福澤一吉のレビュー一覧
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テスト設計コンテストの審査員を4年間実施してきました。
応募作品のレベルは上がり嬉しい限りなのですが、一方で、「テスト要求分析では『テスト観点』をマインドマップを描いてたくさんあげればよい」「テストアーキテクチャ設計では見つけた『テスト観点』を意味的、あるいは、テスト対象のアーキテクチャに沿って階層化し、段取り的に前後関係を整理すればよい」と考えているっポイ作品が増えてきてとても残念に思っています(審査員目線=上から目線ですみません)。
1年前はこの現象を「テスコンを通じてテスト開発方法論が生まれつつあるのでは!?」とむしろ喜んでいたのですが、応募作品を読み込むと、「形式的に真似っこ」して -
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見開き左ページに文章、右ページに図解と、わかりやすい構成でした
どうして論理的に説明できないのか
① 考えていることを何も加工せずに、そのまま言葉にしてしまう
② 主張を言いっ放しで終わること
③ 論証において重要な条件や前提などが、暗黙の了解として隠されていること
## 論理とはなにか
- 論理とは、語と語の関係性のこと
-論理的であるには、その語と語の関係性に敏感になっていく、それをていねいにつなぎ、追いかけていくという心構えが何より重要
- 接続詞を強く意識することは、論理的であることの助けになる
## 論証とはなにか
-「なんらかの理由」が示されていて、その理由をも -
Posted by ブクログ
ネタバレ▪️序章
1)日常のやりとりからよりフォーマルな議論へ
・裁判官の会話と今日のお昼決めの会話。論証の形式は一緒だけれど、根拠から主張への飛躍の大きさ、隠された根拠の推定が困難という2つの違いがある。
・フォーマルな議論とは、根拠の適切性、根拠から主張への飛躍が大きくないこと、隠れた根拠の明示が必要に応じて要求されるもの。
▪️入門編
1) ルールとは何か
・自分の発言が論証の形をとっていることが基本ルール。主張があり、それを導くための根拠があり、さらに隠れている根拠が提示されれば最高。
また、根拠の適切性、根拠からどのようにしてある特定の主張が導かれたのかの導出の妥当性についても吟味する -
Posted by ブクログ
目からうろこの感がした。議論がいくつかの論証からなり、「論証」は「主張(結論)」が最初に提示され、それを支える「根拠(データ、事実)」、さらに根拠に近いが常にはあまり意識しない「論拠(隠れた根拠、暗黙の仮定)」から構成されるという。しかし日本人は議論の訓練に慣れていない。国会での質疑ですら体をなしていない。▼論拠の説明も面白かった。同じ根拠から出発しても異なった論拠を有すると異なった主張・結論に達する。論拠とは常識に近いもので、各人の有する論拠は異なっていることが多い。論拠の違っている人を議論で説得するためには、相手に論拠をどう認めてもらうかが重要だが、難しいと感じた。▼読後はスッキリした感じ