【感想・ネタバレ】プーチン 最後の聖戦のレビュー

あらすじ

「神」、再臨。「平和ボケ」日本人の想像を超えたプーチンと世界の熾烈な闘い。そして、国益と生き残りのために命を賭ける壮絶な姿。平和に慣れた日本人と日本の政治家。いまだ戦国時代に生きるロシア人とロシアのリーダー……。「いいか悪いか」ではない。「好きか嫌いか」でもない。いま、これほどまで強力で信頼に値する指導者が日本にいるだろうか? ソ連崩壊からロシアの「地獄」と「復活」を見続けてきた気鋭の国際関係アナリストが、大胆かつシンプルに読み解く驚くべきプーチンの戦略と、来るべき世界の結末! 本書を読み終えたとき、あなたの世界観は一変する。

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Posted by ブクログ

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内容的には「中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす」に似ている。
アメリカ帝国はの没落を迎えつつある。中国の繁栄も、国家ライフサイクルから見ると2018〜2020年ごろに日本のバブル崩壊に相当する出来事が起こると予見している。

日本は今までアメリカの天領・属国として安全保障について考えなくても良いという特殊な環境にあったが、近い将来、アメリカが日本を守れなくなる日がやってくる可能性は高い。 我々日本人は、そのときどうする。

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2015年02月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ロシアもそうだがアメリカも自分勝手な国。アメリカを盲信するのではなく、国益のために日本はどうすべきか。当たり前と言えば当たり前だが、理想論ではなく現実主義で国際情勢が動く中、改めて色々と気付きを得られた本。

・ドルが基軸通貨で貿易決済に使われる限り、アメリカの貿易は国内取引と変わらず、経常赤字は全く問題にならない。ドルが基軸通貨でなくなった時、アメリカは没落する。

・ソ連崩壊後のエリツィン政権下のロシアはオリガルヒが利権を貪り税金も納めず経済状況が悪化しており、その中でオリガルヒの一人であるベレゾフスキーの後ろ盾により大統領まで駆け上がったプーチン。就任後には、ベレゾフスキーを逮捕する等によりオリガルヒを服従させ経済を支配、下院第二党と第三党の合併による統一ロシアの結成による下院掌握、地方首長の解任権や連邦管区の設置による中央集権化、減税による税収増等により経済を急回復させ国民からの極めて高い支持を獲得。

・常任理事国が拒否権を持ち何をやっても処罰されないという状態の中、国際法や国際組織が機能しないことは歴史の事実。米国のイラク戦争然り(石油利権を狙ったとグリーンスパンが認めている)、イスラエルのパレスチナ侵略然り、中国のチベット人虐殺然り。こうした中、理想主義は機能せず、現実主義で外交は動いている。16〜19世紀の英国の外交の基本方針は、派遣国となりそうな国を叩くこと。20世紀以降の米国も同様。日独を叩き、ソ連を叩き、そして今中国を叩く。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【文章】
 読み易い
【気付き】
 ★★★・・
【ハマり】
 ★★★★・
【共感度】
 ★★★・・

ソ連崩壊後、IMFの要求によって、国営企業の民営化を推し進めた。
・バウチャー方式の採用
 民営化された企業の株との交換券
ユダヤ系の銀行がロシア政府に対して、国有企業(ガス、石油、鉄鋼)を担保に資金を貸し付けた。
その結果、ユダヤ系新興財閥が誕生した。

プーチンは、民営化した資源系企業を取り戻し、ユダヤ系新興財閥をロシアから追い出した。

プーチンは、イルミナティに対抗しているように見えるが、結局それもイルミナティが思い描いたシナリオにすぎないという見方ができなくもない。

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2018年07月31日

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