宇野カオリのレビュー一覧
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本書ではポジティブ心理学の中枢概念と言えるウェルビーイングについての本となります。著者はウェルビーイングを「天気」と同じような構成概念だと述べます。つまり「天気」は1つの指標であらわすことができませんが、気温、湿度、気圧など複数の指標を総合して「天気」と呼ぶわけです。それと同じでウェルビーイングも特定の1つの指標であらわすことはできず、複数の構成要素からなる概念だということです。著者はその構成要素を「PERMA」の頭文字で表していますが、具体的にはP:ポジティブ感情、E:エンゲージメント、R:関係性、M:意味・意義、A:達成、の5つです。幸福感や人生の満足度はポジティブ感情の中に含まれることになるため、幸福理論よりもウェルビーイング理論の方が対象が広いことになります。これらは主観的な指標と客観的な指標で組み合わされるわけです。
ポジティブ心理学はどのような時に有効なのか。それは本書の最後に明確に記載されています。著者曰く、現実には「再帰的現実」と「非再帰的現実」があるがポジティブ心理学は「再帰的現実」世界で有用だという主張です。再帰的現実とは人々の期待が自己実現する世界で、株価がその典型です。多くの人々が、株価が上がると思って株を購入すると、本当に株価が上がってしまうからです。経済学では「ケインズの美人コンテスト」、として知られている現象です。また岩井克人先生の貨幣論も再帰的現実として説明されています。
そして非再帰的現実とは、例えば自然現象で、月の満ち欠け・軌道などのように、人間の期待が変わろうと変化しません。つまり人間が楽観的だろうが悲観的だろうがなんら影響を及ぼさない事象です。著者は、非再帰的現実については、人間は現実主義者(リアリスト)であるべきだが、再帰的現実のなかでは楽観主義者たれ、と主張しているわけです。楽観主義であることが実際に健康を増進する可能性が高いことがその理由ですが、これは多くの研究で実証されている、ということで、ポジティブ心理学が有用である領域についても明確に記されており、大変好感が持てました。 -
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ネタバレこの本は私にとって役に立った。
この本を読む人は「やり抜く力」を求めている人かもしれないし、誰かが紹介していて読んでみたかった人だったり、勉強の分野だったのかもしれないが、私は何故こんなにもすぐに飽きてしまうんだろう?とふとした瞬間に思うくらいにはやり抜けない飽き性(いい意味だったら好奇心旺盛)なので、一度はやり抜いてみたいと考えた。
結果的には当たり前のことしか書かれていないのかもしれないが、拒食症を克服した著者のエピソードを読んだ私は目標に向かって焦らず、自分の歩みを感じることで前に進めるようになった。
果敢に挑戦することは本当に幸せではないかと自分の過去の1番たのしく充実していた時間から考えられた。
また、細かいことを気にするのに意味を見出し、好きになった。
人生が少し豊かになったと感じている。
余談だが、金魚より短い人間の集中力は教育が生み出した産物という考え方にはとても共感できた。アメリカでも日本とそんなにかわらないという印象。意外だった。
同じ悩みを抱えている人に、幸せになりたい人に是非、体験してほしい本。 -
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ネタバレ自己コントロール能力
満足のいく生活もためには困難なことを
避けては行けない
グリットが成功を決定つける
グリッドの持つ情熱は他者との結びつきを強める
満足を先延ばしにすると長期的な恩恵
幸せとは
ポジティブ感情
ポジティブな人間関係
達成
意味や意義
エンゲージメント(没頭状態)
ヘルパーズハイ=与えた方が幸せを感じること
慈悲の瞑想が良い
フルーツや野菜を増やす
目標効果
注意力をフォーカスさせる
エネルギー源となる
粘り強さを引き出す
知っておくべき知識を見極めれる
本物の自尊心はコンフォートゾーンから
出なければいけない
目標を書くことは科学的にも正しい
行動を起こせば変化前より幸せ
最後は与える人が勝つ
桁違いなCEOは謙虚
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ポジティブ心理学に基づく社会人向けレジリエンス・トレーニングの内容が概観できる。
