尾崎英子のレビュー一覧

  • ホテルメドゥーサ

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    フィンランドが舞台&もたいまさこさんのコメント帯で購入!異次元の扉がとあるホテルにある。とひょんなきっかけで導かれた男女4人の物語。
    好奇心の壁というものはあるのだなと学びあり。小説だけど、心理学の本みたい。

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    2025年02月14日
  • 学校に行かない僕の学校

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    舞台は、森と川の近くにあるフリースクール。

    主人公、14歳夏、薫がフリースクールに来てから15歳冬までの出来事。それぞれの理由でここに来た子ども達と、それぞれの理由でここに関わる大人達。
    少しずつ、お互いが自身のことを話せるようになる。そんな自分たちの関係は友人でもなく家族でもないが、なんだか心地よく感じる薫。



    友人の死、親の再婚、ネグレクト、重そうなワードが並ぶ。森の中の風景描写に癒される。
    現実こんなに甘くない、理想すぎるのかもしれない。それでも良いと思う。
    学校は好きだったがそれでも、こんな場所が当時あれば生活したかったなあ。

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    2024年10月26日
  • 竜になれ、馬になれ

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    ウィッグを被って登校する女子と
    元女流棋士のカフェ店員。

    出会いから2人の会話、
    それぞれの視点から描かれる形がとても好みだった。

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    2024年10月01日
  • 学校に行かない僕の学校

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    こんなフリースクールがあったらいいなぁ。
    でもきっと、家や学校から遠く離れた場所に一人で飛び込むのは相当な勇気がいるだろう。

    そうまでして主人公薫が選んだのは森にある寮付きのフリースクール。
    何を学ぶかは自分次第。
    これまでの生活や勉強との違いに戸惑うが、やがて自分なりのペースを掴み、同い年の仲間とも友情以上のものを築いていく。
    そしてここに来ることになった、自分の心の中の傷にもゆっくりと向き合えるようになっていく...

    そう、今の時代は何でも速すぎるのだ。
    流れ作業のように短期間で課題の答えを出さなければならない。
    でも人生はそう簡単に答えが見つかることばかりではない。
    本当はちょっと立

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    2024年08月27日
  • きみの鐘が鳴る

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    中学受験の塾に通う子どものお話。友だち関係や家庭問題を抱えた4人の視点で語られる。特別新鮮さはないが、読みやすく高学年向きの本としておすすめできる1冊。

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    2024年08月07日
  • 学校に行かない僕の学校

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    中学。中二の薫は、ある出来事から学校に行けなくなる。家から離れるため寮付きのフリースクールに行き、同年代の子どもたちと生活しながら、自分と向き合う時間を過ごす。
    主人公の僕の悩みに向き合う場面の終わりからが、他の友人達の悩みに寄り添ったり、出会った人との別れがあったりと、大人っぽい落ち着いた読後感が味わえる。

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    2024年07月20日
  • きみの鐘が鳴る

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    ネタバレ

    今年、中学受験を終えたムスメが読みたい!と言って、読み始めた本。
    ついでなので、ワタシも読んでみた。

    たぶん大人よりも、子ども向けのないような感じで、あっという間に読み終わり。
    大人からすると、ちょっと物足りないかも。
    でも、子どもはすごい読みやすそうに読んでいるので、そのぐらいの年頃の子におススメです。

    軽く読めるけれど、ちょっと不合格すぎるところが気になった。
    もちろん、出来なかったり、体調悪かったり、不合格になることはよくあることだろうけれど・・・、A判定のところが自分的にいつも通りにできた!と思えれば、それはたぶん合格するんじゃないの?

    ワタシ個人の話になるけれど、うちの中学受験

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    2024年05月23日
  • ホテルメドゥーサ

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    ネタバレ

    【こことは違う世界があると想像できる救い】

    4人の日本人が、フィンランドの森にある異次元への入り口を求めて、ホテル・メドゥーサに辿り着く、ちょっとファンタジックなお話。





    矢野多聞40歳。梅林希羅々25歳。燕洋一50代。 久遠典江、50歳。


    読者は、4人それぞれの語りから、ホテル・メドゥーサに辿り着いた経緯を知る。そして、ホテルで巡り合った4人の交流やそこで過ごす時間は、さらに4人それぞれが、未知なる異次元に足を踏み入れるかの決定に影響を与える。

    世界の相対化、
    好奇心、
    いろいろ考えながら、楽しく読ませていただきました。

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    2024年04月20日
  • 学校に行かない僕の学校

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    だれにも言えなくて、自分で抱え込んで苦しんでしまうこと。そこまでではなくても、言いづらいな、とか、もし自分の言葉でだれかが傷ついてしまったら…とか、ふと考えてしまうことは結構あると思う。
    そんな時、斉藤さんの言葉を思い出したい。

    「話すことは、離すこと。嫌なことは話したほうがいい」
     
    時には逃げたっていい。
    相手がどう思っているかなんて分からないから、自分が思うようにしたらいい。

    自分にはどうにもできなくて、でも何とかしなきゃいけない、と思っている人を励ましてくれる本。

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    2024年04月16日
  • きみの鐘が鳴る

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    テンポよく、4人の子どもたちの受検物語が進みます。クラスでのカースト、女子同士の嫉妬、空気が読めない発達障害、親からの教育虐待。どの子もさらっと問題提起されていますが、それぞれ深く掘り下げた話を読んでみたかったです。流れるように話が終わってしまい、少し物足りなかったです。

