【感想・ネタバレ】シングルファーザーの年下彼氏の子ども2人と格闘しまくって考えた「家族とは何なのか問題」のことのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

花田さんの出会い系の本がかなり面白かったから、もう一冊同じ著者の本を読んでみた。
一冊目よりもかなり文章が上手くなっていて引き込まれるように読んだ。
ブレイディさんのエッセイと同じ空気を感じる。

私も1人親家庭に対する偏見を持っていたので、本に出てきた従姉妹の発言を全部否定する気持ちにはなれない。
悲しいけど今後も著者は同じ様な目にあうだろうと思う。
偏見や差別があるのはある意味で仕方のないこと。特にこの国では。

それでも著者の結婚に対する独特な考え方は、すごく腑に落ちる。
私もパートナーに対して特別な好意はあるけど、権利を全て奪いたい独占したいとは思わない。浮気をされたらそれは悲しいけど。
関係が近ければ近いほど、自分の支配下におき、コントールしたいと、つい思ってしまいがちだから、この考えは肝に銘じておかなくてはと思う。

この本で紹介されていた本はどれも魅力的な本ばかりでまた積読本が増えてしまた。この本の執筆時点で、著者は日比谷HMVの店長だったが、2022年2月に閉店が決まったそう。
やはり本屋とCD屋のコラボは難しいのだろう。著者の次の転職先が気になる。

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2022年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

著者の前作『出会い系サイトで〜』が面白すぎて、2作目もあるなら絶対読みたい!と思い、ようやく読めました。

結婚はもういい、自分の子供も特にいらないと思っている著者が年下シングルファーザーの彼氏とその息子2人と一緒に過ごす中で、家族のあり方とは何か考え実践した日々の記録。

彼らと一緒にいる日々だけでなく、著者の本屋の店長としての新たな挑戦も面白い。「女性のための本屋」をコンセプトにした本屋。本やお客さんと真摯に向き合っているからこそ、ああでもない、こうでもないと妥協をしない姿勢が素晴らしくて。

恋愛、結婚、シングルマザー・ファザーへの偏見や固定観念を置いた、著者の考えが読んでいて心地よかった。沢山の本を読み思考をしてきたからこそ、無闇に人を傷つけないんだろうな。前作『出会い系サイトで〜』に引き続き、著者に影響を与えた本があちこちで登場して、読みたい本も案の定増えました。

本の最後には、著者が日々を進めるためにヒントを得たという「子どもとの関係性や親子問題について考えるための13冊」を紹介してくれている。全部読みたい。

新しい関係を築くのに、100%の家族じゃなくても、新しい母にならなくても、サポートメンバー、30%家族、50%家族でもいいじゃないか。

読んでよかったです。
出会えてよかった。


■メモ:
・暴言は無知から来ている。
・本屋は生きもの。
・好き勝手に生きてやりましょう
・若いときほどまわりの「当たり前」に囚われやすく悩みやすいのかもしれない。

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2021年09月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

花田さんの言葉にはたびたび共感できて、私が言葉にしたかった気持ちってこういうことか、とただただ嬉しくなってしまいました。前作も含め、読み返すときには共感した部分に付箋をつけたいと思います。なんだか、疲れたときとか悩んだときにそこを読み返したら励まされる気がします。本屋さんの店長としてのお仕事、しかも立ち上げに関わりながら、休日などを使って彼氏や子どもたちの関係をはぐくみ、楽しみ、悩み、とっても濃い!花田さんには1日が30時間くらいあるのかしら、ちゃんと寝ているのかしらと思ってしまう。でも、24時間に詰め込み切れないくらい充実して見える生活が私は素敵だなと思う。考えたことをこんなにも言葉にして表せるって素敵。本が好きな人はやっぱり好きだわ。物語の中にちょいちょい本の話が出てくるところも好きで、これから読もうと思える本も見つけました。いつか花田さんに会ってみたい、この本屋さんにも行ってみたい。したいことが見つかる本っていいな!

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2020年11月23日

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