今野真二のレビュー一覧

  • 盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える

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    昨今のデザイン関係の問題からそもそもコトバはどうなのだろう?と手にした本ですが、読んでいる間に考えたのは人口知能のことでした。どんどん、コンピューターと会話したり、翻訳を任せたり、ボーッとしている間にに人口知能の言語能力は進歩している気がして、まさにホームズにおけるワトソンの存在として我々の側に寄り添う時代になってきたのだと思いますが、それはコトバそのものが模倣によって出来上がっているからこそ可能なのだと思います。つまり、コンピューターのコトバは盗作の仕組みにかなり近い。ということは人口知能の言語に創作性を感じたりした時、人間のオリジナリティーの問題はかなり揺らぐのではないか?と夢想しました。

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    2015年10月25日
  • 常用漢字の歴史 教育、国家、日本語

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    痒い所に手が届くというか……。『私の國語教室』で、漢字についてはあまり触れられていなかったのを、上手くカバーしてくれている。

    常用漢字表の持つ力について、筆者はよくよく意識するよう伝えてくれる。
    『道草』『羅生門』『山椒大夫』は今から(平成二十七年から)ちょうど百年前の、大正四年に書かれたとある。
    さて、この百年は遠い昔とするか否か。
    しかし、きっとこの時代に書かれたものを「そのままの形」では読めなくなっているのだろう。それも、恐らく、誰もが。

    私も、朝日新聞で漱石の『それから』を改めて読むのが楽しみであった。
    けれど、サイズが同じであったとしても、同じにはならなかった部分、それが字という

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    2015年12月29日
  • 盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える

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    借りたもの。
    主に“言語”表現における“なぜ盗作と見なされるのか”の分析だった。
    それは盗作である事を前提にしているとか、それが悪であるという感情論ではなく、何故“似ている”と思われるのか、を事例を交えて解説している。
    そして文学や論文における「引用」に始まり、詩歌での「本歌取り」など元を踏まえてオリジナリティを出しているとはどういう事なのか、曖昧な線引を伝えようとしている。
    中には辞書における表現方法まで――
    そこで見いだされるのは、言語における説明の限界があり、それ故に「似ている」表現にならざるを得ない事も示唆されていた。

    ネット等でアマチュアから大御所まで「パクリ」疑惑が炎上する昨今。

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    2015年08月04日
  • 盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える

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    うーん。
    「コピペ、パクツイが蔓延する時代。「同じ」と「違う」の、日本語学的分析。どこまで「類似」でどこから「盗作」?」という紹介文が気になって読んだんだけど、現代の事は全然なのね。紹介文のコピペ、パクツイ云々の下りはいらなかったかな。

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    2015年06月22日
  • 盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える

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    今野さんの新書は、『振り仮名の歴史』以来。
    こういうテーマだと、やはり文章のオリジナリティってあるのか、あるとしたらどういう方法でそれを確認するかについての新たな知見を期待する。
    で…残念ながら、過大な期待だったかな、というのが第一の感想だ。

    単語のレベルでは、オリジナリティは存在しない(これまで誰にも使われたことがない単語を使って書いても意味が理解されない)というところは、まあ、そうだろうと思う。
    しかし、この本の中で、このレベルで明瞭にものを言っているのは…もしかしたら、これだけかもしれない。
    小説の場合、短歌の場合、俳句の場合、とたしかにジャンルは、単語や語句の使いまわしが盗作とみなさ

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    2015年06月16日
  • 常識では読めない漢字

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    漱石、鴎外、一葉、藤村、荷風・・・・・・・。名前だけは知っている文豪たちの原文から興趣漂う難読漢字を抜粋。明治の雰囲気を感じながら当時の世相にも心を添わせることができる。時代とともに言辞が変わりゆく不思議と驚きと面白さをあらためて実感。各章では文豪たちの作品について簡単な紹介もされている。難読漢字を通して読書欲も頗る喚起された。

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    2014年11月11日
  • 日本語の考古学

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    出だしは面白かったんですけど、後半になればなるほど、屁理屈や俺様理論に走っているように思えてしまったのは、気のせいでしょうか…。

    とはいえ、日本語が文字を持つようになるまでの経緯(についての類推)や、万葉詩人の存在意義、ひらがなが統一されるまでの経緯、といったあたりは、なかなか興味深かったです

