花田菜々子のレビュー一覧
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ネタバレ著者の前作『出会い系サイトで〜』が面白すぎて、2作目もあるなら絶対読みたい!と思い、ようやく読めました。
結婚はもういい、自分の子供も特にいらないと思っている著者が年下シングルファーザーの彼氏とその息子2人と一緒に過ごす中で、家族のあり方とは何か考え実践した日々の記録。
彼らと一緒にいる日々だけでなく、著者の本屋の店長としての新たな挑戦も面白い。「女性のための本屋」をコンセプトにした本屋。本やお客さんと真摯に向き合っているからこそ、ああでもない、こうでもないと妥協をしない姿勢が素晴らしくて。
恋愛、結婚、シングルマザー・ファザーへの偏見や固定観念を置いた、著者の考えが読んでいて心地よかっ -
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すごくよかった、一気読み。
結婚、恋愛、そして子育てに関するあらゆる「当たり前」のフィルターを外して、目の前のパートナーや子どもたち、自分の心の動きをつぶさに観察する。まずは受け入れる。(作品中で微細な心の動きを「電流」と表現していて、まさに、という感じ)
そんな花田さんの視点を通して、「自分は?」と問われているような感覚だった。
それから印象的だったのは、花田さんに性教育や暴力構造の知識があり、子どもたちとの関係性の中で慎重になっていたこと。
血の繋がった親子であっても(だからこそ?)このあたりの知識と自覚は、子どもの尊厳を守るためにとても大事だと思った。自分が家族を持つことになった -
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花田菜々子さんの二作目の作品です。
花田菜々子さんとはヴィレッジヴァンガード、二子玉川蔦屋家電、パン屋の本屋、に勤めて日比谷コテージの本屋の店長を務めている方。
わたしがこの人を知ったのはインスタのおすすめ本で「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」て本を読んでからです。
これはほんと題名そのままの内容なんですけど、花田さんの考え方、が世の中の常識と微妙にずれていて面白くて興味を持ちました。
二作目が出てるとは知らず見つけてテンション上がってすぐ読んだところ…
二作目の方が面白い!
というかわたしにハマる感じがしました。
これまた題名 -
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ネタバレ花田さんの言葉にはたびたび共感できて、私が言葉にしたかった気持ちってこういうことか、とただただ嬉しくなってしまいました。前作も含め、読み返すときには共感した部分に付箋をつけたいと思います。なんだか、疲れたときとか悩んだときにそこを読み返したら励まされる気がします。本屋さんの店長としてのお仕事、しかも立ち上げに関わりながら、休日などを使って彼氏や子どもたちの関係をはぐくみ、楽しみ、悩み、とっても濃い!花田さんには1日が30時間くらいあるのかしら、ちゃんと寝ているのかしらと思ってしまう。でも、24時間に詰め込み切れないくらい充実して見える生活が私は素敵だなと思う。考えたことをこんなにも言葉にして表
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ネタバレ夫に別れを告げ家を飛び出し、宿無し生活。どん底人生まっしぐらの書店員・花田菜々子。仕事もうまく行かず、疲れた毎日を送る中、願うは「もっと知らない世界を知りたい。広い世界に出て、新しい自分になって、元気になりたい」。そんな彼女がふと思い立って登録したのが、出会い系サイト「X」。プロフィール欄に個性を出すため、悩みに悩んで書いた一言は、「今のあなたにぴったりな本を一冊選んでおすすめさせていただきます」———。
実際に出会った人達は魑魅魍魎。エロ目的の男、さわやかに虚言癖の男、笑顔がかわいい映像作家……時には自作ポエムを拝見し、かわいい女子に励まされ、優しい女性のコーチングに号泣しながら、今までの -
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花田菜々子が面白いと思った本について、その著者と語り合う対談集。
一冊の本(テーマ)をベースにお互いの価値観について語り合う、という内容で、テーマが多岐にわたり、読み応えがある。自分はどういう価値観を持っているだろうか、と考えながら読んだ。
それにしても、花田菜々子の読解力と表現力はすごい。著者を目の前にして、自分の解釈や意見をきちんと表現されている。
紹介されている本はほとんど読んだことがなく(ヨシタケシンスケの『あんなにあんなに』だけか?)魅力的で読みたくなるし、読んだらまたこの対談集を読み返したい。そして、誰とも会わずに過ごしたお盆休みに読んだため、誰かとこんな風に自分の思っているこ -
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書店でおすすめされており、POPの煽り文に惹かれて購入。
自分も人生で上手くいっていないタイミングで読んだため、作者に感情移入しながら読んでいた。
おすすめする本のジャンルが幅広く、普段出会わない本の概要も知れて面白い。
ガケ書房の店長と会ったシーンで、「店の本は僕の趣味で選んでいるわけやないよ。僕の好みやなくて、お客さんの好みやな」というセリフが印象的だった。
作者は、初めてガケ書房を訪れた時「この店は私のためのものなんだ」と思ったからだ。
作者の言うように、書店とお客さんとの関係性について考えさせられたが、
「こんなお客さんに選んだ本を届けたい」という想いに作者がぴったりハマったとも考 -
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元々ウェブで連載していたものであるため、個人の行いを面白く綴ったというか、今でいうnote的な語り口。
夫と別居することになったヴィレッジヴァンガードの店長である作者がタイトル通り出会い系サイト『X』で知り合った人と30分ほど話をし、その人に合った本をオススメする活動を主に書いた一冊。
ヴィレバン店長だけあって、出てくる中で薦められる本はサブカル色強めというか、メジャー作品はほぼない。もっとメジャー作品が載ってれば自分も読みたい!となったと思うが、それはそれで作者の書きたいことから外れるか。
あとは作者の行動力がすごい。後半コミュ力無敵化してたぞ。あと男女の距離感というか、一対一で会う以上、異 -
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著者の花田菜々子さんが体験、経験した事柄が
この1冊に詰まっていました!
タイトルからとても興味が湧いて
手に取ってみました!
読めば読むほど本が好きになるし、
花田菜々子さんの本への愛がとても強くて
読んでいて本当に面白かったです!
たくさんの『本』が出てくるのですが、
片っ端から読みたくなる本ばかり!
そして、花田菜々子さんの本に対する
引き出しの多さがとても羨ましく思いました!
後半部分では、本書でできた本の一覧や
本書を読んだ人へすすめたい本の一覧も
書かれていたのでとても楽しく読めました!
私もいつか、花田菜々子さんを虜にした
京都の本屋さん『ガケ書房』さんへ行ってみたい…!
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Posted by ブクログ
楽しかった仕事が楽しくなくなり、円満だった夫婦関係も冷え込み、落ち込む日々の中、何気なく読んでいた雑誌の中で出会い系アプリXに出会う。菜々子は人見知りで友達も多くは無いが、最近の行き詰まった日々を打破するため、勇気を持って会員登録する。菜々子は本が好きであったことと、目立つようなプロフィールにするため、「会った人に合う本をススめます」というキャラになる。
そこから菜々子のXでの長い日々が始まる。体目的の男、ポルノ小説を送ってくる男、手品を見せてくる男など変な人も多かったが、そんな中でも、ITフリーランスの人たちのコワーキングスペースを運営している人や、映像関係の仕事をしている人などと出会い、交