あらすじ
仮想通貨暴騰もFIREムーブメントも、すべて「カルト」である!
新型コロナウイルスは、投資の条件たる「信用創造」を突き崩す究極の「暴力」だった。
「黒い経済界」の元住民たる著者によれば、実体経済の停滞により、マネーロンダリングも停滞。先進国の「黒い経済」の担い手たちは退潮し、新たなアクターの台頭が見られるという(例えば武器・麻薬取引を新たに牽引するアフリカン・マフィアたち)。また、投資の世界への新参者を喰い物にする「カルト」とも呼べる現象が蔓延しているというのだ(例えば仮想通貨暴騰やFIREムーブメント)。
本書では、マネーの表と裏を知り尽くした著者が、新型コロナという究極の「暴力」の発生を受けて様変わりする国際金融ならびに投資の世界の実態を明らかにする。アメリカと中国による「暴力」の応酬のはざまで、そして新興「カルト」が浸蝕を始めたマーケットで、日本の〈投資家たちの取るべき態度〉とはどのようなものか? そして〈本当の資産形成〉とは?
[主な内容]
はじめに
第1章 コロナ禍と「マネー・カルト」
第2章 資産形成の「奴隷」
第3章 “黒い”コロナミクス
第4章 コロナ禍の「地下経済」
第5章 「王道の投資」と資産形成
第6章 アフター・コロナに訪れる「国家暴力の時代」
おわりに
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Posted by ブクログ
元山口組系暴力団組長で、経済ヤクザとして活動した著者の独自のユニークな視点による、コロナ禍で新たに発生したマネーのかたちや流れを解説し、我々庶民の王道の投資と資産形成はいかにあるべきかを示した本。
コロナバブル発生の経緯、ビット・コインはなぜ危険か、コロナ禍における地下経済、自身が巻き込まれそうになった、ワクチン関連株詐欺、EVブームの実態他、盛りだくさんの話題でコロナ禍下でのマネーの動きが俯瞰できる。
著者の出自が出自なだけに、経済評論家として新聞やTV等では取り上げられないのかもしれないが、データとロジカルな思考に基づく鋭い分析は一聴に値し、広く知られるべきだと感じた。
現在の裏のマネー事情を知りたい人にはうってつけの一冊。