尾崎英子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
こんなフリースクールがあったらいいなぁ。
でもきっと、家や学校から遠く離れた場所に一人で飛び込むのは相当な勇気がいるだろう。
そうまでして主人公薫が選んだのは森にある寮付きのフリースクール。
何を学ぶかは自分次第。
これまでの生活や勉強との違いに戸惑うが、やがて自分なりのペースを掴み、同い年の仲間とも友情以上のものを築いていく。
そしてここに来ることになった、自分の心の中の傷にもゆっくりと向き合えるようになっていく...
そう、今の時代は何でも速すぎるのだ。
流れ作業のように短期間で課題の答えを出さなければならない。
でも人生はそう簡単に答えが見つかることばかりではない。
本当はちょっと立 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今年、中学受験を終えたムスメが読みたい!と言って、読み始めた本。
ついでなので、ワタシも読んでみた。
たぶん大人よりも、子ども向けのないような感じで、あっという間に読み終わり。
大人からすると、ちょっと物足りないかも。
でも、子どもはすごい読みやすそうに読んでいるので、そのぐらいの年頃の子におススメです。
軽く読めるけれど、ちょっと不合格すぎるところが気になった。
もちろん、出来なかったり、体調悪かったり、不合格になることはよくあることだろうけれど・・・、A判定のところが自分的にいつも通りにできた!と思えれば、それはたぶん合格するんじゃないの?
ワタシ個人の話になるけれど、うちの中学受験 -
Posted by ブクログ
爽やかな中受小説。合格、偏差値アップという共通目的があり、その目的に照らして進捗が良い子が偉い、うまく行っていると捉えられがちだが、受験生という側面は人間としての一側面。塾のペルソナ、他者からの認識と学校、家庭でのそれは違うこともある。
そして中受はとても難しいもの、関わるステークホルダーの多さや受験にむけたメンタリティ、当日のデリバリーなど変動要素が極めて多い。やると決めた以上、本人の体験が良いものになるように親が覚悟させること、本人にいち早く受験生としてのマインドセットを獲得させるため手綱をうまく引いてあげる必要がある。
我が子への態度を考え直し、自己を省みる機会になった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ短いが結構ぎゅっと詰まった感のある小説。
ここまでの人生に何か未練をもつ男女4人が、フィンランドの森近くにある宿に集まる。その森には五次元への入り口があり、亡くなった人に会えたり、人生をやり直せたりするらしいという噂を何かで知って、集まった4人。
殺人を犯してしまったかもしれないと逃げてきた占いバーのマスター、自然な笑顔ができない20代の女性、最愛の妻を亡くして消沈する男、子育て、介護、夫の定年まで家の仕事を勤め上げてきた初老の女性。
彼らそれぞれの人生は普通にどこにでもありそうなもの。つまり普通にどこにでもありそうな人生を送っている普通の日本人(自分も含めて)は何か人生に後悔をおいてし