【感想・ネタバレ】プーチン 最後の聖戦のレビュー

あらすじ

「神」、再臨。「平和ボケ」日本人の想像を超えたプーチンと世界の熾烈な闘い。そして、国益と生き残りのために命を賭ける壮絶な姿。平和に慣れた日本人と日本の政治家。いまだ戦国時代に生きるロシア人とロシアのリーダー……。「いいか悪いか」ではない。「好きか嫌いか」でもない。いま、これほどまで強力で信頼に値する指導者が日本にいるだろうか? ソ連崩壊からロシアの「地獄」と「復活」を見続けてきた気鋭の国際関係アナリストが、大胆かつシンプルに読み解く驚くべきプーチンの戦略と、来るべき世界の結末! 本書を読み終えたとき、あなたの世界観は一変する。

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Posted by ブクログ

これは…
目から鱗というか、
平和ボケかつアメリカ側陣営でしか世界情勢を見れていなかったことを痛感させられた。

特に、ロシア周辺国でアメリカが同様のパターンで選挙不正を訴えるデモを起こす革命テロのくだりは、ウクライナ側の“アメリカ側視点”のドキュメンタリー映画を鵜呑みして信じ切っていたのでゾッとした。
何よりも、この著者 北野さんの妄想によるトンデモ論などではなく、新聞や各種報道機関による真っ当なソースが存在していることの説得力。

アメリカの戦争についてもいまだに正義の戦いだと思ってる人たちは多いと思う。

北朝鮮、中国、ロシア…
これらの国が日本に対して攻撃してくるような有事にはアメリカが助けてくれると根拠のない期待を抱いている日本人は多いだろうけど、ほんとに根拠は一切無いのだと思い知った。アメリカだってそりゃ自国のことで精一杯だろうし。


目を覚ますには、考え方を見直すには、十分すぎる力強い一冊かと。

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2023年04月23日

Posted by ブクログ

ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは? プーチン 最後の聖戦。北野 幸伯先生の著書。ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは? プーチン 最後の聖戦は現在から10年前に北野 幸伯先生が執筆された本。北野 幸伯先生はその時から現在のロシアの動きを予見できていたのかも。ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは? プーチン 最後の聖戦、北野 幸伯先生の慧眼に驚かされる一冊。

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2022年10月29日

Posted by ブクログ

普段から勉強をしている人であれば、このあたりの知識は当然踏まえていると思うが、著者の経歴から察するように、クレムリン側の教育を肌で実感した著者だからこその、このロシア側からの見方が多少理解できると思う。 

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2022年04月24日

Posted by ブクログ

「クレムリン・メソッド」を先に読んだんですが、「プーチン 最後の聖戦」も面白い。

プーチンvsアメリカのグローバリズム、ユダヤ国際金融資本が馬渕睦夫本と同じ視点。

プーチン、ソ連崩壊後のロシア、世界情勢について読み進めていく中で、なぜ?どうして?思ったところで著者なりの見解が分かりやすく書かれていて理解しやすく記憶に残りやすい気がします。

小難しいロシア歴史本を読むより価値がありました。

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2017年05月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

内容的には「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす」に似ている。
アメリカ帝国はの没落を迎えつつある。中国の繁栄も、国家ライフサイクルから見ると2018〜2020年ごろに日本のバブル崩壊に相当する出来事が起こると予見している。

日本は今までアメリカの天領・属国として安全保障について考えなくても良いという特殊な環境にあったが、近い将来、アメリカが日本を守れなくなる日がやってくる可能性は高い。 我々日本人は、そのときどうする。

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2015年02月11日

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作者が本書のなかでも言っている通り、陰謀説に読めなくも無い事象・表現が多数。 しかし、納得感の方が多い。

プーチンの半生を軸に、ソ連崩壊〜現在のロシア情勢。 アメリカとの対立関係と、中国の位置づけが、繋がって理解出来た。

独りでも世界を大きく動かす可能性がある国家指導者は、やはりプーチンを置いて他無いと思わせるに十分な内容。

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2013年07月29日

Posted by ブクログ

○アメリカはとっくに財政破綻しているが、国として破産しないのはドルが世界の基軸通貨であるから。
普通、貿易赤字の国では、自国通貨の需要が外貨需要よりも少なく、貨幣価値がどんどん下がっいくが、ドルは世界中に還流している為、下落が緩慢になっている。そして、米は外国からモノを買うとき外貨を稼ぐ必要がなく、ドルを刷ればいいだけなので、実質‘貿易赤字’は存在しない。

