イギリスのクラフトビールメーカー・ブリュードッグの創業者の書いた「ビジネス・フォー・パンクス」を読んだ。
内容といえば、言葉の強い、いわゆる「起業マインドを煽る啓発本」なのでなんとも評しがたいが、びっくりしたのがあとがきに同志社大学の校祖・新島襄の名前が出てきたこと。
思えば鎖国下の江戸末期に脱藩、脱国してアメリカで教育を受け、日本に帰って高等教育機関を設立したその生涯は、まさに“反骨のパンク魂”。同志社系列校に入学すると、皆一様に新島襄の生涯を学ぶことになるが、僕はひそかにずっと、そのストーリーが好きだった。
クラフトビール会社のなんたるかをつかもうとしたはずが、意外なところに原点を思い返すきっかけに出会ってハッとした。芯を持って曲げないこと。権威に屈して流されないこと。そのために努力をし続けること(「努力には限りなし」 by 楳田英二!)。
「倜儻不羈」
同志社大学の同窓のみなさん、パンクな生き方してますか?
-----(以下、引用)-----
「漢語でいう倜儻不羈、すなわち「確固たる信念を持って自分の責任のもとに独立し、常識や権力に拘束されることのない、既成の尺度では律しがたい自由な精神」。意外に聞こえるかもしれないが、僕はこの「倜儻不羈」という漢語がパンクの精神の凝縮的表現としてもっともしっくりくると思う(倜儻不羈は同志社大学を創設した新島襄が教育の理念とした言葉として有名だ。さしずめ新島襄は「パンク教育者」ということになる)。ワットは文字通り倜儻不羈の経営者であり、彼が創業したブリュードッグは倜儻不羈の会社、その商品は倜儻不羈のビールである。周囲が何を言おうと独立自尊、自分の信じる道を突き進む。僕がこの本に邦題をつけるとしたら、迷いなく『倜儻不羈の経営』を選ぶ」(p.381)