【感想・ネタバレ】論理的思考 最高の教科書のレビュー

あらすじ

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「どうすればわかりやすい話になるのかわからない」
「議論における複数の意見をうまく整理できない」
「それらしい根拠を提示されただけで、なんとなく納得させられてしまう」
このような悩みをお持ちの方にぜひ読んで頂きたい一冊です。

論理とは何か、論理的に思考するとは何か、演繹と帰納はどのように違うのか、はたまた論証上の誤りや認知的なバイアス(誤謬)とは何か。こういった事柄について知っておくのは、議論の場だけではなく、日常生活でも有効かつ重要です。

さらには、相関と因果の違いについても、理解しておきたいものです。論証のもととなる根拠に使われるデータが偏りのない適正なものであることも、見極めなければなりません。

本書は、一般的に言われる論理的思考についての誤解を解き、「論理」「論理的であるということ」の意味を改めて解き直します。

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Posted by ブクログ

今自分が勉強脳に切り替わっているせいなのか、めちゃくちゃ面白かった。今までは論理的に思考することに面白さなんてこれっぽっちも感じなかったのに、今は論理的思考の面白さにちょっとハマりつつある。明治とか大正とかの人が論客とか言ってあーだこーだ論理を振り回しては酒を呑んでいた、みたいなシーンにちょっと共感を覚えてしまう。そう考えると、数学ってめちゃくちゃ面白い学問だなあ。ああ、こういう興味深さって何で大人になるまで気付けないんだろうな。勉強盛りのあの時に気付いていたら、私はもっと前のめりに勉強できていたのかなあ。

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2021年03月02日

Posted by ブクログ

これまでに何冊か読んできた著者の本。
比較的読みやすくまとめられたものだと思うが、存外時間がかかってしまい、自分の衰えがいやになる。

これまでの本で中心的に扱われてきた論証の解説に加え、推論の誤りのパターンや、認知バイアス、相関と因果関係なども扱われていて、幅が広がったように思う。
その一方で、それぞれの解説は幾分浅い。
複数の事例を挙げて説明するなどしてほしかった。

論証図による論証の検証は、野矢繁樹さんの流れをそのまま引き継いだもの。
ただ、そこで例題とした文章は、わかりにくい気がする。
というのは、論理式との混同が起きやすい文章だから。

論理式は「PならばQ」を、「P→Q」と書く。
一方、本書の例題で挙がっている文章では、次のような二文が、合流論証を構成する二つの根拠とされる。
⑥自分自身や他者の行動パターンは、年を重ねるほどよく分かるようになる。
⑦そうなれば、人が思わぬトラブルに巻き込まれないように、また人が相手の立場に立てるように、手助けをすることができる。

で、別個の内容なので、合流論証となるのだ、ということなのだろうが、⑦の冒頭に「そうなれば」とあるのがとても気になる。
⑥が前提で、その場合に起こる事象が⑦のようにりかいでき、論理式のようにこの二つが→で結ばれるべきではないのか、と思えてしまう。
なぜそういう干渉を起こしやすい例文を使うのだろう?

それから、誤植が多いのも気になる。
私のような不注意な読者でさえ、四か所も気づいてしまった。
こういう内容の本だけに、言葉の扱いが雑なのは残念。

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2019年01月06日

Posted by ブクログ

なんだかややこしくてイマイチ理解が及びませんでした。部分的に理解できたところもあるので、仕事に少しでも役立てれば。

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2018年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

〇 感想
 万能鑑定士Qシリーズの10巻などを読んで,ロジカルシンキングや論理的思考に興味が出てきたので読んでみた本
 論理的思考について,薄く広く紹介されている。演繹的論証や帰納的論証の基本的な考えすらほとんど知らなかったので,それなりに知的好奇心を満たすことができた。
 前半部分,論理的思考についての基本的な説明,「接続表現を正確に使うことが論理的思考の根幹である」という説明,演繹的論証と帰納的論証の紹介部分は,分かりやすい上に,改めて確認することも多く,割と楽しく読めた。
 帰納的論証の詳細部分と仮説演繹法は,少し掘り下げ不足と感じた。難しい考えのさわりだけを紹介されており,掘り下げると,かなり難しくなるのだろうが,説明不足が否めない。やや物足りなかった。
 推論上の誤りや,論証上の誤りに敏感になるという部分,相関関係と因果関係についても同様。全て,考え方の紹介にとどまっており,掘り下げがない。単なる紹介でも,知らない部分があったので,それなりに楽しめたのだが,もう少し掘り下げてほしいと感じた。
 トータルで見ると★3かな。論理的思考について,もっと知っている人が読むと,物足りなく感じてしまうのではないか。

