幼い子どもの心の痛み

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    2019年12月19日
  • 有村家のその日まで

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    アラフィフの自分の親世代は兄弟が多く、従って親戚づきあいも今よりは多かった。そういった環境では、この本の仁子さんやフーテンの寅さんのように、ちょっと破天荒というか傍迷惑なオバさんやオジさんというのが一人は存在したものだ。
    他人ならば「大変ねー」で済むが、身内には絶対に勘弁願いたいタイプ。でもどこか憎めなく、亡くなった後もある種の親しみをもって語られたりする。
    この有村家の人々もそんな風に、末期癌ながら前向き過ぎる仁子さんを看取っていく。

    「死は負けじゃなくて、ゴールです。病気に負けたという言い方も好きではありません。病気になったことで結果的に亡くなったからといって、負けたというのはおかしいじ

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    2019年08月29日
  • 有村家のその日まで

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    ネタバレ

    いつかは来る親の「その日」。いつまでも元気でいてくれると思ってしまいがちだけど老いや病は確実に近づいてきていてそれに合わした日常に変わっていく。病気になったから知る親の一面やそこから教わることもあると思う。だから毎日を真摯に誠実に向き合っていけたらと思う。怪しいサプリなどにハマってしまって治療を辞めた時にどうするのか。親のやりたいようにするのか、強く止めるのか。綺麗事だけでは済まされないものがあって色々な部分が見えてくるけれどそれでも最後のその日まで大切に過ごしていきたいと思う。

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    2019年01月02日
  • きみの鐘が鳴る

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    ネタバレ

    都内自由が丘の小規模塾友5人
    女子3人、男子2人
    オムニバスで男子1人は取り上げられない
    取り上げられた男子は島津系
    女子のほうが、解像度高め

    女子はみんな学校に問題を抱えている
    学校名は変えてあるけどだいたいわかる

    お姉ちゃんが桜蔭落ち、豊島滑り止まらず、千葉校で
    通いきれず不登校のリベンジの子は保健室登校
    女子学芸志望となってるけど、どこだろ

    もう1人は空気読めなくて、男子にからかわれて手に噛みつき保健室登校、能力に凹凸がおおきく、馬鹿にされている
    算数1科目入試でジャイキリ

    主役と思われる子はチアリーディングのため強豪校志望、同じところを志望する同じ塾かつクラスメイトにいじめられ

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    2025年11月09日
  • きみの鐘が鳴る

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    ・テーマ/世界観 ★★★
    ・背景描写    ★★★★
    ・キャラクター  ★★★
    ・インパクト   ★★★
    ・オリジナリティ ★★
    ・テンポ/構成  ★★★
    ・文章/語彙   ★★★
    ・芸術性     ★★★
    ・感動/共感   ★★★★
    ・余韻      ★★★

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    2025年10月27日
  • きみの鐘が鳴る

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    中学受験の大変さがわかる、というようなことを見かけて読んでみようと思ったが、『二月の勝者』を読んでいたので、そこまで目新しいことはなかった。
    かぶる部分も多いので、寸暇を惜しんで勉強する様子や追い詰められる感じはリアルなんだろうなと思う。
    中学受験の過酷さを書いた本は親が覚悟できるので有り難い。

    今はいつでも撤退してもいい、偏差値に一喜一憂せず、子どものペースでやればいいと思ってるけど、オレオレ詐欺と同じで自分は大丈夫と思ってる人こそ危ないんだろうな。

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    2025年07月24日
  • 母の旅立ち

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    ネタバレ

    2025/05/03予約 2
    乳がんステージ4からの脳転移、トラブルメーカーだった母親の生涯。明るく書かれているため読みやすい。大変なことも多かっただろうけど、四姉妹で、しかも二番目の姉は看取り医。どんなに心強かっただろうな。そう思われる二番目のお姉さんが一番大変だっただろう。

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    2025年06月15日
  • 母の旅立ち

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    長女たつこ、次女ようこ、三女あきこ、四女えいこ、+父。
    余命宣告された母を見送るまでの20日間を描いたノンフィクション。

    著者は四女の尾崎英子さん。

    いやはや、このお母さんが強者だ。
    ステージ4の乳がんで、まともな標準治療を受けていない。
    なるべくしてというかMRIを受ければ脳転移が見つかってしまう。