○ドルはニクソンにより金との兌換を停止されたので、現在ではその価値を担保するものはない。
よって基軸通貨にする理由は全くない。

○ユーロの誕生は米ドルの一極独裁のインチキから逃れる為に生まれた。

○イラク戦争は、イラクが石油取引をユーロで決済した事が一端にある。

○中国は国際通貨基金(IMF)の特別引き出し権(SDR)を基軸通貨にすべきと提案中。
本心は元を基軸通貨にしたい。ロシアは対外取引はルーブルで行っている。
今後ますます世界はドルを介さない取引が盛んになっていく。
※本来、日中通貨の直接取引が近年中に開始される予定だったが、尖閣問題により頓挫。これにより利を得たのはアメリカ。

○ロシアの周辺国、グルジア、ウクライナ、キルギスの反露勢力や人権団体へ資金援助し政権を交代させたのはアメリカのCIAやソロスらが指揮するNGO。

○現状はアメリカ幕府の倒幕を図る中露が薩長同盟という様相。
そして、倒幕間近。

○しかし、ロシアは国境線を密にする中国への警戒感は強く、中国の目線が南へ向いているうちは良いが、長期的に仲良くするのは困難。

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2013年03月09日

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世界で起きていることで漠然と違和感を覚えていたこと、腑に落ちないこと、そういったことの原因がだいぶ理解できるようになった。
非常に勉強になる本。

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2013年02月23日

Posted by ブクログ

プーチンがいかにロシアを強くしてきたか、していこうとしているか。現在の世界情勢も交えて述べられている。「本書を読み終えるとあなたの世界観は一変する」と帯に書いてあるが、確かに一変したかも。日本について大いに考えさせられた。

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2012年07月25日

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大学の教授に「面白い」と紹介された本。アメリカはプーチンによって一極支配体制を壊されたということが主軸。新聞記事の引用もあって客観的、しかし著者が砕けた表現をつかってるために読みやすい。
アメリカ帝国論を勉強しているから、ロシアの不足していたことを補えてよかった。この本に書かれている事実を知っている大学生、社会人はほとんどいないのではないだろうか。
「平和ボケ」している日本の大学生に本当読んでほしい。
世界情勢を読めてない、大人も必読すべき。

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2012年07月20日

Posted by ブクログ

タイトルを見ると、プーチンの伝記のような作品か、或いは副題の「ロシア最強のリーダーが企むアメリカ崩壊のシナリオとは?」から想像すると、根も葉もない話を書いたドンデモ本かと思ったが、実際には新聞報道や政治家の発言などを裏付けとして示しつつ、米、中、露の現在の関係性を描き出そうとした力作で、とても面白かった。オススメです。

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2012年06月10日

Posted by ブクログ

 詳しく、しかも分かりやすく書いてあるのが良かった。著者は「読みやすさを犠牲にして……」と書いていたけれど、読みにくいとは全く感じさせない文章だった。
 私がこの本を読もうと思ったのは、プーチン政権の今後、メドヴェージェフがこの4年間に行ったことを知りたかったからだ。2000年からの8年間のことは、他の本を読んで少しは知識があったため、あまり気にしていませんでした。
 読んでみてまず思ったのは、メドヴェージェフってこんなにアメリカのことが好きだったんだ!と言うことだ。「警察」の改革、話の所々に盛り込む英語。「警察」をソ連をっぽいからと「ポリツィア」に変えるという行為はただ面白いとしか思わなかったが、英語を交えてロシア語を話すというのは、「確かに聞いていてあまり良いとは思わない」と感じた。日本にもこのような人がいるからだと思う。確かにこうすることで、インテリみたいな印象を他者に与える事ができるけれど……。
 それと、新興財閥集団の話とカラー革命の話。部分的には知っていた(特にホドルコフスキーの話とか)けれど、色々繋がりがあることは知りませんでした。各国の関係が手に取るように分かって面白かった。
 この本を読むと、「アメリカってこんな国だったのか……」と衝撃を受ける。アメリカは正義でロシアは悪だと言われることがあるが、アメリカだって別に「正義」の国という訳ではなく、普通の国だということが分かった。
 これからのプーチンの活躍が楽しみだ。

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2012年05月26日

Posted by ブクログ

おそロシア・・・。が、KGB出身のプーチン、政治手腕が凄過ぎます。連載再開したマスターキートンあたりのネタになりそう。最近の映画のMI4でもトム・クルーズがクレムリンを爆発させてましたしね。

