花田菜々子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
まずは紹介してくれる本がどれも興味深くて、面白い!出会った方の人柄やエピソードに合わせて本の紹介が進んでいくので、自分に刺さる本も見つかる。
さらに、本を紹介することを通じて、「相手のことを考える」ことと向き合い続けているのがとても良い。
「相手がどんなか気持ちか考える」ことってなんだろうと改めて考えられた。
相手を知ること、そのうえで、相手のためになる選択肢を、例えすぐにではなくてもいつか相手の糧になりそうな形で渡すこと。そして、それを受けった相手の反応から、相手の心情を探ること、なのかな〜。
そう思うと今の自分は全然できていないですね、、
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Posted by ブクログ
おもしろかった!
著者は行動力と頭脳が備わったすごく 魅力のある人だと思います。
クレイジー枠で次の就職が決まっていたと中に書かれていたが、クレイジーであり なおかつ 人生に真剣に悩み 他の人のために じっくりと 悩み その経験をしっかりと描いていた。
人の人生の深いところまで話をしっかりと聞いて、その人に会った本を選んで おすすめするというのはものすごく高度な仕事だと思う。1万冊のデータが頭の中に入っていてそれを駆使して進められるっていうのはものすごい特技だし、憧れる。
一体私はどんな本が読みたいのだろうかと、考えさせられる本でもあった。
最近は本も進まない 自分。 本当に私にあった本、読み -
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タイトルにこの本で起こることが分かりやすく書かれているキャッチーな本ではあるけれど、
花田さんの1年間の生活の変化や、本を勧めるということそのものへの考え方の変遷、初対面の人が怖くなくなるという強力すぎるパッシブスキルを身につけて色んなことに前向きになっていく姿にシンプルに感動した。
ガケ書房の店主に会いにいく話なんかはもう私まで嬉しくってじたばたしてしまうほど、こんなに感情移入できる本だとは思っていなかった。
冒頭の、「広い世界に出て、新しい自分になって、元気になりたい。」
に痛いほど共感するし、それをちゃんと自分の力で叶えていく姿に勇気を貰える。
私にも、「自分の求める幸せは何なのかはっ -
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ネタバレ家から飛び出しホームレス状態となった女性がひょんなことから出会い系サイトでその人に会う本の紹介をするという活動を始め、様々な人達と話しを通して人としても人間関係も満たされていく物語。
小説系っていいなと感じた。出会い系サイトを行うか迷っていた自分にぴったりで、恋愛目的だけでなく、仲良くなりたい、本を紹介してみたい、といった新しい視点が得られた。
貴方が素敵(仲良くなりたい)+この本素敵=素敵で仲良くなりたい貴方だから素敵なこの本がおすすめです。という作戦がユニークで素敵だった。私も出会う人々に大凶短歌を詠むという習慣をつけてもいいかもしれないと思った。あだ名みたいに、異名みたいに。
本の方 -
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いろんな切り口から、さまざまなことを考えるヒントになるような金言がたくさん飛び出す対談集。
対談する方々は、みんな花田さんが著書を読んで面白いと思った方なので、ブックガイドにもなっている。
対談相手はもちろん、花田さんの言語化に唸らされる部分も多い。
以下、ごく一部だけど、印象に残った箇所の引用。
〈山崎ナオコーラ〉
・(花田菜々子)コロナ禍収束後も企業は当然利益を出すことを掲げるとは思うんですが、社員の人たちは前みたいにそこに乗っていけるのかな、って。他人事みたいですが、もう売上や利益にモチベーションを持てなくなってしまうかも、と思っています。歩みを止めたり、ゆっくりすごしたりと、何かを消 -
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窪美澄 『ははのれんあい』でも、妻子を残して浮気相手の元に走った智久が悪い、という感想がすごく多くて。智久はたしかに悪いのだけど、そもそも恋って仕方がないものなんじゃないかな、っていうのが大前提としてあって。子育て中の大変な時期でも、人を好きになってしまう瞬間が人生の中にはあるんじゃないかなと思います。
花田 他人が家族に入っていくことで風通しがよくなったらいいですよね。
メレ山メレ子『こいわずらわしい』
花田 まだ買ってないし見てもないのにキャンセル不可とは、っておもっちゃいますよね。
里親もですが、シングルマザーで子どもを産みたいっていう人にはすごく覚悟を問うのに、結婚している男女にはそ -
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花田菜々子さんの『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』が面白くて、そこからずっと気になっていた本。
花田さんの対談相手に対するリスペクトを端々に感じる。だけど聞き役に徹するのではなく、花田さんらしい切り口で展開していく対談が心地良かった。バランス感覚が抜群で頭の良い人なんだろうなぁ。
一番好きだったのは飯間浩明さんとの対談。
日本語を正しく使おうとするあまり、自分が本当に伝えたいことを伝えられなくなっているのはもったいない!という話。待ち合わせ場所に行くのに服装や持ち物の事ばかり気にしてなかなか出かけられないようなもの、という例えもわかり -
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ネタバレ花田さんの出会い系の本がかなり面白かったから、もう一冊同じ著者の本を読んでみた。
一冊目よりもかなり文章が上手くなっていて引き込まれるように読んだ。
ブレイディさんのエッセイと同じ空気を感じる。
私も1人親家庭に対する偏見を持っていたので、本に出てきた従姉妹の発言を全部否定する気持ちにはなれない。
悲しいけど今後も著者は同じ様な目にあうだろうと思う。
偏見や差別があるのはある意味で仕方のないこと。特にこの国では。
それでも著者の結婚に対する独特な考え方は、すごく腑に落ちる。
私もパートナーに対して特別な好意はあるけど、権利を全て奪いたい独占したいとは思わない。浮気をされたらそれは悲しいけど