【感想・ネタバレ】シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のことのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年03月26日

高円寺の花田さんの本屋さんで購入。お店にいらしたご本人にサインを頂戴いたしました。サインと共にオバQのイラストが添えてあり、その時は「なぜオバQ?」という疑問が。でも、本を読んでいて解決。「なるほど、そういう深い意味が、、、」
花田さんのピュアさで、「子育てとは」「家族とは」と真摯に向き合っていて、...続きを読む子育てがもらや終了した(と思っている)私も新たな視点が得られたような。子育て中、こんなに深く考えていなかった自分を省みる機会になりました。

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Posted by ブクログ 2023年02月21日

何か大きなことが起きるわけではないが、登場人物の心情の変化と、花田さんの思考が繊細に描かれており、人の繋がりの不思議さとあたたかさ、面白さを感じる。
家族に悩んだとき、立ち止まったとき、読み返したい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月24日

花田さんの出会い系の本がかなり面白かったから、もう一冊同じ著者の本を読んでみた。
一冊目よりもかなり文章が上手くなっていて引き込まれるように読んだ。
ブレイディさんのエッセイと同じ空気を感じる。

私も1人親家庭に対する偏見を持っていたので、本に出てきた従姉妹の発言を全部否定する気持ちにはなれない。...続きを読む
悲しいけど今後も著者は同じ様な目にあうだろうと思う。
偏見や差別があるのはある意味で仕方のないこと。特にこの国では。

それでも著者の結婚に対する独特な考え方は、すごく腑に落ちる。
私もパートナーに対して特別な好意はあるけど、権利を全て奪いたい独占したいとは思わない。浮気をされたらそれは悲しいけど。
関係が近ければ近いほど、自分の支配下におき、コントールしたいと、つい思ってしまいがちだから、この考えは肝に銘じておかなくてはと思う。

この本で紹介されていた本はどれも魅力的な本ばかりでまた積読本が増えてしまた。この本の執筆時点で、著者は日比谷HMVの店長だったが、2022年2月に閉店が決まったそう。
やはり本屋とCD屋のコラボは難しいのだろう。著者の次の転職先が気になる。

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Posted by ブクログ 2022年03月17日

花田さんの突拍子もない考えが好きで、
でもそれは普通のことで、
共感できるところが多いし、丁寧に人と向き合うところが好きです。

繊細な思いを伝えてくれる。
前作同様読みたい本が一気に増えました。

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Posted by ブクログ 2022年02月11日

花田さんはとても真面目な人だ。
物事を自分がどう受け止めてどう考えるべきかということを考えて考えて、それを言語化することに長けた人だ。
言葉に魂の重さがある。
どうしたらこんなに、心にピッタリとはまる表現を紡ぎ出せるんだろう。
考えるということ、言葉にするということの重みを知っている人の文章は読んで...続きを読むいてとても心地よい。

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Posted by ブクログ 2022年02月08日

前作も超絶面白かったけど、こっちもこっちで、じんわり自分の輪郭が見えてくる、対話できる本でした。自分にとっての家族とはなんなのか、家族的存在を持とうとする気持ちの正体は、など、いろいろな問題・問いを自分にも投げかけられている。
結婚子育てのあり方を再考したい人や「自分の子ども」に対して何かモヤモヤす...続きを読むる人におすすめ。

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Posted by ブクログ 2021年12月25日

2人の子供にとって、どのように接するのがいいのかすごく悩んでおられて、愛情が伝わってきました。
こんなにも悩むのは、ご自身が親御さんから受けた教育に縛られていたからかもしれないけど、子供は教えられたことを無条件に正しいと信じるわけでもないから、母親じゃないからとか思わずにもっと花田さんの考えを聞かせ...続きを読むてあげてもいいんじゃないかなと思いました。

