尾崎英子のレビュー一覧
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中学受験を題材にした小説の中でも、ソフトなタイプにあたると思う。
東京の受験が加熱していると感じるが、今のままで良いのかな?
むしろ、周りが受験をしている人が多いから、中学受験をする側より「しない」側の方が色々な葛藤があるんじゃないかと思う。「しない」側の小説が読みたい。
(受験させないと何となく不安だから受験させる親も多いと思う。確固たる理由がある受験生ってそんなに多いかな?)
なお、2022年11月が第一刷なので、小学生のみんなの描写が現代風で良かった。
下記の表現は、新卒で入った部署でパワハラされていた時に私が考えていたことと 全く同じ!その時は上手く言葉で表現出来なかったんだけど、ま -
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ネタバレ夫と死別した主人公の息子は不登校の小学生。
イマジナリーフレンドと会話をし、宇宙人がスカイツリーの上にやってくると言う息子が最後の晩餐に食べたいのはかつ丼だそうだけど、淡路島出身の主人公が食べたいのはあのころ好きだった男の子と一緒に食べたたこせん。
タイトルにあるトンボ玉は彼にもらったベネチアングラスのものだ。
精密検査に行った病院で高校時代の同級生に再会する。
彼女とは大きなしこりを残したまま別れたはずなのに笑顔で話しかけてこられてつい付き合いが再開する。。。
「ここは退屈むかえにきて」に少しばかり似てるかな、と感じる。
でもここは退屈~は主人公の女の子に共感できたのにこの小説は男の子のほ -
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ネタバレ異次元に引き寄せられフィンランドのホテルに集まる4人の日本人。
矢野は人を殺したかもしれなくて異次元に行きたいしきららはこの世界が自分にはあってないと思って異次元に行きたい。
典江は幼少期にすでに異次元の人と会っていて導かれるようにここに来てる。
燕は亡き妻に会いたくて異次元にいきたい。
それぞれ理由がありつつもくらげキャラメルなど4人は何かしら繋がっていて集まるべくして集まってる。
最終的には典江と燕のみが異次元にいく選択をすふが、異次元の様子は描かれてなくて読者が想像する無限の異次元が広がっているのが良い。
結局は矢野は人を殺してなかった。きららに関してはその後どうなるのかは分か -
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ネタバレ北欧・フィンランドの森。
残念ながら一度も訪れたことはないけれど、映画『かもめ食堂』で観たことならある。
深くて濃い緑に溢れ、張り詰めた空気が漂い森全体が静まりかえる。空から微かに降り注ぐ木漏れ日が辺りを柔らかく包み込む。神聖で神秘的な空間。
そんなアルファ波がたくさん発生しそうな場所になら、異次元へ繋がるドアがあってもおかしくない。
人生をやり直したい、と心から願う4人の日本人が時を同じくして、何か不思議な力に導かれるようにはるばるフィンランドの森の中に佇む"ホテルメドゥーサ"に集まった。
いざ異次元へ、となった時、本当に行くべきか悩む4人が森の中で話し合う。
年齢も性