高取芳彦のレビュー一覧
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【この若者と彼が受け継いだ政権は、どうやって下馬評を覆したのだろうか。私はそれを明らかにしたかった。金正恩について知るべきことをすべて知りたかった】(文中より引用)
脱北者やかつて一緒に生活したことがある人物を含めた膨大なインタビューから、金正恩その人は一体何者なのかという問いに答えようと試みた作品著者は、「ワシントン・ポスト」紙の東京支局長を務めたこともあるアンナ・ファイフィールド。訳者は、フリーランス翻訳者の高取芳彦と東京大学教養学部卒の廣幡晴菜。原題は、『The Great Successor: The Divinely Perfect Destiny of Brilliant Com -
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我が家は日頃から「ニホンオオカミ再導入」を切に願っているので、絶滅動物は甦らせるべきか、というテーマにはとても興味があります。
夫がこの本を見つけてきたので私も読んでみました。
「ディ・エクスティンクション」とは遺伝子救済の取り組みのうち、絶滅種に対するものを指します。ちなみに絶滅危惧種に対するものは「遺伝補助」というそうです。
ディ・エクスティンクションに対して賛成反対云々を考えるための材料を知ることが出来、すっごくすっごく考えさせられました。
備忘録としても残しておきたいので長文書いちゃいます。。
ディ・エクスティンクションを考える前に、地域絶滅をした動物を再導入した際どうなったかに -
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【私たちは今後何年もの間、主要国のなかでも群を抜いて脆弱な国となる。その事実が反映されるよう戦略を調整しなければならない】(文中より引用)
一足飛びの進歩を見せるサイバー攻撃・兵器に光を当て、アメリカが今後取るべき方策についても一石を投じた作品。圧倒的な情報量で複雑なサイバー戦の世界を鮮やかに描いていきます。著者は、「ニューヨーク・タイムズ」で国家安全保障を担当するデービッド・サンガー。訳者は、IT関係の書籍の翻訳経験を多数有する高取芳彦。原題は、『The Perfect Weapon: War, Sabotage, and Fear in the Cyber Age』。
安全保障という概 -
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PUNK IPAで有名なブリュードックの創業者がその起業から財務、マーケティング、営業、人事そして経営者のリーダーシップを語ります。
ビール造りの経営を通してパンクを体現しているのが、その語り口も相まって熱いビートで伝わってくる好著です。
パンクと言いつつBonJoviなど一般的なロックも多数引用していてロックファンなら思わずニヤリとしながら読めること請け合いです。
パンクなら信念を曲げるなとBonJoviの「Keep the Faith」を引用してますが、あらためてQueenの「Keep Yourself Alive 」と並ぶ座右の銘にしたくなる良い言葉だと思いました。
ところで、著者の名前 -
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イギリスのクラフトビールの会社をわずか7年で売上70億円にし「経営の根幹は"パンクの哲学"」と語る創業者の著書。
小規模企業やスタートアップが長期計画を立てても実現するわけがなく必要な変数をすべて把握し続けることなど不可能と言い切り、賞味期限切れの計画書をいちいち確認するより、瞬間的に判断する方が重要。だから先の計画なんて立てず、今、全力を尽くすことだという言葉はビールのごとく痛快で爽快。
また「事実だとか論理だとかの堅い話にいくら説得力があっても、人が腹をきめるときというのは感情に従う」「適度な無秩序や内輪揉めが起こらないのは、全力を尽くしていない証拠。混乱も騒乱も、 -
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・どうせ細かいところまで完璧に計画したところで、ハイスピードで物事が動き、それが絡み合って変化を生む今の世界では、計画など実行する暇もないまま、無用の長物になるだけだ
・既存の経路や手順、助言に頼れば、既存の体制への依存が増幅する。パンクのDIY精神を実践するということは、それらを当てにしないということだ
・小さく使い、大きく考えよう。すべてを使ってレバレッジをかけるのだ。
・自分の会社を手助けすることで、彼らのキャリアにどんなプラスがあるかを想像させ、夢を見させるのだ
・価格を下げて短期的な売上が異様に伸びると、それに目がくらんで長期的な影響のことを一瞬考えられなくなる
・自分のすることは自 -
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絶滅動物をよみがえらせる。
科学技術はそこまで発展しているのか、と驚いた。本の中では、よみがえらせる技術というよりも、それらの倫理観、実際によみがえったときに起こりうる問題について書かれていて、読み進めるほどに、そんなに技術は発展しなくていいのでは?と不安になってしまった。
「今後、生態系回復の名のもとに、ディ・エクスティンクションが進歩したとき、予定外の副産物としてSF風ペットの市場が生まれたりするのだろうか。」
と書かれていたけれど、命が物のように扱われるのを想像して、やっぱり不安に思ったり。
以下メモ
・リョコウバトの絶滅、ビーバーの減少と復活と住民トラブル
・生物保護としての -
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絶滅種を遺伝的に甦らせるディ・エクスティンクションについての動向と、科学、倫理、社会的なポイントをポジティブ、ネガティブの両側面から分かりやすく解説。
素人が一番思い浮かべやすいジュラシックパーク(1作目)で描かれた問題点などは序盤で述べられており、その他の様々なリスクや技術的な壁も丁寧に記述されている。
「第三章:再生の有力候補種か?それはなぜか?」で取り上げられているIUCN(国際自然保護連合)の指針をベースにした10の検討項目を抜粋で引用しておく。6〜10に対するハードルは非常に高いのではないか。
1、過去に個体数減少と絶滅を引き起こした原因を特定し、対策をとれるか
2、個体数減少と絶滅