メモ
〇 論理的思考の基礎的定義
 あることを前提に,そこから何か新しいこと,結論を導き出すこと
 語と語,句と句,文と文なおの関係に注意が払われていること
〇 論証
 根拠・経験的事実 → 結論・主張
〇 論理的であること
 文と文の接続関係に,細心の注意を払うこと
〇 理論語とは,使用する範囲と条件を明示しないと使えない。理論語をどのような範囲,条件で用いるかを合意しないと,会話が噛み合わない。
〇 接続表現を正確に使うことが,論理的思考の根幹である。
 順接(付加)→そして,しかも,むしろ
 帰結→だから,なぜなら,したがって,それゆえ
 例示→例えば
 逆説(否定)→しかし,ただし,
 逆説(譲歩)→たしかに
 逆説(比較)→一方,他方
〇 演繹的論証
 前提を真とすると結論も真になる論証。前提に含まれている内容を,結論として別の表現で言い直す。
 根拠が真ではないが,仮に真と認めるなら,論証全体としては間違っていても,妥当な論証となる。
〇 機能的論証
 前提となる根拠が仮に真だとしても,結論が必ずしも真とは言えない論証。機能的論証は,前提となる根拠に比べ,結論で情報量が増える。
 4つのタイプがある。
枚挙型論証
 →個別的根拠から,一般的結論を引き出す。
投射 
 →個別的根拠から,個別の別の事例について結論を出す。
類比・類推(アナロジー)
 →共通する特徴,性質を考える論証
仮説形成
 仮説から事象を説明し,正しければ仮説が正しいと推測する論証
〇 飛躍
 前提となる事実,根拠に含まれていない結露を導くこと
〇 論理的であることの基礎の一つは,論証を意識すること
〇 自分の意見や主張を明確に打ち出したいのであれば,適切な飛躍を伴う論証をしなければならない。
〇 根拠と結論の間に,適切な論拠が推定できる程度の飛躍なら許容範囲
〇 クリティック
 ニュートラルに批評すること。クリティックをベースに新たな問題提起をして議論を展開することが,建設的な前進に必要
〇 仮説演繹法
仮説
 →ある事象についてそれを説明するための考え
仮説演繹法
 →仮説から予測を演繹し,予測が正しいか検討する。
〇 推論上の誤り
〇 前件否定,後件肯定
〇 選言肯定の誤り
〇 循環論法
〇 多重質問
〇 誤った二分法
〇 滑りやすい坂論法
〇 アドホックな仮説
〇 論点をそらす
〇 4個概念の誤り
〇 多様性の誤り
〇 論証の誤り
〇 確証バイアス
〇 信念バイアス
〇 生存者バイアス
〇 羹懲りバイアス
〇 相関と因果関係
〇 相関関係
〇 因果関係
〇 疑似相関
〇 相関関係があるからといって必ずそこに因果関係あるとはいえないが,因果関係があれば必ずそこに相関関係がある。
 

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2017年12月21日

Posted by ブクログ

これまでの本と違うところは、論拠が仮説であるという点についてちょっと突っ込んでいるところ。
いや僕もいろんなところで、「ここで挙げられている論拠って”事実”だよなあ」って思ってたんだよね。
だから論拠は事実ではないってのは誤った記述だと思ってたんだけど、著者はやっぱあくまで仮説であるとしている。ただ、納得はできない。

あと4枚カード問題のところにあった記述は間違っているような。。。

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2017年09月28日

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