北野幸伯のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世界情勢がイマイチわかりづらいのは、そうなるように情報操作されている。
比較的小さな問題に関しては、確かに「客観報道(情報)」は存在しているが、世界情勢を左右するような「大きな問題」では、「客観報道(情報)」ではなく、「プロパガンダ」が強くなるのが原因の一つらしい。
また、世界は自国の「国益」で動いており、その「国益」のために、国家はあらゆる「ウソ」をつく。
個人だって組織だって、自己の「利益」のために「本音」と「建前」を使い分ける。国だって同じ。
じゃあどうやって、「本音」と「建前」を見抜き、あらゆる国がどこに向かっているのか、世界情勢はどのようになっていくのか予測する、その見方をとても分かりやすく教えてくれている。
一度読んだだけでも、きっと今から世界のニュースを見る目は変わるだろう。
何度も読み返し、ニュースなどの公開情報からでも世界の行方を見極める目を養いたい。またそれが出来るようになる本であると感じた。
ちなみに、佐藤優氏は、「秘密情報の98%は、公開情報の中に埋もれている」とおっしゃっているとの記載があった。 -
Posted by ブクログ
リアリズムって何?
という方がほとんどでしょう。
簡単に言えば、感情論やイデオロギーを排除してリアルにあった事だけを見て現実的に物事を考えようというもの。
私は作者のメルマガをいつも愛読しておりますので、
(; ・`д・´) ナ、ナンダッテー !! (`・д´・ (`・д´・ ;)
という驚きはありませんでしたが、普段政治などに興味を持たない人には驚きの連続でしょう。
いわゆるトンデモ系とは正反対の、全て実際にあったことを例に挙げて説明していくところも説得力があります。
作者の北野さんの経歴もかなり珍しく、世界を見る視点が支配者層から一般市民層まで幅広い。
また欧米視点、クレムリン視点、イスラム視点など、様々な角度から分析しておられ、特定の価値観にしばられる事のない見識をお持ちなので、誰が読んでも非常に価値のある一冊です。
テンポよく読ませる読書目線での書き方は非常に読みやすく、こういう本は難しいからと敬遠されてこられた方にもおすすめです。 -
Posted by ブクログ
ソ連崩壊とその後のロシアの20年を間近で体験してきたロシア在住の著者が、日本の自立のために何が必要かを、ロシアを欧米から自立させたプーチンに語らせています。思想としてはいわゆる保守層に近いけど、イデオロギーに傾倒するのではなく、リアリストとしての面が前面に出ている。面白おかしく、証拠とともに軽妙な語り口で国際政治が分析、説明されているのでとても分かりやすい。”もっともらしく分かりやすいことは大概ウソだ”、と大学の恩師に教わりましたが、まずは近現代の国際政治を理解するための入り口としては良いかと思います。ちなみに、本書は書き下ろしですが、内容は著者のメルマガをまとめたものなので、メルマガ購読者にとっては新しい内容ではない。けれども、メルマガを気に入っていれば、その内容を整理された形で読む機会が得られるので応援という意味でも買っていいでしょう。
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Posted by ブクログ
○アメリカはとっくに財政破綻しているが、国として破産しないのはドルが世界の基軸通貨であるから。
普通、貿易赤字の国では、自国通貨の需要が外貨需要よりも少なく、貨幣価値がどんどん下がっいくが、ドルは世界中に還流している為、下落が緩慢になっている。そして、米は外国からモノを買うとき外貨を稼ぐ必要がなく、ドルを刷ればいいだけなので、実質‘貿易赤字’は存在しない。
○ドルはニクソンにより金との兌換を停止されたので、現在ではその価値を担保するものはない。
よって基軸通貨にする理由は全くない。
○ユーロの誕生は米ドルの一極独裁のインチキから逃れる為に生まれた。
○イラク戦争は、イラクが石油取引をユーロで決済した事が一端にある。
○中国は国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)を基軸通貨にすべきと提案中。
本心は元を基軸通貨にしたい。ロシアは対外取引はルーブルで行っている。
今後ますます世界はドルを介さない取引が盛んになっていく。
※本来、日中通貨の直接取引が近年中に開始される予定だったが、尖閣問題により頓挫。これにより利を得たのはアメリカ。
○ロシアの周辺国、グルジア、ウクライナ、キルギスの反露勢力や人権団体へ資金援助し政権を交代させたのはアメリカのCIAやソロスらが指揮するNGO。
○現状はアメリカ幕府の倒幕を図る中露が薩長同盟という様相。
そして、倒幕間近。
○しかし、ロシアは国境線を密にする中国への警戒感は強く、中国の目線が南へ向いているうちは良いが、長期的に仲良くするのは困難。 -
Posted by ブクログ
詳しく、しかも分かりやすく書いてあるのが良かった。著者は「読みやすさを犠牲にして……」と書いていたけれど、読みにくいとは全く感じさせない文章だった。
私がこの本を読もうと思ったのは、プーチン政権の今後、メドヴェージェフがこの4年間に行ったことを知りたかったからだ。2000年からの8年間のことは、他の本を読んで少しは知識があったため、あまり気にしていませんでした。
読んでみてまず思ったのは、メドヴェージェフってこんなにアメリカのことが好きだったんだ!と言うことだ。「警察」の改革、話の所々に盛り込む英語。「警察」をソ連をっぽいからと「ポリツィア」に変えるという行為はただ面白いとしか思わなかったが、英語を交えてロシア語を話すというのは、「確かに聞いていてあまり良いとは思わない」と感じた。日本にもこのような人がいるからだと思う。確かにこうすることで、インテリみたいな印象を他者に与える事ができるけれど……。
それと、新興財閥集団の話とカラー革命の話。部分的には知っていた(特にホドルコフスキーの話とか)けれど、色々繋がりがあることは知りませんでした。各国の関係が手に取るように分かって面白かった。
この本を読むと、「アメリカってこんな国だったのか……」と衝撃を受ける。アメリカは正義でロシアは悪だと言われることがあるが、アメリカだって別に「正義」の国という訳ではなく、普通の国だということが分かった。
これからのプーチンの活躍が楽しみだ。