あらすじ
突如、政界引退のプーチンが「隠居場所」に選んだのは日本だった! 相談を持ち込む「矢部首相」らに彼が与えた秘策とは? 領土問題、食糧安保、原発問題、消費税増税問題など、様々な不安を抱えた日本を真の自立に導くために、21世紀最強リーダー・プーチンが日本の政治家のご意見番になり、披露する、斬新な秘策の数々!
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Posted by ブクログ
孤立と自立のどちらを選ぶか
食糧の自立をどうやって成し遂げるか
自立のためのエネルギー政策とは
経済成長と財政再建をいかに両立させるか
「核兵器信仰」は日本にどんな危険をもたらすか
以上重要なことが書かれています。
是非ご一読を
Posted by ブクログ
プーチンが日本の国家運営のコンサルになったら、という課程の本。
五つの独立
1経済的な独立
2防衛力の独立
3精神的な独立
4食料自給の独立
あと、何だったっけ…
こういう人材を生み出すロシアの地力を感じます。
Posted by ブクログ
世界最強の政治家が日本の政治家に助言を与えるというような体裁の日本の進路についての政策提言書です。
情報分析が非常に的確で、内容も噛み砕いてわかりやすく解説しているので読みやすいです。
著者のメルマガ(無料)も併せてお勧めです。
Posted by ブクログ
これからの日本の行く末を考える際とても参考、勉強になる一冊です。ロシアの自立を成し遂げたプーチンを日本に登場させ我が国の政治家たちに日本の自立を解らせる。
着眼点が面白い、かつ「そのとおり!」と言わせてしまう。
これからの日本は①経済的自立、②エネルギーの自立、③食糧の自立、④軍事的自立、⑤精神の自立 これです!
Posted by ブクログ
ソ連崩壊とその後のロシアの20年を間近で体験してきたロシア在住の著者が、日本の自立のために何が必要かを、ロシアを欧米から自立させたプーチンに語らせています。思想としてはいわゆる保守層に近いけど、イデオロギーに傾倒するのではなく、リアリストとしての面が前面に出ている。面白おかしく、証拠とともに軽妙な語り口で国際政治が分析、説明されているのでとても分かりやすい。”もっともらしく分かりやすいことは大概ウソだ”、と大学の恩師に教わりましたが、まずは近現代の国際政治を理解するための入り口としては良いかと思います。ちなみに、本書は書き下ろしですが、内容は著者のメルマガをまとめたものなので、メルマガ購読者にとっては新しい内容ではない。けれども、メルマガを気に入っていれば、その内容を整理された形で読む機会が得られるので応援という意味でも買っていいでしょう。
Posted by ブクログ
2023年に読んでも過去の出来事の意味を振り返れるため、色褪せない。
日本は核武装をするべきだと思いますが、その危険性も書かれている。保守派の中でも少し視点が違うため面白い。
Posted by ブクログ
北野氏の久しぶりの本だが、いままでと趣が異なる。パラレル世界のプーチンが日本に住みつき、安倍さん石原さんに講義をするという設定。日本がこれから目指すべき方向性を示してくれる。スジが通っており、なかなかよい。アメリカ、中国とのつきあい方など、参考になる。
Posted by ブクログ
[雑感]
■中盤,中だるみ感はあったが
全体としては面白かった。
■仲間を作って,孤立するなかれ。
■負けた戦の恨みをいい続けるより,
次の戦に勝つ方法を考えたほうが,有益である。
■世界情勢を見るフレームワークを得ることができる。
Posted by ブクログ
著者は母国日本をこよなく愛するロシア在住の国際アナリスト。2013年現在の日本と周辺国(特に中国、米国)との関係、今後の動向予測、そして日本が歩みだすべき道の提案を史実を踏まえて論理的に伝えてくれる。今、日本人が読むべき本。おすすめ。”中国や韓国が歴史問題を口にするときは、領土問題をすりかえようとしている”ことを念頭にニュースを見ることにしよう。
尚、著者のメルマガも超おすすめ。北野幸伯メール・マガジン「ロシア政治経済ジャーナル」
Posted by ブクログ
現代に生きるロシアの傑物、プーチンがもし日本に亡命して安倍晋三(本書では矢部)や石原慎太郎に対して政策を提言したら?という、一風変わった書物。
そこでは、我が国の保守・リベラルともに陥りがちな空想的・ロマン主義的な発想を完全に廃した「リアリズム」の観点から我が国が取るべき対米、対中政策が語られる。
その中で印象深かったのは、「戦後レジームの脱却は、米国支配の脱却であり、歴史観の見直しは米国は許さない。」つまり、歴史観の見直しは、反米政策とみなされる可能性があるので慎重になるべきとのことである。
大東亜戦争の敗因は、国際的孤立であり、米国からの自立は是だが孤立の道に走ればその悲劇を再び繰り返しかねない。
なお、国際的孤立の原因の一つに第一次世界大戦で英国救援に陸軍を派遣しなかったことを上げている。その解釈は賛否がわかれると思うが、確かに海軍は派遣しており、ドイツの南太平洋植民地や山東半島へ進行している歴史はあるが、戦後ほどなく日英同盟は破棄されており、その後英国は日本から離れ米国と同盟の道に進んでいるのは事実である。
また、国際的孤立を避けるというテーゼの元、著者は核保有にも慎重であり、米国との核シェアリングを主張している。
経済政策では「新自由主義」との戦いや、貿易政策では「TPP」に対する対応が多く語られていおり、とても面白い。