渡邉義浩のレビュー一覧

  • 三国志 演義から正史、そして史実へ
    学生の頃に吉川英治の三国志を読んだのと、数年前に宮城谷昌光の諸葛亮を読んだくらいの知識しかありませんでしたが十分に楽しめました。

    三国志の時代は日本だと卑弥呼の邪馬台国の時代ということを知って、中国は日本と比べるとずいぶんと進んでいたんだと思いました。

    史実があって、正史があって、演義があるとい...続きを読む
  • 魏武注孫子
    孫子に曹操が注をいれているというなかなか凄い本。
    読み下しや原文もあるし解説もある。
    前文と解説にダブりが多い気がするけど読む前の準備と読んでから改めてと思えばありかな。
    目標を持った組織やチームを差配する人向け。
    その中に役割があるなら差配される側が読んでも役に立つと思います。
  • 孫子―「兵法の真髄」を読む
    『孫子』の背景から特徴まで、曹操を中心に見ていく感じ。『孫子』の本質が13篇をまたいで解説されていて、それぞれの篇の繋がりとか、『孫子』全体が言わんとしていることへの理解が深められたと思う。あと章の構成がわかりやすくて、読みやすかった。
  • 始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎
    キングダムを読んでてもよくわからないことが多かったので、読んでみた。
    宗家や氏族制度、法家などは知識として勉強になった。道徳的な考えとルールをうまくミックスした「儒教」が尊ばれていることも驚いた。

    うまいこと制度と法整備し、そのもとに平等とすることで中華統一を成し遂げた秦国の凄さがあらためてわかっ...続きを読む
  • 人事の三国志 変革期の人脈・人材登用・立身出世

    より深く楽しめる

    三国志には以前より興味があり、簡単な入門書は読み終えてます。現在途中ではありますが、そのうえで
    この『人事の三国志』は非常に面白い!官僚がどのようにして登用されるのか?人脈により推挙される理由等、詳しく書いてある為、某三国志ゲームをより深く楽しむこともできる。
    通常とは違った切り口から当時の時代...続きを読む
  • 始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎
    キングダムを読み始めて秦の時代の魅力に惹かれて出会った本ですが、今の中国の社会で起きていることにつながっているともわかる内容でした。 もっと深く中国という国を知りたくなりました!
  • 魏志倭人伝の謎を解く 三国志から見る邪馬台国
    三国志の専門家の立場から、歴史学の手法を活用して魏志倭人伝の理念(フィクション)と事実(史実)を分類し「邪馬台国は九州ではなく大和にあった」と推測した著作。
  • 三国志 運命の十二大決戦
    とても面白かった。
    安っぽい表題に胡散臭い帯であまり期待していなかったけど、著者は中国歴史研究の第一人者である渡邉義浩氏なので、参考にならないわけがない。
    表題のわりに戦自体についてはあまり触れられず、その背景が多く述べられますが、それは正史という性質上仕方ないとのこと。
    私としては、最終章で語ら...続きを読む
  • 『論語』 孔子の言葉はいかにつくられたか
    「本書が扱うものは、『論語』の形成過程と、朱熹の『論語集注』が成立までの解釈史である」と「はじめに」で書かれているように、本書の前半3章は「論語」が現在の内容に固まるまでの推移について、後半3章は内容が固定された「論語」の解釈論の変化について著述されている。

    他の(宗教的)古典でも同様だが、古典的...続きを読む
  • 人事の三国志 変革期の人脈・人材登用・立身出世
    名士層の確率の説明
    孝廉、僻召、徴召といった制度の説明
    曹魏:曹操は漢王朝簒奪のために儒教の相対化を図り、新たな価値観として文学を重視。曹丕は名士層を代表する荀彧の後を継ぐ陳羣とのせめぎ合いの中で、九品官人法により儒教的価値観を制度内に抱え込むことになる。
    蜀漢:劉備集団ははじめ義兄弟的な個人的情義...続きを読む
  • 三国志「その後」の真実 知られざる孔明没後の後伝

    三國志の物語の裏にあったもの

    三國志の物語の後ろにあった宗教、思想を解説してくれている。
    信じる思想の違いをしることで、なぜあの武将と武将は権力争いをしたのか。どうして晋が中華統一することになったのか、三國志の物語を深く知ることができる。

    また、たいてい諸葛孔明が死ぬ辺りまでの物語がメインになってくるが、その後にも多くの名将が...続きを読む
  • 漢帝国―400年の興亡
    三国志は好きなので後漢末期の知識は多少あるが、それ以前の知識は余り無く興味を惹かれたので購入。
    漠然と疑問に思っていた法家的な秦から儒教国家である漢への繋がる謎が丁寧に説かれていて常に感心しながら読み進められた。
    やはりドラスティックに変わった訳では無く、前後400年の中で思考錯誤や政治的思惑が混ざ...続きを読む
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ
    蜀漢を正統とする『演義』。曹魏を正統とする陳寿『三国志』。それぞれの視点から曹操、関羽、諸葛亮、そして、三国志全体を俯瞰することで、新しい人物像、三国の歴史が見えてくる。
  • 人事の三国志 変革期の人脈・人材登用・立身出世
     三国志を、人事や社会背景の面から分析した本書。

     新鮮で面白かった。

     特に、当時の「名士」という特定階級が如何に勢力を誇っていたのか、を初めて理解した。

     三国志序盤の袁紹・袁術の強大さも、その後の曹操の勃興も、更には司馬懿の簒奪も、一本の筋・流れが見事に通る。

     もし、「名士」が「名士...続きを読む
  • 始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎
    「『キングダム』で解く中国大陸の謎」、という副題の通り、今もなお続く中央集権国家の原理がよく分かる。ちょうど漫画を読んでいて法家の思想が気になっていたところだったので、理解がより深まった。
    周の封建制、秦の郡県制、漢の郡国制(ハイブリッド)という流れを俯瞰した上で、改めてキングダムを読め...続きを読む
  • 始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎
    かの春秋戦国時代に、なぜ中華は「一つになりたがっていた」のか、他の6国ではなくなぜ秦国が統一を果たせたのか、その答に迫る内容の一冊で、キングダム好きとしては興奮しきりで一気に読み終えた。
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ
    面白かったです。三国志の基礎・導入本という感じで、一通りの三国志もの(小説)を読んだ方には丁度いい本かと思いました。
    史書三国志の位置付けや演義の成り立ちが分かりやすく書かれていて、何より文章がとても読みやすかったです。
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ
    歴史小説『三国志演義』を入口に、正史と呼ばれる歴史書『三国志』、そして史実へとたどって、あまり知られていない史実の三国時代を読み解く本。

    一般に親しまれている『三国志』は明の時代に書かれた歴史小説『三国志演義』がベースになっています。小説なので当然虚構が入っています。一方、正史と呼ばれる歴史書『三...続きを読む
  • 「三国志」武将34選
    三国志検定3級向け。いいですねー。三国志好きにはたまらない。三国志末期のソンコウ、エイカン、カジュウなどの記述も多く楽しめました。
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ
    吉川英治の三国志、横山光輝の漫画、KOEIの三国志ゲーム、2008年に公開されたレッドクリフはいずれも「虚構」に満ちた「三国志演技」をベースにしている。

    本書は、「演技」を入り口に「正史」の記述を検討して「史実」へと言及している。

    「正史」といえども、魏を滅ぼして建国された西晋の史官によって作成...続きを読む