6つのレジリエンス・コンピテンシー(自己の気づき、自己コントロール、現実的楽観性、精神的柔軟性、強みとしての特性、関係性の力)を高めるための7つのスキル(ABCモデルで分析する、思考の罠から脱出する、氷山思考を見つける、脳の色眼鏡を外す、広い視野で眺める、心を鎮める・思考をリセットする、リアルタイム・レジリエンスの3つの質問)のための演習が事例解説を含めたワークとして紹介されており、トレーニングの目的や手法がよく理解できた。
折れない心というよりも、非生産的な思考にはまらない柔軟な視点の身につけ方だと感じた。
18-124 -
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ネタバレ持続的幸福に必要な寄与する要素
ポジティブ感情エンゲージメント意味意義達成関係性
強みがこれらの要素を支える。
強味好奇心審美向学心
感謝の訪問
頭に浮かんだ人に感謝の手紙を書いて自分で直接その手紙を届ける。手紙の内容は具体的に7-800字。その人が自分のために何をしてくれたのか、そしてそれが自分音人生にどう影響を与えたのかを具体的に描く。現在自分が何をしているのかを相手に知らせる。相手がしてくれたことを思い返していたと伝える。
うまくいったこと
今日うまくいったことを3つ書き出す。どうしてうまくいったのかを書く。
達成=スキル×努力
どちらかが0だと達成が起きない。スキルを構成する要素はどれだけ無意識的に作業できるか。10年間、週60時間で世界クラスになる。残りの時間で遅い処理ができ、仕上がりがよくなる。学習率。
根気と自己コントロールは、まだわかっていない。
破滅的な思い込みに立ち向かう。証拠を集める。楽観を使う。バランスの取れた見方をする。非現実的な間違いを途中で正す。
人生の妨げとなる出来事の原因を一時的で、変わりやすく、局所的なものと考える。
楽観性が健康を増進する。
収入増加の持続的幸福量への貢献は対数的。時間は直線的.
意味、意義と関係性、エンゲージメントは経済状況とは異なる動きをしうる。
高いポジティブ感情、自尊心、楽観主義、レジリエンス、バイタリティ、自己決定、ポジティブな関係性、達成。 -
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悔しいけどおもしろかった。いろいろ考えさせられた。
ざっと読み飛ばすつもりで読み始めたが、すぐに腰を据えて読みたくなった。前作同様ありきたりなビジネス書や自己啓発本の体裁だが(そもそもこの邦題はなんとかならなかったのか!)、実に癪に障ることに共感せざるを得ないことが多い。これも前作同様だ。引用文献の一覧すら省かれているのは困ったところだが、この内容の本がこの値段で読めるありがたさで帳消し。
確かに軽症のうつ病は薬ではなかなかよくならない。操作的診断基準が広げたうつ病の裾野は従来医療が関わることがなかった重篤なうつ病患者を掬い上げることにはそれほど役に立たなかったが、大量の治らない「うつ病患者」を生み出してしまった。この人たちは「軽症」であるが故に、治療への反応が乏しい。運良く薬が効いてもやめればまたぶり返す。結局製薬会社を潤わせ、薬物依存症者をあふれさせてしまった、と批判されていることはご存知の通りである。日本では今も我が世の春が続く認知行動療法もまた楽園へのパスポートではない。これは治療に携わる者には自明のことである。
あらゆる困難や矛盾を解決してきた人類の歴史の最先端にいるはずのわれわれが、なぜそれほど心豊かに生きられないのか。著者は鬱にならない、病気にならない状態を求めるのではなく、積極的によりよく生きる具体的な方法を提案する。それはありきたりな「ポジティブシンキング」などではない。また認知行動療法のように症状に焦点が当てられたものでもない。きわめて目的本位なものだ。これは以前の著者の考えから最も理想的な方向への進化を遂げているように感じる。
後半は陸軍における著者の取り組みを中心に述べられる。アメリカは他国に次々と戦争を仕掛けている、というのは事実で、軍が兵士が常に能力を発揮できるように注力し、そのために常に先端的な学術研究の成果を導入することに積極的というのもそうした軍事活動を円滑に行いかつ社会保障の負荷を減らすという意味合いが大きいことは確かではある。しかし同時にアフガニスタンへの軍事介入が「最前線の兵士が携帯電話で自分の家族と連絡が取れる最初の戦争である」という視点は、当然ながら兵士一人一人を人間として扱わなければ出てこない。またベトナム戦争における一般市民の虐殺も、それによってPTSDを発症した「アメリカ市民の健康」という問題にしか関心が向けられていないと批判されるが、殺された側に関する事実に目をつぶっていては兵士の罪の意識という問題の根源には近づけないことは言うまでもないし、実際にそこで起こった事実を冷静に記録し、しかるべき機会に公開しているのである。
