花田菜々子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
不思議な縁で付き合うことになった年下彼氏。彼は11歳と8歳の子どもと暮らすシングルファーザーだった。
子どもをほしいと思っていなかった著者が、知らない子どもと出会い、子育てのこと、教育のこと、結婚のこと、親子のことなど否応なしに考えていくこととなる。
悩みの尽きない、眩しくて鮮やかな日々。
よくぞ本にして世に出してくれました、と嬉しい気持ち。
著者の本も2冊目だからか、彼女の生きづらさの正体に触れた思いです。花田さんは生きることの解像度がとても高くて、他の人だったらスルッと流してしまうようなことも目に留まるよう。それが新鮮で輝かしい。
そして目に映るそれらのことを、いわゆる常識的な枠組みで捉 -
Posted by ブクログ
流れながれた、過ぎた日常のように。重く停滞のないかのように、描かれている。
実際はまだまだ描ききれない(あえて描かなかった)物語や心情があったのだろうなと思う。
綺麗なことばかりじゃなくて、それ言ってること矛盾してない?無理ない?って外野が突っ込める余地を与えてくれるほど、心の揺れをそのまま綴っていると思う。だから、信頼に値するノンフィクション。
自分が今血のつながりのある息子を2人育てていて、その自分を省みることにもなったと思う。
私の“もの”なんかじゃないんだよ、という。
気になったのは、ミナトやマルはこの本に自分が登場することを知っているのかな。
12歳、、、どんな心境なのかなと思 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ
フフっと笑ってしまう場面もあり、とても読みやすくて一気に読み終えた!
出会い系サイトで出会った初対面の人に本を紹介するということから始まり、そのサイト関係なく、自分が会いたいと思う人に積極的にアプローチして、会うことを現実に出来ている姿が本当にかっこよかった。
ダメ元でも行動していくことが、どんどん自分の環境を良くしていくし、自分への理解も深まっていくんだなと感じた。
「あなたが素敵」+「この本素敵」=「素敵なあなただから素敵なこの本がおすすめです
という本をおすすめする手法は、人にも本にもしっかり向き合っていないと出来ないと思うので、素敵だなと感じた。
筆者がおすすめしている本の中 -
Posted by ブクログ
めっちゃ面白い!こんな視点があったのか。
ありがとう5000万。今夜だけはお前の年収信じるよ
このセリフ、声が出るくらいに面白かった
p159
「現実世界のすべてが私のナンパフィールドになったのだ。もはや本をおすすめできる技術はただのナンパの飛び道具へと立派に聖地を遂げていた。いいのだろうか、この使い方で」
面白すぎる、この考え方。人と出会うためには、機会が必要であり、そこでは何らかの自分の武器を使って会話をしなければならない。自分の武器を会う理由として使えるから、使わない手はないだろう。
p183
「これでよかったんだ、こっちで合ってた
っていうか合ってたと思えるようにしよう、絶対楽し