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2012年05月10日

Posted by ブクログ

 プーチンってすごいよな~と、ウスウス感じてはいたもののここまでの人だったとは・・・。2000年ごろロシアで財閥解体やらなんやらというゴタゴタがあったのはニュースで聴いていたのですが、いかんせん、ロシア人の名前が覚えにくくつい受け流してしまっていました。この本のおかげでかなりすっきり理解することができました。
 落ちるところまで落ちると、こういう人が現れて国を救うんですよね。日本も昔はそうだったんでしょうねえ。
 プーチン礼賛に偏った本ではなく、日本から見たロシアのこれまでと今後という内容になっています。
 集英社の力量とブランドへの意地が感じられます。
 とてもわかりやすく、ロジカルに書かれています。政治経済の勉強をしたことのない人にも読めるように、ロシアの統治のしくみや米ドルの強さなどもしっかりページを割いて説明してくれています。図解も多く、理解を助けます。
 1600円は激安です。4800円の価値ありです。
 原田君も見習ってね。
 

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2012年05月04日

Posted by ブクログ

冷戦終了後のロシアでは何が起きていたのか。日本のマスコミはあまりまともに報道しない。ソ連崩壊から今までのロシアや中央アジアなどの情勢が、非常に分かりやすくまとめられています。プーチンの伝記、ロシアの歴史というよりは、この20年の世界の動きと今後の世界の動きが手に取るように分かる。証拠を示さないとトンデモ本と思われしまいそうなので、著者は新聞記事などを多く引用しています。日本の報道は基本的に欧米の偏った視点であり、ボーッとしていると洗脳されてしまう。平和ボケした我々も、そろそろ目を覚まさなければならなくなりそうです。

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2012年05月01日

Posted by ブクログ

本書の帯に「あなたの価値観は一変するとの」記載がありますが、人によってはその位の衝撃を受けそうな本です。

モスクワ在住の筆者は、西側諸国とは全く異なる視点で世界情勢を見ており日本のメディア(特にテレビ)を見ている人にはそんな裏事情があったのかと驚かれる内容が書かれています。

イラク問題、シリア問題にしても「中国・ロシア」と」「アメリカ」の抗争の延長であると考えれば何を目的に闘っているのか裏事情が読めてくるので恐ろしいものです。

作者の意見を丸呑みするのは少し危険かもしれませんが、ご存知のように今年程アメリカ大統領選挙をはじめとして世界の首脳が変わる選挙が起こる年はありません。今年、来年以降の世界が起こるか興味のある方は読んで損のない本と思います。

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2012年04月22日

Posted by ブクログ

プーチン大統領の軌跡をたどりながら、世界がいかに国益と実力のせめぎあいで動いているかを赤裸々にし、明確な解釈を示した本。

アメリカが以下にして一極支配を維持しようと画策しているか。
プーチンのロシアが、いかにしてアメリカの一極支配を切り崩そうとしているか、また、アメリカからの逆襲に応酬してきたか。

誰でも目にしているはずの、一般紙の記事を根拠にすえ、国際政治の容赦ない確執を見事に描いている。

いつもながら、明晰な分析力に脱帽。
(以前ほどセンセーショナルな文体ではなくなってきたところに、著者本人の成熟を感じる?)

■大統領就任から第1期:国内に絶対権力を確立した。その容赦ない闘いぶり
・地方、議会の権限抑制→中央集権化
・新興財閥(政商)の追い落とし
・マスコミ支配
・資源産業支配

■第2期:アメリカの一極支配を切り崩しと、アメリカからの反撃撃退
・ロシア石油産業へのアメリカ浸透を排除(ユコス事件)
・旧ソ連各国でのカラー革命を失敗へ(ベラルーシ・ウズベキスタン)
・中国との連衡、イランへの後押し
・アメリカのグルジア切り崩し排除(グルジア戦争、南オセチア、アブハジア独立承認)
・ドル基軸通貨体制の切り崩し(石油のルーブル建て決済)

■メドベージェフの時代:アメリカへの歩み寄り
・リーマンショックと石油価格暴落
・オバマ政権

■そして、再びプーチンの時代:アメリカの覇権追い落とし

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2012年04月21日

Posted by ブクログ

世界政治感を大きく覆し、如何に自分が行う情報収集精密度が低いかを痛感した。世界や政治に対する見方が大きく変化し、情報収集の仕方が覆りそう。意識を変化させる事が出来る名書です。

