渡邉義浩のレビュー一覧

  • 始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎
    キングダム で解くという題名にはなっているが、本書のメインは秦統一以降の話なのでキングダム はあまり関係なく宣伝に使われてるだけだなとおもった。
    中国はなぜ巨大な人口を統一できているのか?他の国々を見ると中国大陸ほどの大きさではいくつもの国が乱立してるのが普通である。それは秦の始皇帝から始まった、法...続きを読む
  • 始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎
    春秋戦国時代以前の殷周時代から秦による中華統一までの、現代に繋がる中華思想の根底を分析した新書。『キングダム』はやや後付けの宣伝口実感があるが、事前に本書を読むと『キングダム』の時代背景や文化背景が理解できてさらに楽しめるのは間違いない。

    秦の嬴政が唱えた「法の下の中華統一」が商鞅の法家を軸にした...続きを読む
  • 三国志 運命の十二大決戦
    若い頃の曹操は橋玄をお手本にして西北烈将の騎兵戦術を研究し、その成果が馬超との対決(潼関の戦い)に活かされたらしい。

    光栄のゲームだと平均以下の雑魚武将に過ぎない橋玄が「入りては相、出でては将」と言われる文武両道の名将とは知らなかった。


    界橋の戦いを公孫瓚率いる幽州突騎と迎え撃つ袁紹の冀州強弩...続きを読む
  • 漢帝国―400年の興亡
    始皇帝に続く渡邉義浩氏の中国史本。劉邦による秦を倒し漢が成った頃の話はなんとなく知っていたが、新や後漢成立のあたりは知識が欠落していたので興味深く読めました。良くも悪くも儒教国教化とともに制度が安定化し、儒教により活かされた外戚と宦官により屋台骨が揺らぎ、乱世の奸雄曹操に倒される。中国史において始皇...続きを読む
  • 漢帝国―400年の興亡
    始皇帝が中華の統一を成し遂げた後、再び混乱期を迎えたが、劉邦がその戦乱を勝ち抜いて漢帝国を創設した。漢帝国は王莽が簒奪した時期を挟み、前漢と後漢に分かれる。この時期を通じて儒教が政権の中に深く浸透してい行く過程が詳しく描かれ、持ちつ持たれつの関係が明らかとなる。(権力者の後継選びにおいて、古典書の解...続きを読む
  • 始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎
    漫画『キングダム』と映画化により、中国の春秋戦国時代に興味がわき、偶然見つけた一冊です。
    当日の歴史を振り返りつつ、なぜ秦が中華統一できたのか、そしてその後の歴史の中で何度も統一国家が生まれた遠因に、秦のモデルを参考にしていた、という内容です。
    漫画だけではつかみにくい歴史の流れを分かりやすく解説し...続きを読む
  • 魏志倭人伝の謎を解く 三国志から見る邪馬台国
    渡邊義浩 「 魏志倭人伝 の謎を解く 」邪馬台国論争などを検証した本。論争の争点である距離方角について 三国志著者の陳寿の偏向があるとして、邪馬台国=大和説を支持。

    著者の見解
    *魏志倭人伝は 三国志の一部→魏志倭人伝は三国志同様、著者の陳寿の偏向がある
    *三国志は 司馬懿の功業を示すため書かれた...続きを読む
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ
    三国志演義には小説としての虚構が含まれているそうで、演義にも色々な版があって、版によって違いがあるとのことでした。
  • 三国志「その後」の真実 知られざる孔明没後の後伝
    本来ならば孫権が呉を建国したところからが三国志。吉川英治の影響か孔明の死後は割愛される事が多い。敢えてその後を取り上げたところに意義がある。
  • コミック版 三国志 三国の争い
    関羽の死後に怪しげな現象が起こるというような伝説めいた話も出てくるようになって、不安定な権力者の孤独な様子が見て取れる。
  • 魏志倭人伝の謎を解く 三国志から見る邪馬台国
    三国志の一部である魏志倭人伝について、
    当時の中国の情勢や背景から邪馬台国に関する内容の
    真偽と謎を読み解く一冊。
    当該時代の基礎知識がないと完全についてゆくのは難しいが
    断片的にでも内容は理解でき、勉強になる。
  • 「三国志」軍師34選
    読書録「「三国志」軍師34選」3

    著者 渡邊義浩
    出版 PHP文庫

    p96より引用
    “阿瞞という曹操幼時の字を呼び、「おまえは
    私を得なければ、冀州を獲得できなかったの
    だぞ」といったりもしました。確かにそのとおり
    なので、曹操は笑って、「おまえの言葉は正し
    い」といいましたが、心中これを非常に...続きを読む
  • 魏志倭人伝の謎を解く 三国志から見る邪馬台国
    魏志倭人伝の謎を解明しようと、ああでもないこうでもないと色々な仮説・解釈が存在しているが、その多くが日本側の事情と魏志倭人伝のすり合わせである。
    この本は中国古代史の専門家が書いた魏志倭人伝検証本。三国志全体に精通している作者からすれば今までの魏志倭人伝解釈は、全く常識的な知識すら欠け落ちたままの空...続きを読む
  • 諸葛孔明(学習漫画 世界の伝記NEXT)
    中国の人の話です。三国志で有名な人だそうです。
    でも私は三国志の話も知らなければ、諸葛孔明も知りませんでした。少しは勉強になりましたが、そこまで面白いとは思いませんでした。
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ
    メモ

    『三国志演義』から「正史」『三国志』へ。儒教、朱子学や時代・王朝のイデオロギーで改変されていった三国志。判官びいきの対象諸葛孔明、悪役の曹操、引き立て役の孫権。それらを基に史実を明らかにしていく試み。

    後漢→黄巾の乱・とうたく・袁術
    魏・・・曹操、赤壁の戦い、屯田制、名士
    呉・・・孫権
    ...続きを読む
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ
    『三国志演義』が主人公として描く「三絶」―曹操、関羽、諸葛亮―を中心に、三国志の世界を『演義』『三国志』(正史)両方のエピソードを批判的に読み解くことで、真実の三国志時代を描く。

    という構図を頭に入れた上でも、丹念に読まないといま『演義』の話をしているのか『三国志』の話をしているのか、またそれに賛...続きを読む
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ
    三国志を『演義』から史実へ遡るという構想で書かれた本です。基本的には『演義』や陳寿『三国志』の虚構や偏重を暴いて、史実を評価していくという手法で書かれています。名士と二袁の政治の関係、曹操の斬新さ(寛治から猛政への転換、民屯などの経済政策、儒教知識人に対抗するための「文学」)、魯粛の「天下三分の計」...続きを読む
  • 儒教と中国 「二千年の正統思想」の起源
    Though this book is entitled 'two thousand years of orthodox thought', it is mainly focused on the Han Dynasty.