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    2014年07月28日
  • 日本語の考古学

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    コアな学問ですね。
    文字は内容を知るためのものと思っていました。
    そうではなくて、色々な秘密が隠されているんですね。
    微に入り細に入り研究するというのはたいへん。

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    2014年05月19日
  • かなづかいの歴史 日本語を書くということ

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    内容に私がついていけなかった分、評価が下がっている。もう少し理解できれば豊富な例示も面白いのだろうと思う。

    それでも、序盤と最後の現代のところだけ読んでも面白いと思う。
    現代仮名遣いが歴史的仮名遣いの名残を残していることや、それと人によって理解能力が異なることで仮名遣いに幅をもたせていることなどが興味を引いた。

    西暦千年よりまえの「はひふへほ」の発音をどうやって知り得たかというのが気になる。
    「オ」と「ヲ」の音の変遷も面白い。

    古典よりあとは仮名遣いに揺れがあるからこそ例示集の必要があったのだなあと感じる。

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    2014年05月08日
  • 漢字からみた日本語の歴史

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    日本語は4種類の文字を使用していると小学校の時に教えられた。
    漢字、ひらがな、カタカナ、アラビア数字の4つだ。現在だとアルファベットも、これに入るかも。
    なかで漢字は特別で、日本語は最初漢字のみで表記されていた。今では考えられないけど、表音文字として利用されていた。万葉集が確かにそうだもんね。これが中国語の字義と近しかったりすると漢語として日本語になっていったのだそうな。逆に表意的に運用されて根付いた語もあるわけだ。
    漢字を使うことで中国語から日本語へことばが流入したが、逆もあったらしい。やまとことばの「おおね」に「大根」をあてたので「だいこん」。つまり大根は漢語ではないわけだ。

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    2013年11月01日
  • 百年前の日本語 書きことばが揺れた時代

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    明治時代の日本の「書き言葉」について。多くの具体例を挙げながら現代との違いを説明している。現代の書き言葉は細かくルールを定め使用法を一つに収斂しようとする傾向にあるが、明治期においては選択肢が多く言葉の使用法に“揺れ”があった。現代には無い熟語の読み方が興味深い。俳優【やくしゃ】、準備【したく】、商量【そうだん】など。和語を漢字で書き表すための試行錯誤が窺える。いま話題のキラキラネームを連想した。日本語としておもしろいと思うけど、氏名への振仮名記入が義務化されないかぎり社会生活への支障が大きいだろうな。

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    2013年10月03日
  • 百年前の日本語 書きことばが揺れた時代

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     書きことばが、だんだん振れなくなってきている、と言うのは何となく理解できました。送り仮名のつけ方がいろいろあったら、グーグルで検索するとき大変ですから。

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    2013年06月02日
  • 百年前の日本語 書きことばが揺れた時代

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    外来語→漢語の翻訳が、翻訳→外来語へ変わっていったっていうのは気にしてなかったなぁ。
    日本語はこの百年で多様さが淘汰され、収斂されていっている、というお話。
    図版による例示が多くて分かりやすいんじゃないかな。

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    2012年11月06日
  • 百年前の日本語 書きことばが揺れた時代

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    『振仮名の歴史』の人の本、と読み始めてから気づいた。
    実はあの本、読んで、これという意義が分からなくて、すぐに処分してしまっていたのだが。

    近代日本語の表記がどのようにできあがっていくかということについての本、ということか?
    変体仮名や字形についても、かなり多様性があったものが、プリント/メディアの発達によって、ある一定の範囲に収斂していった、というストーリー。

    こうとしか要約できないのは、わたしに読みこなす力がないから、とは思うが・・・。
    この要約がそれなりに的確なものだとすれば、もしかすると、それは本書を読む前からこの要約が頭にあったのかもしれない。

    変体仮名の使い分けが、語頭/非語

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    2012年10月31日
  • 百年前の日本語 書きことばが揺れた時代

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    明治の著書を読む上で、どうしてもわからなかった仮名遣いが少し納得できた。
    「志」がひらがなの「し」であることも、その使用方法も、今後はわかった上で読み進めていくことができそうです。
    揺れながら定まってきた百年だったのでしょうが、なんと言っても国策がもたらした教育というものが大きかったのでしょうね。
    不幸な時代を過ぎなくてはなりませんでしたが、総合的に見て、日本国統一のための教育は現在の日本の経済、文化をやりやすくはさせていますね。失われたものも多いのでしょうが。

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    2012年10月02日