猫組長のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元山口組の経済ヤクザ・猫組長と西原理恵子さんのコラボレーションエッセイ
勉強になるわ~
世の中には知らないことがいっぱいだわ~
臓器売買ビジネス
人身売買シンジケート
インドの臓器村
というなかなかなダークサイドな話から
マネーロンダリング
タックスヘイブン
暴力団とペトロダラー
国際詐欺
などのお金関係のあれこれから
M資金詐欺
山下財宝詐欺
などの詐欺事件についてなど…
とにかくおもしろい!!
で、印象に残ったのが
米朝間の戦争について語っていた章
「戦争は国益とコストのバランスで決定される。現代文明の基礎は経済である。経済を無視した戦争は起こりえない」
「失うものが何もない国家に -
Posted by ブクログ
猫組長の本。相変わらず常人は経験できないことをされてきており、その経験や金融手法をたかだか数百円の本で知ることができるのはコストパフォーマンスが良すぎると言わざるを得ない。命を賭けた国際金融情報と政治です。
歴史とは価値である。世界のGDPランキングではデンマークはフィリピンより1つ上の35位であるしかし外交においては非常に重要とされている。その理由はデンマークが世界で2番目に古い王室を持っているからである。どれだけ巨万の富を築いても歴史を買うことができない。つまり歴史は勝ちなのだ。その歴史が育むものが文化や伝統である。生生生こそが最も価値を創造する要素であり、唯一無二には高いバリューがある -
Posted by ブクログ
経済方面をシノギとしてた元極道の著者が語る裏経済の本。
ふざけたタイトルと著者名、および西原理恵子という共著者名から、笑かしの本かと思ってたら、全く違っていた。
あ、笑かしの部分も冒頭の西原先生描き下ろしマンガと著者と西原先生の対談としてちゃんとあります。
ただ、本文は著者の体験した国際非合法金融、麻薬、人身/臓器売買等々ハードボイルドな話で、どれもこれも小説や映画のネタになりそうなものばかり。へたなハードボイルド小説を読むより、本書の方がよっぽどエキサイティング。ただ、人身売買の話はちょっと・・・。
週刊「SPA」の連載を書籍化したとの事なので、連載自体が終わってなければ側管を切に期待します -
Posted by ブクログ
西原理恵子さんとのコラボエッセイで人気の
経済ヤクザの猫組長
その猫組長が書いた金融ヤクザが語る
「黒い金とその世界」のお話
興味深い話が満載でおもしろかった!
経済ヤクザから見たカルロス・ゴーン事件の真相
世界のマネーシステム
石油をめぐる黒い金
旧五菱会のマネーロンダリング事件
猫組長が足を踏み入れた経済ヤクザの履歴書
などなど…
カルロス・ゴーン事件のお金の流れが
すごくわかりやすくておもしろかった!
経済にうとい私でも
「は~そういうことなのね」となんとなくだけど納得。
あとは、コンビニで頻発した偽造カードによる多額引き出し事件の話。
「なぜ銀行ではなくコンビニだったのか?」
こ -
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元山口組系暴力団組長で、経済ヤクザとして活動した著者の独自のユニークな視点による、コロナ禍で新たに発生したマネーのかたちや流れを解説し、我々庶民の王道の投資と資産形成はいかにあるべきかを示した本。
コロナバブル発生の経緯、ビット・コインはなぜ危険か、コロナ禍における地下経済、自身が巻き込まれそうになった、ワクチン関連株詐欺、EVブームの実態他、盛りだくさんの話題でコロナ禍下でのマネーの動きが俯瞰できる。
著者の出自が出自なだけに、経済評論家として新聞やTV等では取り上げられないのかもしれないが、データとロジカルな思考に基づく鋭い分析は一聴に値し、広く知られるべきだと感じた。
現在の裏のマ -
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元経済ヤクザの菅原潮が書く投資術との触れ込み。テクニカルの話では無く、ファンダメンタル分析として、経済動向からリスクシナリオを読み解く思考プロセスの解説が中心。暴力装置としての軍事や、金の流れから先読みをする視点は、ある種明解で現実的と感じる。コロナ初期の政治情勢、47代の大統領選前の動きを素材にして動向予測しているので、2022年1月時点から見ると、リスクシナリオが悲観的と見えるが、確かにそれくらいを読んでおいた方が良いのだろう。試験の答案を求めているような読者からすると、物足りない、予測がハズレている、もっと具体的に書け、エピソード中心といった感想が出てきそうだか、そもそもこの本は、そうい
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表も裏も知り尽くした猫組長と漫画家の西原理恵子の「異色コンビ」 による今回の本。コロナウイルス感染拡大で起こっている世の中の出来事をひと味違った視点から見ている。
コロナウイルスでムンクの叫びのような表情になった所もあれば、その一方で笑いが止まらない所もあった。その中には、PCR検査をしているクリニックもあった。
抗体検査のキットは原価4000円なので、猫組長が受けたクリニックでは、PCR検査が4万円、抗体検査が2万5000円なので、おいしい商売だ。
検査結果について「せいぜい6割くらいの精度や」と言ったそうだ。
そう言えば、元旦の新聞に闇ワクチンが日本に入ってい -
購入済み
ここ1年の国際情勢の整理に
米中関係と日本への影響を軸にここ一年の国際情勢が非常に良くまとまっている。新聞やテレビのニュースのより深い理解の一助になるのはもちろんのこと、表面上の意味の裏にある駆け引きも解説されていて興味深い。対談形式のためあまり堅くなりすぎず読み易い一方で、データの提示や意見表明は硬派というバランスも良い。
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Posted by ブクログ
著者は元山口組系暴力団組長で、現役時代はマネーロンダリングを中心にシノギを得ていたとの事。
また、ここ数年では漫画家の西原理恵子との共著でも有名になってきている。
本書は元経済ヤクザとしての経験と知識を基に、カルロス・ゴーンの巨額背任事件のかなり詳細な背景と手口の考察とマネーロンダリングの方法についての解説、自身の「黒い経済史」、およびAIを利用したフィンテックと金融の未来についてが記されている。
中でも国際送金システムであるSWIFTを利用したロンダリングの方法や、バチカンがロンダリングにかかわっていた話、イラン・コントラ・ゲート事件の解説等はスリリングでもっと詳細を知りたいと思った。