北野幸伯のレビュー一覧

  • プーチン 最後の聖戦

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    プーチンがいかにロシアを強くしてきたか、していこうとしているか。現在の世界情勢も交えて述べられている。「本書を読み終えるとあなたの世界観は一変する」と帯に書いてあるが、確かに一変したかも。日本について大いに考えさせられた。

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    2012年07月25日
  • プーチン 最後の聖戦

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    大学の教授に「面白い」と紹介された本。アメリカはプーチンによって一極支配体制を壊されたということが主軸。新聞記事の引用もあって客観的、しかし著者が砕けた表現をつかってるために読みやすい。
    アメリカ帝国論を勉強しているから、ロシアの不足していたことを補えてよかった。この本に書かれている事実を知っている大学生、社会人はほとんどいないのではないだろうか。
    「平和ボケ」している日本の大学生に本当読んでほしい。
    世界情勢を読めてない、大人も必読すべき。

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    2012年07月20日
  • プーチン 最後の聖戦

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    タイトルを見ると、プーチンの伝記のような作品か、或いは副題の「ロシア最強のリーダーが企むアメリカ崩壊のシナリオとは?」から想像すると、根も葉もない話を書いたドンデモ本かと思ったが、実際には新聞報道や政治家の発言などを裏付けとして示しつつ、米、中、露の現在の関係性を描き出そうとした力作で、とても面白かった。オススメです。

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    2012年06月10日
  • プーチン 最後の聖戦

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     詳しく、しかも分かりやすく書いてあるのが良かった。著者は「読みやすさを犠牲にして……」と書いていたけれど、読みにくいとは全く感じさせない文章だった。
     私がこの本を読もうと思ったのは、プーチン政権の今後、メドヴェージェフがこの4年間に行ったことを知りたかったからだ。2000年からの8年間のことは、他の本を読んで少しは知識があったため、あまり気にしていませんでした。
     読んでみてまず思ったのは、メドヴェージェフってこんなにアメリカのことが好きだったんだ!と言うことだ。「警察」の改革、話の所々に盛り込む英語。「警察」をソ連をっぽいからと「ポリツィア」に変えるという行為はただ面白いとしか思わなかっ

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    2012年05月26日
  • プーチン 最後の聖戦

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    おそロシア・・・。が、KGB出身のプーチン、政治手腕が凄過ぎます。連載再開したマスターキートンあたりのネタになりそう。最近の映画のMI4でもトム・クルーズがクレムリンを爆発させてましたしね。

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    2012年05月10日
  • プーチン 最後の聖戦

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     プーチンってすごいよな~と、ウスウス感じてはいたもののここまでの人だったとは・・・。2000年ごろロシアで財閥解体やらなんやらというゴタゴタがあったのはニュースで聴いていたのですが、いかんせん、ロシア人の名前が覚えにくくつい受け流してしまっていました。この本のおかげでかなりすっきり理解することができました。
     落ちるところまで落ちると、こういう人が現れて国を救うんですよね。日本も昔はそうだったんでしょうねえ。
     プーチン礼賛に偏った本ではなく、日本から見たロシアのこれまでと今後という内容になっています。
     集英社の力量とブランドへの意地が感じられます。
     とてもわかりやすく、ロジカルに書かれ

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    2012年05月04日
  • プーチン 最後の聖戦

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    冷戦終了後のロシアでは何が起きていたのか。日本のマスコミはあまりまともに報道しない。ソ連崩壊から今までのロシアや中央アジアなどの情勢が、非常に分かりやすくまとめられています。プーチンの伝記、ロシアの歴史というよりは、この20年の世界の動きと今後の世界の動きが手に取るように分かる。証拠を示さないとトンデモ本と思われしまいそうなので、著者は新聞記事などを多く引用しています。日本の報道は基本的に欧米の偏った視点であり、ボーッとしていると洗脳されてしまう。平和ボケした我々も、そろそろ目を覚まさなければならなくなりそうです。

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    2012年05月01日
  • プーチン 最後の聖戦

