北野幸伯のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代に生きるロシアの傑物、プーチンがもし日本に亡命して安倍晋三(本書では矢部)や石原慎太郎に対して政策を提言したら?という、一風変わった書物。
そこでは、我が国の保守・リベラルともに陥りがちな空想的・ロマン主義的な発想を完全に廃した「リアリズム」の観点から我が国が取るべき対米、対中政策が語られる。
その中で印象深かったのは、「戦後レジームの脱却は、米国支配の脱却であり、歴史観の見直しは米国は許さない。」つまり、歴史観の見直しは、反米政策とみなされる可能性があるので慎重になるべきとのことである。
大東亜戦争の敗因は、国際的孤立であり、米国からの自立は是だが孤立の道に走ればその悲劇を再び繰り返しかねない。
なお、国際的孤立の原因の一つに第一次世界大戦で英国救援に陸軍を派遣しなかったことを上げている。その解釈は賛否がわかれると思うが、確かに海軍は派遣しており、ドイツの南太平洋植民地や山東半島へ進行している歴史はあるが、戦後ほどなく日英同盟は破棄されており、その後英国は日本から離れ米国と同盟の道に進んでいるのは事実である。
また、国際的孤立を避けるというテーゼの元、著者は核保有にも慎重であり、米国との核シェアリングを主張している。
経済政策では「新自由主義」との戦いや、貿易政策では「TPP」に対する対応が多く語られていおり、とても面白い。 -
Posted by ブクログ
令和4年のGW後半の中日、天気も良くどこかへ出かけようかと思いましたが部屋の大掃除が途中でもあり、読み終わった本の整理をすることにしました。レビューを書きたい本が50冊以上部屋の片隅にありますが、半分を目標にしたいと思います。従って、付箋をつけた箇所全てを書いていると処理しきれないので、各々10箇所程度に絞ることにしました。
以下は気になったポイントです。
・世界を良くしたのは、自由と平等の思想である。この二つに日本の「和の思想」を付け加えれば世界はもっと良くなる。日本の現在の元号は「令和」英語訳は、Beautiful Harmony(美しい調和)である(p27)
・歴史の教訓から、1)日本は目標があるとき発展する、2)日本は目標を達成した、と思った時から転落し始める(p31)
・自立している人は「私」が決定権を持つ、依存と自立の決定的違いは、誰が決めるのかである(p39)国家の自立には5つある、精神・経済・エネルギー・食糧・軍事(p41)
・国際法によれば合法的な戦争は2つしかない、1)自衛戦争、反撃するのに憲法改正は不要、2)国連安保理から承認を得た場合、例としてアフガン戦争、これは911同時多発テロに対する自衛権行使とされている合法的戦争である。一方で、イラク戦争は、イラクはアメリカを攻撃していないので自衛権行使でなく、安保理でも、フランス・ロシア・中国が反対しているので違法な戦争とされている(p69)
・個人の真の利益とは3つの要素のバランスである、それは「仕事」「家族」「自分」であり、どれも一番大事なのでバランスを取ることが大事である(p123)
・日本政府の失敗、1)日露戦争勝利後に、アメリカが日本がロシアから譲渡された南満州鉄道を共同経営しようと提案されて断ったこと、2)第一次世界大戦の時、イギリスがドイツの猛攻で劣勢であった時、海軍は派遣したが陸軍の派兵要請を断ったこと。(p131)
・まず自分の目標=長期の目標を定めなければならない、目標が定まれば目標を達成する方法が、人生戦略となる。目標のある人とない人では長い期間で雲泥の差が出てしまうので、よく考えて目標を立てるべき(p144)
・あなたが付き合う個人、付き合う会社であなたの人生は決まってしまう。仲間を選ぶにあたっても、常に大戦略(人生戦略)の視点から物事を見ることを忘れないようにする。最重要目標達成に役立つ仲間と付き合った方が良い(p160)
2022年5月4日作成