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Posted by ブクログ 2021年10月12日

プロローグの『お守りのような人』の中に出てくる「5歳児くらいになった私たちの魂だけが、いっしょに夜のブランコでただ遊んでいられたらいい。」
この一文が堪らなく好きで、ずっと私の中に最後まで残り続けていた一文でした。

前作と同様に、タイトルが内容の全てを現している本で、絶えず私個人の共感する部分と少...続きを読むし反している部分とが交互に書かれていて何度も読んでしまった。
著者が真っ直ぐ1人の人間として子ども達に向き合っているから分かる気持ちだろうなと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年09月11日

著者の前作『出会い系サイトで〜』が面白すぎて、2作目もあるなら絶対読みたい!と思い、ようやく読めました。

結婚はもういい、自分の子供も特にいらないと思っている著者が年下シングルファーザーの彼氏とその息子2人と一緒に過ごす中で、家族のあり方とは何か考え実践した日々の記録。

彼らと一緒にいる日々だけ...続きを読むでなく、著者の本屋の店長としての新たな挑戦も面白い。「女性のための本屋」をコンセプトにした本屋。本やお客さんと真摯に向き合っているからこそ、ああでもない、こうでもないと妥協をしない姿勢が素晴らしくて。

恋愛、結婚、シングルマザー・ファザーへの偏見や固定観念を置いた、著者の考えが読んでいて心地よかった。沢山の本を読み思考をしてきたからこそ、無闇に人を傷つけないんだろうな。前作『出会い系サイトで〜』に引き続き、著者に影響を与えた本があちこちで登場して、読みたい本も案の定増えました。

本の最後には、著者が日々を進めるためにヒントを得たという「子どもとの関係性や親子問題について考えるための13冊」を紹介してくれている。全部読みたい。

新しい関係を築くのに、100%の家族じゃなくても、新しい母にならなくても、サポートメンバー、30%家族、50%家族でもいいじゃないか。

読んでよかったです。
出会えてよかった。


■メモ:
・暴言は無知から来ている。
・本屋は生きもの。
・好き勝手に生きてやりましょう
・若いときほどまわりの「当たり前」に囚われやすく悩みやすいのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2021年05月19日

すごくよかった、一気読み。

結婚、恋愛、そして子育てに関するあらゆる「当たり前」のフィルターを外して、目の前のパートナーや子どもたち、自分の心の動きをつぶさに観察する。まずは受け入れる。(作品中で微細な心の動きを「電流」と表現していて、まさに、という感じ)

そんな花田さんの視点を通して、「自分は...続きを読む?」と問われているような感覚だった。

それから印象的だったのは、花田さんに性教育や暴力構造の知識があり、子どもたちとの関係性の中で慎重になっていたこと。

血の繋がった親子であっても(だからこそ?)このあたりの知識と自覚は、子どもの尊厳を守るためにとても大事だと思った。自分が家族を持つことになったら、もう一度読みたい。

#花田菜々子
#シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた家族とは何なのか問題のこと
#読書 #読書記録

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Posted by ブクログ 2021年02月22日

花田菜々子さんの二作目の作品です。

花田菜々子さんとはヴィレッジヴァンガード、二子玉川蔦屋家電、パン屋の本屋、に勤めて日比谷コテージの本屋の店長を務めている方。

わたしがこの人を知ったのはインスタのおすすめ本で「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと...続きを読む」て本を読んでからです。
これはほんと題名そのままの内容なんですけど、花田さんの考え方、が世の中の常識と微妙にずれていて面白くて興味を持ちました。

