2011年に読んで面白かったマンガその2。
高校生がある日突然タイムスリップして、顔がそっくりであったために織田信長として生きていくことになる、というストーリー。
設定自体に目新しさは感じませんが、この作品はなぜかすごく斬新に感じられます。
主人公のサブローは、堅苦しいことが大嫌いでありマイペース。性格も飄々としており、なんだかいわゆる「織田信長」っぽくはないのです。
しかし、そんな性格ゆえに言動が当時の人たちとはズレまくりで「うつけもの」っぽくなってしまい、時には常識にとらわれない新しい発想をすることもあり、なんだかんだで「織田信長」を立派にこなしているところがとても面白い!
タイムスリップものでよく見られるのが、主人公が未来の出来事を知っているがゆえに歴史を変えようとしたり、現代の知識を生かして活躍したり、といったストーリーですが、この作品ではサブローがタイムスリップしたことによるアドバンテージを有効利用することはほとんどありません。(最初のほうは現代から持ってきたものを使ったりはしてますが)
なので導入こそはタイムスリップですが、あとは普通にガチな戦国ものといった色合いが濃いです。私はそんなに歴史に詳しくないので、非常に勉強になります・・・!
登場人物も今まで持っていたイメージとは異なっていて斬新です。豊臣秀吉がやたら腹黒かったり、斎藤道三が実は○○だったり、明智光秀が協力的な頼れる奴だったり。
伏線もしっかり張られていて、特にタイトルの意味が明かされる3巻の展開には驚かされました。
最終的には本能寺の変まで描かれるのではないかと思うのですが、その瞬間をどういうふうに迎えるのか想像がつかないので、これからの展開が楽しみです。
既存の歴史のイメージを次々と覆していくこの作品ですが、歴史というのは色んなふうに想像する余地があるから楽しいのだな、と改めて思いました。