野波ツナのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリーズ8作目とのこと。本屋さんで見かけたので久しぶりに買ってみました。
別居生活は今も続いているようだけど、このスタイルが合っているのでしょうね。
さて本作はシリーズの"主人公"であるアキラさん(著者の旦那さん)が結婚前、著者と出会うところから結婚生活スタートまでを描いています。読んでいくとなるほどアキラさんタイプの人は付き合うにはなかなかいいかもと思ったりもしますが、それもアキラさん自身が苦労して獲得してきた(アキラさんなりの)ソーシャルスキルのなせる技だということがよくわかります。人柄がいいんだよね。なので屈折したり他人に恨みを抱いたりしてない。情緒の安定と他者への信頼感はやはり何より -
Posted by ブクログ
これはなかなか好きかも。専門的でないのですぐ読めるし、ワークブック形式ですぐ使えるようになっているし。特に成人の方がロールプレイとか集団SSTとかで使うといいんでは。
社交上のコミュニケーションや挨拶は“お約束”と割り切って、それなりの文法に従ってやればいいのだと思うし、そこにリソースを割くのはもったいない。だけど、まず社交がなければはじまらない場合も少なくないわけで。
「旦那さんはアスペルガー」の野波ツナさんが、その旦那さんこと“アキラさん”と著者とのやりとりを通じてマンガでわかりやすく解説してくれているのもいい。
親しさの度合いによって話題も使いわけよう!みたいな話も、具体的に例を挙げて -
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Posted by ブクログ
カサンドラ情動剥奪障害に落ち込んでいくツナさん。
本人も気付かないくらいゆるやかな下り坂。下った行先は孤独と無力感。抑うつ、罪悪感、偏頭痛、月経前緊張症。心にも体にも症状が出るカサンドラ症候群。
妻も気付けなかったアキラさんのアスペルガーに、周囲の人はもっと気付かないから、「あなたの気のせいよ」という態度でツナさんの疎外感を強めていく。
だんだんに疲れ、擦り切れていく妻を、誰も助けてくれない様子が本当によくわかって、つらい。この誰もわかってくれないつらさ故の病気を、ギリシャ神話のカサンドラの故事に因んでカサンドラ情動剥奪障害と呼びます。
本の中で、ツナさんが心の中のからんだ糸をほぐすにつれて、 -
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Posted by ブクログ
ネタバレアスペルガーの一例(旦那さん)を作者(妻)目線で描いた漫画。ドクターによる補足コラムもあって非常に読みやすい。
そもそも「アスペルガー」=大人の知的障害くらいの知識しかなかったので、この本を読み興味がわいてネットで色々検索。
症例は多岐にわたり、漫画の症状は一例に過ぎないとわかった。でも、とにかくサクッと読めるので「アスペルガーってなんだ?」と思った人にはオススメ。
症例(あくまで一例)
・本気と冗談の区別がつかない
・急なことに対応出来ない
・指示がないと動けない
・言葉の裏が読めない
・多くの音の中から任意のものを聴き取ることが出来ない
・融通がきかない
・部分に注目して全体を見ることが -
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Posted by ブクログ
ネタバレ「アスペルガー」って聞いたことあるような….なんだっけ?と思って手に取ったら,どうやら「アスベスト」とか「ドッペルゲンガー」と勘違いしていたようです(笑
普通の人だと思うんだけど,ちょっとKYとか,ちょっと考え方が変だなぁ…という人は周りに少なくありません.
その中には,「アスペルガー」である人がいるのかもしれません.
それくらい,身近で気がつきにくい症状なんですねー.
勉強になりました.
ただ,旦那さんがアスペルガーってわかった後,どうなったかという部分がぼかされていて,ちょっと不完全燃焼なので★-1.
絵から想像するに,離婚か家庭内別居かなぁとは思いますが,そこらへんの作者さんの心境 -
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Posted by ブクログ
私自身がどちらかというとアスペルガー寄りだからかもしれないが、旦那さんの気持ちの方が分かる気がした。奥さんのツナさんの反応や要求は、非常に日本的な情緒的反応で、「言わなくても分かれ」とか「空気を読め」という圧力がものすごいと思う。旦那さんの合理的な判断や反応を「冷たい」と受け止めるのは奥さんの勝手だけれども、そのことで人格を否定されるのはつらい。というか、そういうふうに否定する人に囲まれて成長すると二次障害を引き起こすんじゃないだろうか。
旦那さんはわりと甘やかされてノビノビ育ったからマイナスの反応が出ないのだろう。そうでなかったらアスペルガーなんて生きにくくてたまらないものだ。でも情緒的な反