二作目が出てるとは知らず見つけてテンション上がってすぐ読んだところ…


二作目の方が面白い!
というかわたしにハマる感じがしました。

これまた題名そのままの話なのですが、相手の子供の心の機微を、部外者の目から見て考察されていて、勉強になります。
特によく描写されてるな、と思ったのが相手の子供、ミナトが花火大会でなかなか花田さんと合流目できずにイラつくところ。
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もう少し楽しい気持ちでいてくれればいいのに、そんなふうに怒らなくていいのに、と思う気持ちとともに、なんだかミナトの言葉にならない怒りがわかるような気がして、人が多くて進めないミナトがもどかしくもあった。少し前までは不満や不機嫌は父親に泣きつくことで表現していたのに、もう今はそれもできなくて、でも自分の感情をコントロールひたり自分の気持ちを伝えることもできず、行動も制限されて、思うように生きれない。結果的に走れない場所を走ろうとして前に進むこともできなくて。
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なんだか自分の中学2年とかそれくらいの気持ちを思い出して不思議な感覚になりました。
その他、結婚は必要なのか、とか、挨拶をしなさい、と強要することは親のエゴなのでは?とか、世の中で正しいとされていることを本当に?それってわたしの基準だと本当にそうなのか?ということを書かれていて、面白いです。
題名やバックカバーからするとライトなエッセイな印象を受けますが、書いてあることは考えさせられるし深い、素敵な話です。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年11月23日

花田さんの言葉にはたびたび共感できて、私が言葉にしたかった気持ちってこういうことか、とただただ嬉しくなってしまいました。前作も含め、読み返すときには共感した部分に付箋をつけたいと思います。なんだか、疲れたときとか悩んだときにそこを読み返したら励まされる気がします。本屋さんの店長としてのお仕事、しかも...続きを読む立ち上げに関わりながら、休日などを使って彼氏や子どもたちの関係をはぐくみ、楽しみ、悩み、とっても濃い!花田さんには1日が30時間くらいあるのかしら、ちゃんと寝ているのかしらと思ってしまう。でも、24時間に詰め込み切れないくらい充実して見える生活が私は素敵だなと思う。考えたことをこんなにも言葉にして表せるって素敵。本が好きな人はやっぱり好きだわ。物語の中にちょいちょい本の話が出てくるところも好きで、これから読もうと思える本も見つけました。いつか花田さんに会ってみたい、この本屋さんにも行ってみたい。したいことが見つかる本っていいな!

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Posted by ブクログ 2020年08月23日

書店員の著者が、シングルファザーの男性とその子どもたちと接しながら、関わり方を模索していく約1年間の記録。
異性との付き合い方や子どもとの付き合い方が、柔軟で自由な考え方で、ぐいぐい引き込まれ、一気読み。
子どもに色々押し付けたくない姿勢に共感したり、あまりにドライな姿が私とは違うなと感じたり、子ど...続きを読むもを子ども扱いしすぎている自分を省みて恥じたり…ぐるぐると考えさせられて新鮮で楽しかった。
日常の些細な出来事や子どもの行動に対して著者が色々と考えている様子は、読んでいて、こうありたいなと思った。正しい答えはないけれど、考えてその時のベストで体当たりする感じ。
11歳と7歳の男の子たちとの会話や様子の描写が私にぴたっときた。映像が浮かび、空気が伝わってくる。
子育ては人対人なんだな、と何度も思った。正直に対等に向き合う姿はブレイデイみかこさんの著書を読んだ時と似た感覚。
著者が真剣に物事に向き合う姿が好き。疲れてゲームに逃げたり、仕事やめたいと言ったり、そんな自分も書いていて、好き。
時折紹介される本は読んでみたくなる。
本屋を開業するエピソードも面白く、この話だけの本があっても読んでみたいと思った。
「自分はこういうかたちなんだ、ってそれがはっきりわかることがいちばんの幸せな気がします。特に大多数の人と違う感覚を抱えている人は」
「好き勝手に生きてやりましょう」
「実験しない人生より実験する人生のほうが面白いよ」
たくさんのエピソードのあとの、著者のこの言葉に、背中を押されるような気持になった。
育児中の人もそうではない人も、世界を広げてくれる一冊になると思う。

