渡邉義浩のレビュー一覧

  • 三国志 運命の十二大決戦

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    名士論。後漢三国時代を名士論で解き明かす。晋代には彼らは貴族となる。地元の有力豪族にして、儒学を収めた名士は、特に高名な名士から評価をもらい、その名士グループに所属する。彼らは時に敵対陣営に所属しながらも連絡を取り合い、また主君に推薦するなどして影響力を行使した。また有力な名士はその一族がついてくるので、無視しえない力をもった。代表的な所で荀彧や周瑜など。彼らが戦いに与えた影響をみていく。個人的には三国鼎立を創り上げた魯粛、劉備政権を益州に確立させた法正、儒家の理想の聖漢一統の実現を目指した諸葛亮、理想と現実の狭間で苦しんだ荀彧などが面白かった。

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    2016年04月24日
  • コミック版 三国志 五丈原の落星

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    残された書きものだけでは真実はつかめず、また「たられば」の世界の話でしかないのかもしれないが、「無念」の積上げによって現代があり、また後世に続くのだろう。為政者には私利私欲でない信念をもって政策を練っていただけたらと思う。

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    2016年02月28日
  • コミック版 三国志 赤壁の戦い

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    長となる者は、血筋から来るカリスマ性が必要
    参謀となる者は、絶対的な智力が必要
    どちらでもない者は、世の風向きを読む力が必要

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    2016年02月06日
  • 魏志倭人伝の謎を解く 三国志から見る邪馬台国

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    面白かった。
    浅学な私には、
    三国志および中国史から魏志倭人伝を解くという内容が、
    初めて知る見地で面白かった。

    冒頭に書かれた、
    実録としての部分と理想や願望に基づく部分に分けて考える必要がある、という指摘は新鮮だったし、
    この指摘により、魏志倭人伝の不可解な記述に、
    筋の通った説明がされていたと思う。

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    2013年10月20日
  • 儒教と中国 「二千年の正統思想」の起源

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    中国人の多くが信仰を寄せている宗教は儒教だという話を聞き、昨今の一部の中国人の我儘な行動を見るにつけ、「どこが?」という感覚を抱いていたが、この本を読んでちょっとその背景を理解できたように思う。「儒教国家」といっても、儒教の思想を丸呑みするわけではなく、都合のよいところを採用し、時代・時流に沿わないところは適宜変えていたのですね。それは儒教?というのもありますが、そのあたりがいかにも中国人の感覚なのかもしれません。

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    2013年06月01日
  • 「三国志」軍師34選

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    三国志に登場する軍師34人について、演義と正史のエピソードを交えて紹介する本です。

    軍師についての総論の後、国別に一人一人紹介していくわけですが、一番面白いのは実は総論でした。

    一般的には、軍師というのは、文官のイメージが強いと思います。しかし、中国では平時には文官、戦時には武官どちらともなれる存在であることを主張します。

    そして、何より、軍師になるような人物は、名士と呼ばれる中国内の有名人ネットワークを駆使しており、そのネットワークには派閥があったと語っています。そして、三国時代とは、名士の派閥間、および名士と主君の主導権争いの歴史であったことが示されます。

    派閥間の競争は、

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    2012年10月02日
  • 「三国志」の政治と思想 史実の英雄たち

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    三国志を名士の存在から読みとく。名士の影響力をうまく活用させた曹操の卓見、名士に暴君の烙印を押された孫酷など。

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    2012年09月14日
  • 「三国志」の政治と思想 史実の英雄たち

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    正史のほうから見た三国志。「演義」をフィクションと切り捨てるのでなく、楽しく見るために正史も読もうよ、という気持ちになる本。

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    2012年09月05日
  • 魏志倭人伝の謎を解く 三国志から見る邪馬台国

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    最近、邪馬台国=岩手説というのを耳にしたので、なんとなく読んでみた。

    魏志倭人伝を用い、その記述の背景を考察しながら邪馬台国の場所を推定されていく。魏志倭人伝が史書であるがゆえに、その記述が正しいわけではなく、当時の世界観、著者の立場が事実に邪魔をする。

    ただし、使者の報告(事実)と理念をどう区別すればいいのか。読み解く際には注意が必要か。

    邪馬台国がどこにあったかという結論よりは、その読み解く工程がすばらしかった。

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    2012年07月10日
  • 魏志倭人伝の謎を解く 三国志から見る邪馬台国

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    三国志の成り立ちから邪馬台国へのアプローチはとても興味深い。なぜ邪馬台国の位置があのようになったのかの考察は素晴らしい。と同時に当時の歴史家の著述スタイルなどもわかり、多面的な面白さを感じた本でした。

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    2012年06月01日
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ

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     昔から広く読まれ,今も小説(吉川英治),漫画(横山光輝),ゲーム(?)で大人気の三国志。曹操,関羽,諸葛亮の三人を中心に,『演義』と正史(含裴注)がどう描くか見比べながら読む。
     まず三国志のテキストがどう変遷していくのかを確認。西晋の陳寿が著した『三国志』に,劉宋の裴松之が注をつけた。そしてこの正史や口伝をもとに,明の羅貫中が虚構を取り混ぜた『三国志演義』としてまとめて,これが普及した。『演義』も様々にテキストが変わっていく。羅貫中の作は散逸してしまっていて,たくさんの異本が残っている。20世紀の日本では,明の李卓吾本が,吉川英治の小説を通して受容されたが,中国では,李卓吾本から派生した清

