蛭海隆志のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ私に似てる(顔が。たしかに似てると思う)津田梅子さんの人生を分かりやすくマンガで読める本です。
6歳!でアメリカに渡り、英語を学んだり科学を学んだり、アメリカには留学2回したりとこの時代の女性とは思えないくらいアグレッシブな人です。
恵まれた家の出身の人かもしれないけど、それにしても自分が理想とする女学校を作り、教師として、長年教える立場だったり、教え子を留学させたりと自ら動いて結果を出す姿勢には頭が下がります。
もっと若い時にこの人のことを知っておきたかったなぁ、と思いました。受け身ではなく、自分から学ぶという言葉が感慨深いです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ4巻は平安時代その1です。
平安時代の前半は貴族が主役、後半は武士が力をつけてくる時代とすればこの巻は貴族の時代です。
1章は平安京遷都に至るまでのごたごたと、遷都後も桓武天皇を悩ませた蝦夷討伐の話。アテルイと坂上田村麻呂の友情話は涙なしでは語れませんが、学習マンガゆえここは淡々と。
2章は平安時代に登場した新しい仏教の話。要するに最澄と空海のお話です。
3章はいよいよ藤原氏がまたもや政治を牛耳る時代になったという話。平安時代の法関係のややこしい用語が出てくるのはこの章。また、受験生の神・菅原道真公のお話もここで登場します。
しかし。。。平安時代とは名ばかりでこの時代は陰謀に次ぐ陰謀でど -
Posted by ブクログ
藤原氏が摂政関白で政治を掌握していった時代。皇族との親族関係ではなく、寄進系荘園で財を成し資金を蓄えたのも面白い。
土地に課税する方式へ移行したが、納税を拒む農民は貴族に助けを求め、貴族の庇護に入り、有力貴族へ土地を明け渡してしまう。有力貴族の土地となれば、さすがの受領も手を出せず、税金を回収出来ない。
この仕組みで財を成したのが藤原氏と寺社で、彼らは全国の荘園(開墾した畑)を持つことで、収益源を確保していた。今も昔も、土地持ちが不労所得で安定的に収益を確保し、地元の名士となっているのは変わらないと思うと、興味深い。
藤原氏・寺社のように農民から土地を寄進されることで財をなす一方で、農民自身が -
Posted by ブクログ
さらっと読めるのに感動を置いていく。51歳からの日本地図作成には励まされることしきり。それまでも存分に功績をあげた人。三か条の家訓は現在にも通ず。きっと素晴らしいリーダーだったのだと思われる。
第一 假(かり)にも偽りをせず孝弟忠信にして正直たるへし
第ニ 身の上の人ハ勿論(もちろん)身下の人にても教訓異見あらハ急度相用堅守るへし
第三 篤(とく)敬謙譲とて言語進退を寛裕(かんゆう)ニ諸事謙(へりくだ)り敬(つつし)ミ少(すこし)も人と争論など成(なす)べからず
・かりそめにも人を欺いたりせず、親に孝行、兄弟仲良く、人には真心をもって正直でありなさい。
・目上の人はもちろん目下の人からも教