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Posted by ブクログ 2023年07月12日

不思議な縁で付き合うことになった年下彼氏。彼は11歳と8歳の子どもと暮らすシングルファーザーだった。
子どもをほしいと思っていなかった著者が、知らない子どもと出会い、子育てのこと、教育のこと、結婚のこと、親子のことなど否応なしに考えていくこととなる。

悩みの尽きない、眩しくて鮮やかな日々。
よくぞ...続きを読む本にして世に出してくれました、と嬉しい気持ち。
著者の本も2冊目だからか、彼女の生きづらさの正体に触れた思いです。花田さんは生きることの解像度がとても高くて、他の人だったらスルッと流してしまうようなことも目に留まるよう。それが新鮮で輝かしい。
そして目に映るそれらのことを、いわゆる常識的な枠組みで捉えず自分の頭で考える。だから、未知なものに出会う度に立ち止まることになり、これは随分大変だ、と他人事ながら感じたほどです。

もっと力を抜いて、シンプルに考えられたら楽だろうに。それができず、時に本を壁打ちにしながら自身と向き合い続けるその姿勢に、生きづらさの渦中にいる人程勇気づけられることと思います。

紹介されている本も「こんな本があったのか」と興味を惹かれるものが多い。

子育てをする中で、私も日々悩みながら手探りで生きている。「正しく教育する」と「思い通りに育てる」の違いはなんだろう。という問いは、心に残った。
親が良かれとして与えるものが、必ずしも子どもにとっていいとは限らないのが難しい。

子どもに好きな異性がいると知ったり、ちょっと大人びた発言をしたりした際に親が笑ったり冷やかしたりするような場面に対して、「子どもが離れていくことに焦りやさびしさや嫉妬があって、その戸惑いをこんなふうに笑いにして包んでなんとか直視しないようにごまかさなければ受け止められないんだ、ということをこのときはじめて親側の視点から見た。そして笑ったりして自分の優位を保とうとしても無駄だと気づいたとき、子どもが自分の手の中にはもういないことをやっと受け入れられるのだろうか。
誰も自覚していないかもしれないくらいの、ささやかな確執はこんなふうに表出するんだな、と知った瞬間だった。」と記載していて、こんな風に1つ1つのことを丁寧に掬い上げていくことの尊さに打ちのめされた。

「すべての女性を応援する」というコンセプトの書店も気になるし、公私ともに彼女の人生が垣間見れて私の中の何かが癒されるような、力づけられるようなそんな感覚でした。

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Posted by ブクログ 2022年12月15日

親になった時にまた読みたい本。

菜々子さんが家族に向き合い、仕事に向き合い、考えることを妥協しない姿に感銘を受けました。

自分にも子どもができたら、どう向き合っていくかすごく考えさせられたし、失敗してもいいなとも思えた。

家族の形に、正しいも間違ってるもないっすよね。

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Posted by ブクログ 2022年05月28日

出会い系サイトの本が面白かったので読んだけど、こちらも面白かった。
人と違う考え方でもいいよねって思える。
人に勧めたい本。

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Posted by ブクログ 2022年03月07日

流れながれた、過ぎた日常のように。重く停滞のないかのように、描かれている。
実際はまだまだ描ききれない(あえて描かなかった)物語や心情があったのだろうなと思う。

綺麗なことばかりじゃなくて、それ言ってること矛盾してない?無理ない?って外野が突っ込める余地を与えてくれるほど、心の揺れをそのまま綴って...続きを読むいると思う。だから、信頼に値するノンフィクション。

自分が今血のつながりのある息子を2人育てていて、その自分を省みることにもなったと思う。
私の“もの”なんかじゃないんだよ、という。

気になったのは、ミナトやマルはこの本に自分が登場することを知っているのかな。
12歳、、、どんな心境なのかなと思った。

変化することを恐れないのは難しいけれど、約束や束縛でとどまるのではなく、前へ進んでいくこと。
直接的にそんな本ではないのだけれど、勇気をもらった。新しい仕事、頑張ってみよう。