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    本書の帯に「あなたの価値観は一変するとの」記載がありますが、人によってはその位の衝撃を受けそうな本です。

    モスクワ在住の筆者は、西側諸国とは全く異なる視点で世界情勢を見ており日本のメディア(特にテレビ)を見ている人にはそんな裏事情があったのかと驚かれる内容が書かれています。

    イラク問題、シリア問題にしても「中国・ロシア」と」「アメリカ」の抗争の延長であると考えれば何を目的に闘っているのか裏事情が読めてくるので恐ろしいものです。

    作者の意見を丸呑みするのは少し危険かもしれませんが、ご存知のように今年程アメリカ大統領選挙をはじめとして世界の首脳が変わる選挙が起こる年はありません。今年、来年以

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    2012年04月22日
  • プーチン 最後の聖戦

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    プーチン大統領の軌跡をたどりながら、世界がいかに国益と実力のせめぎあいで動いているかを赤裸々にし、明確な解釈を示した本。

    アメリカが以下にして一極支配を維持しようと画策しているか。
    プーチンのロシアが、いかにしてアメリカの一極支配を切り崩そうとしているか、また、アメリカからの逆襲に応酬してきたか。

    誰でも目にしているはずの、一般紙の記事を根拠にすえ、国際政治の容赦ない確執を見事に描いている。

    いつもながら、明晰な分析力に脱帽。
    (以前ほどセンセーショナルな文体ではなくなってきたところに、著者本人の成熟を感じる?)

    ■大統領就任から第1期:国内に絶対権力を確立した。その容赦ない闘いぶり

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    2012年04月21日
  • プーチン 最後の聖戦

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    世界政治感を大きく覆し、如何に自分が行う情報収集精密度が低いかを痛感した。世界や政治に対する見方が大きく変化し、情報収集の仕方が覆りそう。意識を変化させる事が出来る名書です。

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    2012年04月19日
  • プーチンはすでに、戦略的には負けている - 戦術的勝利が戦略的敗北に変わるとき -

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    日本ではまだコロナ禍であった2022年2月末にロシアによるウクライナ侵攻が始まって3年も経過しました、ニュースで時々見る限りでは総合力に勝るロシアがウクライナを徐々に追い詰めているように思っています、そんな時にこの本のタイトルを見て思わず購入してしまいました。

    以前の太平洋戦争で「日本は戦術・戦闘レベルでは勝っていたが、戦略的には初めから負けていた」と何かの本で読んでいたのを記憶していたからです。戦術的には勝てても戦略的に勝てないと「戦争」には勝てない、難しい考え方だと思いますが、この本にはそれらの解説がなされています。

    還暦を過ぎた私にとっても、戦闘・戦術とは異なる「戦略的」な思考を身に

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    2025年05月02日
  • 日本人の知らない「クレムリン・メソッド」 世界を動かす11の原理(集英社インターナショナル)

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    世界の政治経済を見る目がガラリと変わる、世界では常識かもしれない原理原則。
    ここに書かれていることが事実だとしたら、何と日本は平和ボケしているのかと、身につまされる想い。

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    2025年02月28日
  • プーチンはすでに、戦略的には負けている - 戦術的勝利が戦略的敗北に変わるとき -

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    北野氏のロシア本読むのはこれで3作目。
    発行から既に9ヶ月経過しているがウクライナ戦争の戦況も膠着状態なので、良くも悪くも、まだ十分に賞味期限内。

    戦術的勝利が戦略的勝利に繋がらない例は枚挙にいとまがなく、歴史的審判を終えた後では誰にでも理解が出来る(例 真珠湾奇襲)が、今現在起きていることを大局的に理解することは中々難しい。

    ロシアが中国の属国化している、という著者の指摘は、おそらく、数年後には世界の常識となっているかもしれない。

    最後の方で出てくるアメリカ大統領の日本の核武装に関するコメントを読むと、戦争は外交の延長であり、究極の姿は、相手国の憲法を書き換えることである、という説の正

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    2025年02月08日
  • プーチンはすでに、戦略的には負けている - 戦術的勝利が戦略的敗北に変わるとき -

