尾崎英子のレビュー一覧
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舞台は、フィンランドの森にある素朴なホテル。そこには、「異次元へ通じるドア」があり、ここで出会った4人の日本人がドアを巡って様々な葛藤し、それぞれが結論をだし、前へ進んでいく物語です。帯に「もたいまさこさん、しみじみ共感」とあったので、思わず手に取り、一気読みしました。
題名が単行本では「くらげホテル」でしたが、文庫本では「ホテルメドゥーサ」になったそうです。物語の中でも、「くらげ」に関するものがちょこちょこでてきます。「異次元の通じるドア」の先にある世界に何か関係があるのかもしれません。SF的な要素は少ないですが、子供の頃読んでいた「スーパーミステリーマガジン ムー」にでてきた「クラゲ -
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本屋さんによりけりかもしれないけど
たくさんある平積みの中で
ダントツで減っていたのが目に留まった
はじめましての作家さん。
帯は大好きな、もたいまさこさん!
「これは、間違いないぞ」と確信。
異次元というワードでもSFさはほとんど感じられなかったし、違和感もなかった。
異次元へ続くドアへの期待と不安の中で
自分の内側にあるものや、なぜここに来たのか
異次元があるなら自分は行くのか…
その答えを見つけようとする4人を通して
こちらに問いかけてくるような場面が
何度もあるから考えさせられる。
住んでいる場所も職業もバラバラ。
どうしてこの4人が
フィンラ -
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有村家の母・仁子は自由奔放、怪しげな浄水器に大枚をはたいたり、占いにはまったり、友人の投資話に乗ってお金を失ったり。それがもとで、一時期離婚して家を出ていたこともある。そんな仁子が癌になった。サラリーマンの長男の優、在宅医療の医師いしている長女の美香子、イラストレーターの次女・文子、そして夫の照夫。仁子にふりまわさりながら、それぞれに家族の最期を受け止めていく。
身近な人の死をどう受け止めていくのか。自分が家族を亡くしたときのこと、親しい人が亡くなった時のこと。いろいろ思ったりして最後は涙が浮かんでしまった。
文子の友人の子どもが死が近い仁子とした約束に、感動してしまう。幼い子どもの心の痛み -
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アラフィフの自分の親世代は兄弟が多く、従って親戚づきあいも今よりは多かった。そういった環境では、この本の仁子さんやフーテンの寅さんのように、ちょっと破天荒というか傍迷惑なオバさんやオジさんというのが一人は存在したものだ。
他人ならば「大変ねー」で済むが、身内には絶対に勘弁願いたいタイプ。でもどこか憎めなく、亡くなった後もある種の親しみをもって語られたりする。
この有村家の人々もそんな風に、末期癌ながら前向き過ぎる仁子さんを看取っていく。
「死は負けじゃなくて、ゴールです。病気に負けたという言い方も好きではありません。病気になったことで結果的に亡くなったからといって、負けたというのはおかしいじ -
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ネタバレ都内自由が丘の小規模塾友5人
女子3人、男子2人
オムニバスで男子1人は取り上げられない
取り上げられた男子は島津系
女子のほうが、解像度高め
女子はみんな学校に問題を抱えている
学校名は変えてあるけどだいたいわかる
お姉ちゃんが桜蔭落ち、豊島滑り止まらず、千葉校で
通いきれず不登校のリベンジの子は保健室登校
女子学芸志望となってるけど、どこだろ
もう1人は空気読めなくて、男子にからかわれて手に噛みつき保健室登校、能力に凹凸がおおきく、馬鹿にされている
算数1科目入試でジャイキリ
主役と思われる子はチアリーディングのため強豪校志望、同じところを志望する同じ塾かつクラスメイトにいじめられ -
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不登校になった薫、山の中の全寮制のフリースクールに入ることになる。
そこには色々な事情を抱えた子ども達がいた。
そこで生活しているうちに同じ学年のイズミと銀河と心を通わせるようになる。
薫が抱えている心の闇は親友の死に原因がある。
他の2人は家庭に問題があるようだ。
このフリースクールは、学習をするところではなく、生活する力をつけ、元の社会へ戻っていく。
理想的な環境のようだ。
学校へ行けなくなった子どもだけでなく、みんなこんなところでは成長できれば、なんて思う。
生きづらい世の中、ここはきっと理想郷だ。
近所の一人暮らしのおばあさんの最期に偶然にも出会ってしまうのだが、今の社会、こんな風に人 -
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エイト学舎という塾に通う4人の中学受験のお話。
我が家の娘さんが中受したいと言うのですっかり現実味を帯びてしまった中学受験…
塾に通っていますが、成績は伸び悩み、やる気も落ちて、さあてどうすっかなーというときに出会った本なので、何かしらの兆しを求めて購入。
娘さんは面白く読んだようだが、結局みんなそもそも偏差値高いし、上目指しすぎてて自分と違いすぎるから大変だねーって感じで読んだ、だそうな…まじか。そこか。
中受は親子の受験と言われますが、しかし実際に受けるのも審査されるのも子供たち。
だからこそゴールが偏差値を上げることでも、志望校判定でAを出すことでも、合否に一喜一憂することでもなく、あ