アンドリュー・S・グローブのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレマネージャーとして働く上で考えた方が良いことなどが著者の実体験や考えをもとに記載されており、学びとなる観点がとても多かった。体系的に学ぶというよりは、取り入れるべき観点やエッセンスを汲み取るような読み方が良いのかなと感じる本であった。
私個人として学びになった観点としては、
- メンバーをどう見るか?という観点
人が仕事をしない理由は、動機と能力のいずれかが原因
考課における、金額の絶対値への感度が高い人は生理的欲求、相対的な評価への感度が高い人は自己実現欲求が高い傾向がある
トレーニングはマネージャーの仕事である
- 組織運営の観点
管掌する組織のアウトプットがマネージャーのアウトプットでありつつ、構成する個人のアウトプットの単純な合計ではなく、そこにどれだけアドオンができたかがマネージャーの介在価値である
不確定が多い状況でも長期で計画し、短期の実行を進め、一定のスパンで計画への達成状況と計画のキャリブレーションを回す
知識パワーと組織パワーの相互作用で組織は動く
といったあたりが目の前の仕事でも意識したいと感じた。
組織の業績の最大化のために、メンバーの動機と能力の現在値の理解、それらを踏まえた計画と戦略の立案と実行に取り組んでいきたい -
Posted by ブクログ
とてもおもしろかったし、興味深かった。
自分はまだマネジャーではないので、外から眺めているだけだから、たぶんマネジャー本人にはもっと刺さる本なのだと思う。
マネジャーが何を考えていて、何を考えなくてはいけないのかが、割と具体的に丁寧に書いてある印象。難しいポイントや、割り切り方、向き不向きまで踏み込んでると思う。例えとかも、シンプルで短いながら、あるある、と思うようなものが多かった。
ただ、いろいろなところで、欧米と日本の企業文化の違いみたいなものも感じた。欧米の契約文化というか…ジョブ型採用というか…すぐクビにできるみたいなあたり…?
そういうものがベースとなっているからこそ、こうなんだな、みたいなところ。
特に、目標管理のあたりで強く感じた。日本の企業も目標管理を取り入れているところが多いと思うけど、なんか、形だけ真似てる感じ。うちの会社だけかな?真剣さが違う気がする。 -
Posted by ブクログ
見たことない難熟語が3回くらい出てきて、翻訳者〜ってなりました笑
それはさておき、こんなマネージャーになりたいなぁと思うことが持って書かれていたわかりやすいとまで言えないかもしれないが、中には気に入りサニにマネージャーとしてのあるべき姿や役割が書いてあり、マネージャーになったときにまた改めて見直したいと感じる本です。例えば猫の作用でマネージャーの仕事は自分の組織+自分の組織の外にも影響を与えることができる。そしてより大きな成果アウトプットを生み出すことができる。そういう役割を持っていると言うところがマネージャーなんか取りたくないと言う。最近の若手にマネージャーの存在価値をややりがいを知らしめるのに、とても良い表現だなと感じました。
また、採用面接で問いかけるべき質問がいくつか書いてありました。何があなた困難に陥れたかどう乗り越えたかありきたりでしたが、8割相手にさせるべきだと言う文言を見て、そこは自分の考えと似ていたので得心しました。
最も感動的だったのは問題社員の章です。仕事柄問題社員と向き合うことが多いですが、問題社員に対し問題に向き合うステップが図解されていました。無視する拒否する人のせいにする自分のこととして考える意欲的に取り組むみたいな内容だったと思いますが、まさに話のステップは実際を表していて無視するから拒否する。否定するに上がってもらうと言う事は正しく認知してもらうことの第一歩だなと感じました。
最後に端末についていたマネージャーとしてのテストはこれから取り組んでみようと思います。面白そうです。 -
Posted by ブクログ
原著発刊が1997年で、同時期にクレイトン・クリステンセン氏が「イノベーションのジレンマ」という概念を提唱している。戦略転換点を担う新CEOは前任者より優秀か否かではなくしがらみがないことに優位性があるとは、両者とも全く同じことを主張している。
グローブ氏の語る「戦略転換点」はひっそりと忍び寄り、振り返ったときの景色は一変している。そうした事業環境をどう乗り切るか、実際にインテルのかじ取りでチップバグの経営危機とCPUへ戦略転換した経験を持つグロープ氏の発言は重みがある。「1103という時刻を見るたびに当時が蘇る」という一文はそれだけ修羅場の意思決定であることを示唆している。大企業の経営者は「イノベーション促進」と気軽に謳っているが、戦略転換点に対峙する痛みを現経営者が英断するか新経営者が刷新するか、本書を読んで血肉にすべきであろう。米国半導体産業が日本メーカーに浸食されていく様が描かれているが、2000年代には全く同じことが日本と韓国で起こった。大袈裟ではなく経営に命をかけられるかどうかが戦略転換点が味方になるか敵になるかの重要ファクターなのであろう。 -
Posted by ブクログ
記載内容は腑に落ちやすく、多くの学びを得られる一冊だった。
特に私は、過去にマネジメントを経験し、一度挫折した後にプレイヤーへ戻った経験がある。そのため、「当時このような考え方ができていたら、結果は違っていたのではないか」と感じる場面も多く、目から鱗が落ちる内容だった。
中でも、「マネジャーのアウトプット=自分の組織のアウトプット+自分の影響力が及ぶ隣接組織のアウトプット」という考え方には強く共感した。マネジャーの成果は、自分自身の仕事だけではなく、周囲の組織を含めてどれだけ成果を生み出せたかによって決まるという考え方は、非常に本質的だと感じる。
日本ではプレイングマネジャーが求められる場面が多い一方で、マネジメントそのものを体系的に学び、深く考えている人はどれほどいるのだろうか、と考えさせられた。マネジャーの役割や考え方を理解するうえで、本書は良書だと思う。
一方で、全体的に言葉遣いや表現が難しく、内容を十分に理解するために、AIを活用して噛み砕きながら読み進める場面もいくつかあった。しかし、それを差し引いても、マネジメントについて改めて考えるきっかけを与えてくれる一冊だった。
なお、完読には8時間ほどかかった。本書に書かれているとおりである。ぜひ最後まで読んで、答え合わせをして欲しい。