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    これまでの北野氏の著作における分析を土台にして、プーチン政権になってからの四半世紀のロシア政治を解剖し、2008年までの戦略的な勝利と、それ以降を戦術的勝利・戦略的敗北と位置付けて日本への視座も提供する。非常にわかりやすく読みやすい。特に、3章・4章の後の分析のまとめは秀逸。

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    2025年01月02日
  • 日本の地政学 日本が戦勝国になる方法

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    ネタバレ

    地政学について詳しく書かれています。
    米中覇権戦争はアメリカの勝利で終わる。
    中国共産党崩壊のプロセスはまず経済の低迷によって進む。
    中国ではクーデターが起こる可能性がある。
    中国共産党崩壊時台湾、ウイグル、チベットは独立する可能性がある。
    反動で再び独裁者が現れる可能性がある。
    どのような道を通るにしろ最終的に民主主義国家になる。
    最も発展し大国になっていくのはインドである。

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    2024年07月25日
  • プーチンはすでに、戦略的には負けている - 戦術的勝利が戦略的敗北に変わるとき -

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    新聞などオープンソースをベースに分析してわかりやすい言葉で書いている。
    クリミア併合あたりから、プーチンの戦術脳が、ロシアに戦術的な勝利をもたらしても結局は戦略的な敗北という結果になっているということを論じている。
    プーチンの半生やロシア国内での評価などわかって面白い。金正恩を高く評価しているあたり、プーチンの思考がやばいなというのがよくわかった。
    最後は日本の財務省が省益のために増税し、それが日本経済の停滞に繋がっているとする含意で終わる。

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    2024年07月19日
  • 日本自立のためのプーチン最強講義(集英社インターナショナル)

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    2023年に読んでも過去の出来事の意味を振り返れるため、色褪せない。
    日本は核武装をするべきだと思いますが、その危険性も書かれている。保守派の中でも少し視点が違うため面白い。

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    2023年05月24日
  • 黒化する世界 ――民主主義は生き残れるのか?――

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    黒化=独裁化していく世界について、今まで発表してきた意見等をまとめたような本。
    アメリカ一極に対抗する欧州やロシア、基軸通貨としての米ドルを守るためのイラク戦争、ユスコ買収阻止やカラー革命の米ロ新冷戦、中ロ同盟。
    次に2020年香港から始まった連鎖黒化。これに対抗する形で白の逆襲が始まる。米中覇権競争が民主主義国家対先制主義国家の戦いになった。
    そしてロシアのクリミア侵攻。戦争がどう推移するかは別に、ロシアの戦略的敗北は不可避。中国は衰退から逃れられず、共同富裕を掲げる習近平の人災で崩壊すると予測。
    読み慣れた人にはそうでもないが、著者の考えを初めて読む人には衝撃だと思う。

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    2023年02月18日
  • 日本人の知らない「クレムリン・メソッド」 世界を動かす11の原理(集英社インターナショナル)

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    『ケインズ』と『新自由主義』の違いは、『頭痛薬』と『胃薬』の違いと同じ。経済の病状によって使いわければいいだけ。巷では『頭痛薬』と『胃薬』どっちが『万能薬』か?という論争を何十年も続けているけれど

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    2022年10月13日
  • 日本の地政学 日本が戦勝国になる方法

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    北野さんのメルマガは、かれこれ10年以上の付き合いになりますので、北野さん信者と言っても良いのかも知れません。最初の頃は、胡散臭いとしか思いませんでしたが、これ迄の北野さんのお考えを元に世界情勢がすんなりと理解でき、各国の行動の元になる動機や日本が取るべき態度が理解できるようになりました。
    この本の内容はメルマガの話と被るところも散見されますが、最近、良く耳にする地政学を広めたきっかけは、北野さんではないかと思っています。
    日本は岸田内閣に変わりましたが、どうか北野さんの掲げる指針に沿って、行動して頂きたいと切に願います。

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    2022年01月08日