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Posted by ブクログ 2021年11月06日

花田さんの本はとても読みやすくて、すごく惹きつけられる。
子どもの下ネタへの対処、本当どう返したらよいか分からない。
きっと正解なんてないのかもしれないけど、もっと子ども個人をよく見て、ひとりの人として接しなければ。
ついつい、毎日ガミガミ怒ってしまう自分に反省。

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Posted by ブクログ 2021年03月13日

赤裸々すぎてこっちが心配になるくらい
共感することばかりではないけど、
描写が的確ですごくスッと入ってくる

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Posted by ブクログ 2021年02月11日

目の前の悩みをリアルタイムで咀嚼していく姿が興味深く、前作同様、一気に読んでしまいました。
花田さんが、彼氏さんの小5と小2の息子たちと試行錯誤をしながら交流を深めていく話です。
子育ての途中の段階から育児に関わることの距離感について、花田さんが真摯に向き合っており、親として学ぶことが多かったです。...続きを読む
「オバケのQ太郎みたいな関わり」という言葉が、新しい家族の形として、とてもいい形だな、と思いました。
現在店長をされているお店の出店前夜の話や読みたくなる本が散りばめられた読書録も大きな魅力です。

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Posted by ブクログ 2020年09月16日

ミナトくんとback numberのくだりがツボでした。
花田氏の分析と語り口が気持ちよく笑わせてくれて、爽快で軽快。格闘?は違和感だけど。タイトル負けしてない。

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Posted by ブクログ 2020年08月20日

p.194
「好き勝手に生きてやりましょう」

この言葉が刺さった。

型に当てはめること、何かに例えること、正解を探すこと、
私はやりがちな方だけど、逆に自分がされると嫌だとは知っている。

自分の中に内在化された世間体や価値観と向き合いながら、他者を否定することなく、世間の正解よりも、自分なりの...続きを読む答えを見つけていくお話。

やっぱ、この人の書く文章好きだなぁ。

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Posted by ブクログ 2024年04月11日

自転車を走らせてくら寿司に向かう4人は家族に見える。見えるなら家族だー子供たちに向き合う姿がとても愛情深い。花田さんはミナトとマルちゃんの最強サポーターになったんだ。

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Posted by ブクログ 2024年04月05日

おもしろくなかったわけじゃないけど、なんか「うわ、めんどくさい人だなぁ・・・」と思った。
今ハヤリの「繊細さん」ってやつですね。「本好きである」ということが、自分にとって一番かつ最大のアイデンティティの人にこういうタイプが多い気がするなぁ。
こういう人たちって、非常に面倒くさいこと考えている割に、そ...続きを読むれを人に伝えることは完全に放棄していたりして、さらに面倒くさいことになっている気がするんだけど、この人は割と伝えようとしているかなと思った。