翻ってこちらの国ではどうだろう。徴兵制などという妄言を吐くものには次世代を担う若者へのむき出しの敵意があればまだいい方で、果たして若者を人間と見なしているかどうかも怪しい。過去の戦争犯罪は「なかったこと」にするのがもはやこの国では当たり前になってしまい、罪の意識など持てばそれこそ「国辱」扱いだ。
もちろんアメリカという国が他国に対して行っている犯罪は決して赦されるものではないし、戦争は人間が行う最も愚かな行為だと思う。でも、それにしても、こちらとあちらを比べると、こちら側がひどすぎるのだ。
まあとにかく、読んで損はないと思う。 -
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グリット(持続する力)
心や環境に問題がある児童にとっては、逆効果になる場合がある。それよりも、そういった児童の両親にアンガーマネジメントや、家庭内に愛や受容や温かみといった精神的文化を家庭内に生み出すことが大切。
何もしていないのに報酬が得られると、脳の中で部分強化消去効果が起こる。参加するだけで、特別と称されたりすると。
自尊心を高めるために、褒める、何もしていないのに特別と称賛する
→グリット(持続力が育たない)
今の子供達が受けている教育が、実際には前の世代と比べて甘いものになり、学ぶ知識の量も少なくなっているのに、自分がどのくらい賢いかについての認識を比べると、今の子供達の方が自分のことを賢いと考えている。
→自尊心が高められているため
グリットが育まれる過程には
・リスクの冒しかたを学ぶ経験
・望ましくない病気や挫折に直面する経験
グリットが周りの人達の観点に立った人生をコツコツと歩むために使われていて、私自身を輝かせるために使われた事がない人は疲弊している
本物のグリットを持つ人は、ひとりでいるときと同じくらいの、他人といるときにもリラックスしている。彼らには偽りがないからだ。彼らは、自分以外の誰かのようになろうと努めることはない。むしろ、ありのままの自分を受け入れ、最高の結果を出すために最高の形で自分の才能を活かすことは、自分自身にとって有利なだけでなく、他者との人間関係においてもプラスになると気づいているのだ。
ラシュモア山グリット
イエス、ガンジー、キング牧師、マララなど
オリンパス山グリット
並外れて高いレベルに到達したアスリート
著名人グリット
日常のグリット
本物のグリットを持つ人の大多数はこのカテゴリーに分類される。
真のグリットの共通点は、彼らと関わる人たちを没落させることがない。彼らとのかかわりによって、何らかの形でより幸福に、より良い方向へと変わる。
気をつけるべきグリット
・虚栄グリット
ナルシスト
・強情グリット
→長期的な目標に対する強情な追求であり、状況の変化が原因で、ポジティブな結果以上にネガティブな結果を生むもの
自意識過剰
・セルフィーグリット
大きな障害を乗り越えて勝利を勝ち取るといった、困難な目標の追求を、執拗なまでに賛美すること。
人は何かに成功して幸せになるのではなく、幸せだからこそ成功する
本物の自尊心はコンフォートゾーンの外に出て高い目標を追求することでして得られない
幼少期に満足を先延ばしにできた人たちは、離婚率が低く、終身雇用率が高く、そして幸福度も高い
→満足感を先延ばしにする方法、これは学習可能なスキル
信頼関係→躾(満足度を先延ばしにしていく)
意志力には限りがあり、何か難しい決断をするたびに少しずつ使われ、その日に使える意志力の量がどんどん減っていく。
意志力の枯渇を招くと、暴飲暴食、感情の爆発、薬物乱用、暴力などを引き起こす。
謙虚さと画一化 -
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ネタバレ備忘録
・コーチングのクライアントが願望を叶えるために必要なステップとして、レジリエンスとグリットを高めることが最優先事項に挙げられることが多い。
・オーセンティックグリッド= 高い目標を情熱を持って追求する姿勢であり、周囲の人の畏敬の念を引き起こし、他者の中から、より良い人間へと成長し、精神的な持続的幸福を獲得し、有益なリスクを冒し、最高の人生を創りたいという意欲を引き出すもの。
・もし最高レベルの業績を出したいのなら、「困難で具体的な目標」が必要不可欠。
・才能や結果を褒める硬直マインドセットではなく、過程や努力を褒めるしなやかマインドセットがGRITを育てる。
・人が自分にとって最も価値ある目標を持つことができない主要因は成功や失敗に対する「恐れ」 -
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少し前に『レジリエンス入門』を読んで、ワーク的なものが入った本を探していたのだけど、とても進めやすかったので、レビュー残しておきます。