    悲壮な話になりそうなものだがトラブルメーカーで、あっけらかんとした性格のお母さんだけあって、どこ吹く風のような空気感が流れている。

    家族の形も在り方も千差万別。

    来世でまた逢いたいと思えるような最期を迎えたいと切に思った。

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    2025年06月08日
  • ホテルメドゥーサ

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    フィンランドが舞台の小説ってことで読みました。
    物語は…フィンランドでなくてもよかったし、フィンランドっぽさもなかったしで、残念。
    物語自体はファンタジーなんだけど、消化不良で終わってしまいました。異次元はわからないから結局こっちの世界の人が見えるところしか書けないんだよ、ということか。

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    2025年01月26日
  • 学校に行かない僕の学校

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    不登校になった薫、山の中の全寮制のフリースクールに入ることになる。
    そこには色々な事情を抱えた子ども達がいた。
    そこで生活しているうちに同じ学年のイズミと銀河と心を通わせるようになる。
    薫が抱えている心の闇は親友の死に原因がある。
    他の2人は家庭に問題があるようだ。
    このフリースクールは、学習をするところではなく、生活する力をつけ、元の社会へ戻っていく。
    理想的な環境のようだ。
    学校へ行けなくなった子どもだけでなく、みんなこんなところでは成長できれば、なんて思う。
    生きづらい世の中、ここはきっと理想郷だ。
    近所の一人暮らしのおばあさんの最期に偶然にも出会ってしまうのだが、今の社会、こんな風に人

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    2025年01月25日
  • 学校に行かない僕の学校

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    児童書

    あることで学校に行けなくなり、寮付きのフリースクールへ行くことになった薫。そこで出会った同じように悩みを抱えたフリースクールの仲間と過ごすかけがえのない時間。

    Stand by you.
    友達の言った、どんな時も、何があってもあなたの味方。
    という言葉がすごくかっこよかった。こう言える人に、言ってもらえる人になりたい。

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    2024年10月10日
  • 学校に行かない僕の学校

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    森の中の寮付きのフリースクールを舞台としたYA小説。このくらいの年頃だと世界が狭いけど、学校だけが居場所じゃないということに気づけたら。

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    2024年09月17日
  • たこせんと蜻蛉玉(とんぼだま)

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    タイトルと岡本歌織さんの装丁にひかれて。勝手に青春ものだと思い込んでいたけど、わりと現実的な悩みを抱える大人の話だった。

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    2024年08月02日
  • 竜になれ、馬になれ

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    ネタバレ

    脱毛症になった女の子と、わけありそうなカフェの店員のもやもやをどうにかしたくてそれぞれ頑張ってるお話。
    引きずってるものを過去として、今を見るようにした二人の成長が見られます。
    将棋のことはわからないので、さしているときに今どういう状態なのかはまったくわかりませんが、ルールくらいはわかるようになりたいと思いました。

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    2024年06月01日
  • きみの鐘が鳴る

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    エイト学舎という塾に通う4人の中学受験のお話。
    我が家の娘さんが中受したいと言うのですっかり現実味を帯びてしまった中学受験…
    塾に通っていますが、成績は伸び悩み、やる気も落ちて、さあてどうすっかなーというときに出会った本なので、何かしらの兆しを求めて購入。
    娘さんは面白く読んだようだが、結局みんなそもそも偏差値高いし、上目指しすぎてて自分と違いすぎるから大変だねーって感じで読んだ、だそうな…まじか。そこか。

    中受は親子の受験と言われますが、しかし実際に受けるのも審査されるのも子供たち。
    だからこそゴールが偏差値を上げることでも、志望校判定でAを出すことでも、合否に一喜一憂することでもなく、あ

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    2024年06月01日
  • きみの鐘が鳴る

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    中学受験に挑む4人の6年生の物語。
    中学受験に挑む子どもを持つ親としては、胸がいっぱいになるようなシーンもある。

    学校や教室で居場所のない唯奈やか凛に、保健室の先生が「いつかは外に出られる」「これからどんどん広い世界に出ていく」辛い気持ちを押し殺してまで教室に行かなくてもいいんだよ・・というような言葉を送るシーンがある。
    学校という狭い世界が全てになりがちな子どもたちに対して、それが全てではないんだよということを伝えられる本。
    そして、中学受験というのも、その世界を広げる一つだよ・・ということも伝わるかな・・?

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    2023年08月10日