パン屋の本屋、って日暮里にある本屋のことかな?
あの本屋はとてもいい本屋だと思ったけど、違うのかな。

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Posted by ブクログ 2023年10月02日

タイトルと表紙の絵のかわいさ、著者の過去作を読んでいたので、気軽な気持ちで手に取ってみた。

子育てというのは答えがないし(ある時代に一つの答えと思われているものがあっても、時代が変わればそれは間違いだった認定されることもある)、立場によって考え方や捉え方が変わるものだと痛感した。
著者の基本的な考...続きを読むえ方は、ありていな言葉を使えば「自分らしくいること」、そして彼女の自分らしさとは、簡単に言ってしまうと「自由であること」だと思った。
私も自由はだいすきだ。母親だから自分を犠牲にして型にはまりなさい的な考え方は苦手。
しかしねぇ、小学生の男の子がオンラインで知り合った子どもに「裸の写真送って」と誰からかまわず言ってたら、さすがに注意するな、私は。
注意することで、次からコソコソやるようになるかもしれないから、なぜダメなのかもちゃんと伝えないといけないと思う。
それは、我が子だけでなく、他人の子でもそうだ。
著者の年下彼氏は、この出来事について「なにかいった方がいいのかな?どう思う?」と著者に質問してて、著者も子どもに価値観のおしつけはしたくないとか言ってて、私の理解の範疇を超えていた。
きっと、この家では大人が叱らないとわかってて、この子どもの家に遊びに来るお友達もいるのでしょう…。
私も親に価値観押し付けられて育てられた人なので、学歴重視の価値観には疑問を抱いてるし、学校のお勉強や絵の描き方とか、価値観を押し付けたくないと思う場面はたくさんあるけどさ。「善悪」は、価値観の押し付けとは違うと思うんだよね。
私は自分の子どもがいるから、そう思うのかな。子どもがいなかったら、著者と年下彼氏の教育方針にも共感できたんだろうか…。

著者がこの本の中で立ち上げに携わり店長を務めた日比谷の本屋(HMV 日比谷コテージ)、女性のための本屋、宝塚や舞台芸術について品揃えが良いということで気になって調べたら、もう閉店していた。
著者は、今は蟹ブックスという本屋さんをやっているそうだ。大きな店より、全て自分の目が届く、全て自分でできるお店が似合いそうなタイプだから、きっと良いお店なんでしょう。

エピローグとプロローグに登場するNさんは、ラストに本が紹介されてる長江貴士さんなんですかね。
このNさんのエピソード要るのかな?と私には思えたんだけど、著者の美学的に、本編だけでは嫌だったのかな…。

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Posted by ブクログ 2023年08月03日

自分の感情を、事細かく客観的に分析して、文章にできるところがすごいなと思った。
不妊治療の末に、できた子供を育てる友人からしたら、いろいろ思うことはあると思うけど、本人たちが納得しているなら、それもありと思えた。
物心ついた男の子2人のパパと付き合うとき、ラブラブすぎたら子供たちの居場所がなくなるの...続きを読むでは?と思うので、ちょうどいい関係なのかなと思えた。

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Posted by ブクログ 2022年04月21日

『出会い系〜』に続いて読んだ。思慮深い方だと思う。自分だったらいたる局面で誤った言動をしてしまいそうだと思った。

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Posted by ブクログ 2022年04月16日

とても分かりやすいタイトルで読みやすかった。
血のつながりがあるとか、ないとか。自分の子どもであるという定義は人それぞれだろうからむつかしいな。著者はいい彼氏とその子どもたちに出会えたと思う。

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Posted by ブクログ 2020年11月26日

「出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと」は題名で勝負したと思われ、それが功を奏してヒットしましたが、内容自体も読んだ事が無い内容でとても興味深かったです。
本作も、前作の題名の衝撃性を受け継ごうとした節がありますね。
内容的にはちょっとふかし気味という...続きを読むか、普通に子供の居る男性とお付き合いして、子供と触れ合っているという状況なので、さらっと読めるしさほど何かが起こるわけではないです。格闘というほどでもないけれど、結構子供と触れ合っていて微笑ましいです。

家族の定義という所を議論すると色々とナイーブな部分にも触れて行かなければいけないのですが、彼らは家族未満でこれからどうなっていくのかという所で、物語は閉じられていきます。「家族」という単位に一石を投じるには少々経験値の浅さを感じます。とりあえず面白い経験だし本にしちゃおうかな。という感じだと思います。
これは一般人の感覚では物凄い商売っ気を感じますが、表現者としては有りなのかなあと思います。

花田さんは見た目的にほんわか優しそうな雰囲気で結構好みなのですが、中身は結構尖っているんですね。人は見た目で判断できないものですなあ。

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Posted by ブクログ 2020年08月29日

出会い系…ほどのインパクトはなかったけれど、人とのかかわり方、パートナーとの付き合い方など、真剣に考え、自分の心地よい状況を求めていく作者はかっこいいなと思った。

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