【感想・ネタバレ】かなづかいの歴史 日本語を書くということのレビュー

あらすじ

中学・高校の古文の授業で私たちは「歴史的かなづかい」に出会い、例えば現在「カワ」と発音する語がかつては「かは」と書かれたことを知る。なぜ発音と表記は違うのか、表記はいかに揺れてきたのか。仮名が生まれた十世紀の『土左日記』に始まり、藤原定家の「定家かなづかい」、中世の実用的な文書、契沖のかなづかい。そして明治期の小学校教科書や野口英世の母の手紙まで。「かなづかい」でたどる日本語の歴史。

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Posted by ブクログ

「歴史的仮名遣い」そのものと「仮名遣いへの観察の歴史」を概説。数々の史料を用いて懇切丁寧に書き込まれてはいるものの、書誌学の基礎知識なしでは理解が難しく、「新書」のスタイルで発刊する意義があるのだろうかと疑問を感じる。とはいえ、「歴史的仮名遣い」を知らなければ明治期の文献を読むことが困難になるかもしれない、という著者の危機意識には共感を覚えた。

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2020年04月16日

Posted by ブクログ

内容に私がついていけなかった分、評価が下がっている。もう少し理解できれば豊富な例示も面白いのだろうと思う。

それでも、序盤と最後の現代のところだけ読んでも面白いと思う。
現代仮名遣いが歴史的仮名遣いの名残を残していることや、それと人によって理解能力が異なることで仮名遣いに幅をもたせていることなどが興味を引いた。

西暦千年よりまえの「はひふへほ」の発音をどうやって知り得たかというのが気になる。
「オ」と「ヲ」の音の変遷も面白い。

古典よりあとは仮名遣いに揺れがあるからこそ例示集の必要があったのだなあと感じる。

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2014年05月08日

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