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    2011年11月24日
  • 「三国志」軍師34選

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    著者は三国時代は名士の時代だという。その影響力は強く、政権を安定させるためには、名士の協力が必要であった。実は諸葛亮と劉備の関係も単純なものではなく牽制を伴う関係であったとの分析は面白い。

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    2011年09月19日
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ

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    本書は一般に親しまれている演義を入り口に正史の記述を検討。そして史実へと誘う三国志の本である。
    我々に馴染みのあるのは、演義の世界である事は知っていたが、何処までが史実で何処までが創作なのか、その境界がわからなかった。二袁の真実(袁術と袁紹)や董卓の意外な美点。名士と君主の責めぎあいなど新たな視点が面白い。

    久しぶりに光栄の三国志をやりたくなりました。

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    2011年09月25日
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ

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    力がある。おそらくこの方の名著。文学と歴史のはざま。こう、『演義』好きでたまらんけど中公に書くならできるだけ客観的にいかねば、でもやっぱり書いちゃう、みたいな筆致が萌える。おそらくこの方はネラーでもあると思う。

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    2020年06月15日
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ

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    面白かったです。
    「演義」を読んでいるだけだと見えてこない部分や、不自然だなと思っていた部分の謎が解けた気がします。
    特に、劉備と諸葛亮のせめぎあいの話は新鮮でした。
    3兄弟が何によって結びついたのか。呂布や公孫瓚は強大な軍事力を持っていたにも関わらずなぜ滅んだのか。逆に名門の袁術・袁紹が敗北したのは何故か。関羽が神格化してゆく過程には何があったのか。荀彧は何故死ななければならなかったのか。果断な曹操を迷わせた後継ぎ問題とは。ますます色々な三国志本に手を出してしまいそうです・・

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    2011年07月06日
  • 三国志 演義から正史、そして史実へ

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    正史である三国志と、三国志演技の違いから、史実はどうだったのかと解こうとする。
    とにかく面白い演技の世界にも、そうせしめた時代背景があるはずだ。
    曹操と関羽、孔明の描き方の特徴から、それぞれの思想的な背景、時代背景を解く。
    めちゃくちゃに面白かった吉川英治の三国志に惹かれて、中国の歴史に興味を持ったが、最近出てきた宮城谷三国志は正史に近い作品だろう。
    これらを理解した上で、様々な三国志を読み返すと、その面白さが一層際立ってくる。

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    2011年05月08日
  • 「三国志」軍師34選

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    てっきり「最強の武将10選」的な羅列ものかと思ってたけど、名士層という切り口から系統立てて後漢時代を切り取った一冊。これまでの三国志もので抜けてた視点が補完されて、今までなんとなくスルーしてたことでその意味と流れを知ることもあったりして、なかなか興味深い内容だった。なにげに最近読んだ三国志ものの中では一番。



    例えば


    ・陳羣が荀?に推挙されたこと。

    ・陳羣が曹操の後継者争いでは曹丕についたこと

    ・陳羣が九品中正制度を制定したこと

    などは陳羣のプロフィールとして知ってても、それがどういう流れでつながるのかはピンと来てなかった。



    官位が売買されるようになった後漢時代に、学問(≒

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    2009年10月04日
  • 「三国志」軍師34選

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    大きな字でややライトな読み心地ですが、本貫による軍師たちの派閥や信頼し合っているようで油断もヘッタクレもない君主との力関係に着目していて面白いです。

    あと呉質や孔融のような、あまり良く言われない人物に対して好意的なのもポイントですね。

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    2009年10月04日
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 始皇帝の話

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    非常に読みやすく、図解もあるので導入にはよい。
    キングダムで興味持ってひらいてみました。
    残念なのはちょいちょい右と左で同じ話のせてる点。図解の方はもうひと掘りしても良いと思う。なにはともあれ、ふだんこういった本を読まない自分でも読み切れたので上手に作ってあるのだと思う

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    2025年10月24日
  • 別冊NHK100分de名著 集中講義 三国志 正史の英雄たち

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    「三国志」を好む日本人は沢山いる。
    だが、それは間違っていると本書は言う。
    多くの日本人が好むのは「三国志演義」なのだ。

    「三国志」と「三国志演義」とは何が違うのか?
    「三国志」は3世紀、晋の時代に作られた正史だ。
    (正史は、正しい歴史ではない。正統な歴史)
    「三国志演義」は14世紀に書かれた小説。
    ただ、本書によれば、事実7割、フィクション3割だと言う。
    だから、「三国志演義」は、司馬遼太郎の作品のようなものだ、と考えるのが正しい理解だろう。
    だが、司馬遼太郎作品のように登場人物が生き生きとしていて魅力的だ。

    どの英雄を好むか、と「100分de名著」のテレビ番組で問うていた。
    回答は、三

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    2025年03月14日