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2012年04月19日

Posted by ブクログ

人は与えられた情報からしか判断や思考はできない。だから情報統制は意味がある。

西欧の流す情報が圧倒的に多い日本において、それが半ば情報統制された状態になっている、ということを自覚させてくれる一冊です。

今は日本は西欧陣営だからいいかもしれないが、いずれロシアも含めたバランスオブパワーの国際政治の場に、アメリカの傀儡としてではなく、日本として出て行くとき、

この書籍に書いてあることで、錯綜する情報から、実態の読み解き方を学べると思います。

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2016年10月30日

Posted by ブクログ

非常に読みやすく、内容も分かりやすかったです!!
堅っ苦しい言葉が使われていないので、どんどん読み進めることができました。
このような本は大抵、著者の考えに偏りが見られるのですが、この作品は新聞から記事を抜粋したりと、著者の事実のみを語ろうとする姿勢を強く感じました。
世界の動き、特にアメリカ・ロシアの動きの背景を学ぶことができた貴重な時間となりました。

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2016年02月17日

Posted by ブクログ

ソビエト~ロシア時代にかけてモスクワに滞在した著者、共産圏の政治はアカデミックなものが多いが、平易な語り口で読みやすい上に理解し易い。

ソビエト解体からエリツィン、オリガルヒ(新興財閥)の台頭とプーチンとの関わりなどがわかりやすく丁寧に記されている。とこまでよんだ

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2014年02月06日

Posted by ブクログ

ドル一極支配の崩壊を目指すプーチン。基軸通貨ドルの使用を減らすのがプーチンの戦略なら、今年に入ってからの原油価格の大幅下落とRTS指数、ルーブルの下落は原油価格との連動の高いロシア経済の没落を狙ったアメリカ側の反撃、とも見えなくは無い??欧州債務危機の影響もあるけれど、ユーロもロシアと一緒に没落してくれたらアメリカは相対的に浮くし、一挙両得か。そう考えると金融緩和なんてやったら原油価格上昇してプーチン喜んじゃうなぁ。どおりで共和党はQE大嫌い。
足元ではシリアの内戦動向に注目。プーチンのロシアがどう出てくるか。

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2012年07月06日

Posted by ブクログ

噂には聞いていたけど、やっぱりプーチンは凄かった。日本にも、自国の為に長期の戦略を立て、安易に大衆に迎合せず、改革を成し遂げる指導者が欲しいな。残念だけど、米中露とは格が違い過ぎる。

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2012年06月11日

Posted by ブクログ

10年前の本なんや。
プーチンて、ある意味純粋ん何だよ。狡猾な欧米と比べれば。
あれからかなり状況が変わって、米国はデフォルトしなかったし、ロシアは面倒臭いことになって、C国は異形故に覇権は望めない。

予定通りに没落してるのは日本。

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2022年08月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【文章】
 読み易い
【気付き】
 ★★★・・
【ハマり】
 ★★★★・
【共感度】
 ★★★・・

ソ連崩壊後、IMFの要求によって、国営企業の民営化を推し進めた。
・バウチャー方式の採用
 民営化された企業の株との交換券
ユダヤ系の銀行がロシア政府に対して、国有企業(ガス、石油、鉄鋼)を担保に資金を貸し付けた。
その結果、ユダヤ系新興財閥が誕生した。

プーチンは、民営化した資源系企業を取り戻し、ユダヤ系新興財閥をロシアから追い出した。

プーチンは、イルミナティに対抗しているように見えるが、結局それもイルミナティが思い描いたシナリオにすぎないという見方ができなくもない。

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2018年07月31日

Posted by ブクログ

独特の解りやすい言い回しで現代国家のパワーゲームを解説していて、おもしろかった。
前半に記述されている冴え渡るプーチンの辣腕ぶりにくらべ、
後半はプーチンの凄みをイマイチ感じられない内容だったのが残念。
アメリカとロシアの世界戦略についての解説はとても興味深かったです。
まあ、どうでも良いけれど、表紙怖すぎデス。

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2012年08月12日

Posted by ブクログ

いつもメルマガで読んでいる内容なので目新しさはなかったが
ソ連崩壊からプーチンが権力を握るまでの過程は勉強になった。
北野さんの本はおもしろい

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2012年05月17日

Posted by ブクログ

著者が再三言っているように本書は陰謀史観の本ではなく、20世紀後半以降から現在までの世界情勢を主に石油利権の観点から読み解いた本です。で、このような観点から現象を眺めると、全てが恐ろしいくらい辻褄があってしまう。

ゴルバチョフがなぜ米欧で人気が高く有能とされているかは、直接的な利害関係によるのだと初めて理解しました。

でも私としては心情的にプーチンに好感を持ちました。

現在の日本みたいに人を良くしているばかりでは世界に通用しないってことがはっきり分かる本です。

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2012年05月07日

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