ABCDE理論については既習事項だけど、実際に取り組んでみると、自分の出来事に対する解釈で、感情に結び付いてるんだなーということが、よく分かる(恥ずかしいけど)
突発的な出来事で、十分幅広い視野で解釈して対応するというのは、難しい。
けどまあ、そういう傾向があって、落ち込まなくてもいいんじゃないとは思えるかも(笑)
ポジティブ心理学って何よ……とも思ったけど。
楽観を、くよくよするな!ではなく、できること、できないことを見極めて最善を描くこと、と捉えるのは好きかな。
現実は自分の手でコントロールしていける。
そう思えたら、楽なんだけど、とか思いつつも、実際に自分を振り返りたいと思っている人には、良い本だと思う。
また、6つの思考のワナとして……
•結論に飛びつくワナ
•いつも、いつものワナ
•心を読むワナ
•悪いことの拡大誇張のワナ
•自分自分のワナ
•他(人、環境)のワナ
を挙げてます。
「陥りやすい」のだから、コントロールも出来る、ということなんだろうね。
とりあえず、ワークはやりやすかった。 -
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本書内での表現を使いながら、本書に書かれていることを簡単に要約すると以下の通り。
■レジリエンスとは、「逆境や困難から立ち直る力」であり、「日常的なストレスに対処する力」でもある
■レジリエンスの目的は、無理難題をこなす「打たれ強さ」を身につけることではない。より理性的で創造的な思考によって、問題解決能力を高めていくことが目的
■レジリエンスのスキルの多くは、繰り返しの練習によって身につけることができる。本書は、世界中で実施されている7つのワークを紹介するもの
強いストレスがかかると、冷静で合理的な思考能力が落ちるということは実感として分かる。感情に支配され、判断力が低下する感覚。
私自身は、特にストレスに弱い方だとは思わない。むしろ、強い方ではないかと自分では思っている。
それでも、時々は自分が感情的になることは分かっていて、それをコントロールできるようになりたいと思って読んでみた本。
もちろん、本を読むだけではレジリエンスを身につけることはできない。トレーニングが必要。 -
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ポジティブ心理学の創始者セリグマンが、ウェルビーイングを高める生き方を提唱している。それは自分の強みを生かして長期的な幸福を実現することである。
ポジティブとは、ここでは過度の楽観主義を意味するのではなく、強みを生かすという意味だと思う。判断においてはネガティブも含めた中立的な視点が欠かせない。
トラウマによって人はレジリエンスを高め、成長することができる。
トラウマケアにおいてこの考え方は従来とは一線を画している。画期的だと思った。
現代の富と幸福に疑問を呈する場面もある。お金で幸せを測ることはできるだろうか、と。
ウェルビーイングを政治に利用することを提案している。 -
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幸福理論とウェルビーイング理論は異なる。幸せがウェルビーイングにとって最も重要であるという考え方には反対である。
ウェルビーイング度が向上し抑うつが軽減するエクササイズ
①感謝の訪問:頭に浮かんだ人に感謝の手紙を書いて自分で直接その手紙を届ける
②うまくいったことエクササイズ:今日うまくいったことを3つ書き出して、どうしてうまくいったのかを書く
「このよりことはなぜ起きたのか」
「この出来事は自分にとって何を意味するのか」
「将来どうすればこのようなよいことをもっと経験することができるのか」
積極的ー建設的反応エクササイズ:自分が大切に思う相手の身に起きたよい出来事について相手が自分に話してくれるたびに、その話に注意深く耳を傾けてみよう。積極的かつ建設的に反応する努力をしてみよう
ロサダ比:ポジティブな発言vsネガティブな発言が2.9:1を上回る会社では経営状態が良好で、それを下回る会社は悪化する
愛情に溢れた結婚を予測するには5:1の比率:配偶者を毎回避難するたびに5つのポジティブな発言が必要。
自分自身について何が最高なのかを発見する時、自分の強みをもっと活用する具体的な方法を理解するとき、私たちは変わる。防御的にならずに批判的に耳を傾け、その批判に対して創造的に働きかけていくためにはまず自分たちが安心感を得る必要がある。
子どもによっておウェルビーイングは至上優先課題だが、学校で教えている事は全くそれに当てはまらない。
フェイスブックは持続的幸福度を測定するのにうってつけ。