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    2024年02月18日
  • きみの鐘が鳴る

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    ネタバレ

    おもしろかった。
    中学受験をする4人の子どもたち。それぞれの悩みをかかえ、それでも塾のみんなと受験に向かって頑張るお話。
    ただ、受験生の子こそ興味を持ちそうなのに、これだけ落ちると縁起でもないと思われそうで、無闇にすすめられない笑

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    2023年10月02日
  • きみの鐘が鳴る

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    爽やかな中受小説。合格、偏差値アップという共通目的があり、その目的に照らして進捗が良い子が偉い、うまく行っていると捉えられがちだが、受験生という側面は人間としての一側面。塾のペルソナ、他者からの認識と学校、家庭でのそれは違うこともある。
    そして中受はとても難しいもの、関わるステークホルダーの多さや受験にむけたメンタリティ、当日のデリバリーなど変動要素が極めて多い。やると決めた以上、本人の体験が良いものになるように親が覚悟させること、本人にいち早く受験生としてのマインドセットを獲得させるため手綱をうまく引いてあげる必要がある。
    我が子への態度を考え直し、自己を省みる機会になった。

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    2023年09月14日
  • きみの鐘が鳴る

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    中学受験、こわい。こわいけど、これを無事に乗り越えられたら、強い人間になれそう。いろいろな子、いろいろな親がいる。どの親子が正しく、どの親子が間違いともいえない。中学受験をした人々が、その後どのような人生を送ることになるのか、追跡調査して発表して欲しい。

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    2023年08月20日
  • きみの鐘が鳴る

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    中学受験に挑む四人の物語

    元いた塾での友達との仲がこじれ、「エイト学舎」に転塾してきたつむぎ
    そこには
    父親に厳しく管理指導される涼真
    マイペースで得意不得意が凸凹していて、算数は得意だけれど、小学校ではうまくやっていけない唯奈
    優秀だった姉の中学受験不合格を引きずる母親との関係をもどかしく思う伽凛
    それぞれの家庭の様子が描かれる度に
    息子の受験期を思い出して胸が切なくなった

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    2023年06月09日
  • きみの鐘が鳴る

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    中学受験する5人の物語。
    父親が先走っている涼真
    学校で友達と上手くいっていないつむぎ
    周りと感覚が違う唯奈
    トップ層だが姉との比較や家族関係で疲弊している伽凛
    まさに最難関校をめざす比呂
    彼らの周りでおきる出来事、心中を描く。

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    2023年04月11日
  • きみの鐘が鳴る

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    やはり現実はそんなにうまくいかないものだ。というか、実際には簡単にうまくいく人と、毎度毎度思い通りにいかない人の2パターンあると思う。
    でも、そこまで頑張ってきた経験や、強い意志だけは裏切らない。
    何年後にそう思えるんだろうか?

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    2023年04月10日
  • きみの鐘が鳴る

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    こんなに意地悪な子がそこかしこにいるものだろうか。
    子供の学校は平和だったなと思う。
    中学受験を通した学校崩壊と家庭崩壊、そして復活を描いた物語。

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    2023年07月09日
  • 有村家のその日まで

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    初読みの作家さん。

    がんを患った主婦、69歳の有村仁子と仁子を支える周りの家族達が「その日」を迎えるまでの物語。

    自由奔放でスピリチュアルに傾倒する仁子は、標準治療を「つまらないから」とやめてしまう。
    家族は、彼女らしく最後のときを過ごせるよう奮闘するが。

    仁子は中々強烈なキャラクターではあるけれど、死が身近に迫った家族を持つ夫や子供達の心情はとてもリアルに描かれていた。

    自分中心になりやすい夫、息子、嫁、二人の娘達、それぞれの揺れ動く心理描写が丁寧で多々共感出来た。

    そして読みながら自分の最後の時に想いを馳せた作品。

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    2023年02月13日
  • ホテルメドゥーサ

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    ネタバレ

    短いが結構ぎゅっと詰まった感のある小説。

    ここまでの人生に何か未練をもつ男女4人が、フィンランドの森近くにある宿に集まる。その森には五次元への入り口があり、亡くなった人に会えたり、人生をやり直せたりするらしいという噂を何かで知って、集まった4人。

    殺人を犯してしまったかもしれないと逃げてきた占いバーのマスター、自然な笑顔ができない20代の女性、最愛の妻を亡くして消沈する男、子育て、介護、夫の定年まで家の仕事を勤め上げてきた初老の女性。

    彼らそれぞれの人生は普通にどこにでもありそうなもの。つまり普通にどこにでもありそうな人生を送っている普通の日本人(自分も含めて)は何か人生に後悔をおいてし

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    2022年12月16日
  • たこせんと蜻蛉玉(とんぼだま)

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    親子なのにお互い口下手な柊と早織の心情が、
    凄く切なく感じました。
    そして最初、個人的にマイナスイメージだった雨谷が、途中から1番自分の気持ちに素直で、かつ、
    後悔しないようにきちんと気持ちを言葉にして早織に伝えている所が強い女性だと感じた。

    雨谷がいたからこそ聞けた息子・柊の本音や、
    早織が肩の荷を下ろせたシーンも素敵だし、
    『ウタも、自分で枠を作ってるんやと思う。でも、、』からの言葉(p151)、とか、
    難しいけどその通りだなと思う。

    キーポイント的な存在の雨谷の言葉に心動かされた本だった。

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    2022年07月29日