高橋慶太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アニメ2期を我慢できずに最後まで買ってしまいました。
前巻で明かされた計画の全貌を、ヨナがどう受け止めていったのかが1冊分の時間をかけて丁寧に描かれていたと思います。
ピカレスクロマンとひとくくりにしてしまってはやはり違うのかも。
ココは自分の行為が決して最善ではない(善ですらない)ことを自覚しながら、それでもそれがもたらすいくばくかの善を「よし」としているわけで…やってることはマンガ的で途方もないのですが、その精神は狂信者とは対極にある気がします。つーかココ好き(笑)ココのチームがみんな好き。
直後に数十万人が死ぬことになるのに、ほのぼのとしたハッピーエンドに感じられるのがすごいですね。 -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ、めちゃくちゃ面白い。最近の漫画作品の中ではズバ抜けて面白いのではないだろうか。
まず構成がすばらしい。パッと見はそこまでストーリーを重んじることなく、むしろその時々の爽快感をメインに据えてドンパチする作品であり、どちらかというと少年漫画寄りの作品に感じられた。というかむしろ序盤の方はそちらの気の方が強かったし、それでも充分面白かった。
しかし、その中にココの「計画」の片鱗がほんの少しずつ散りばめられていて、それが徐々に徐々に終幕へのピースとして組み合わさっていくのだ。そのおかげで一章完結だと思っていたこの作品が、いつのまにやら物語のフィナーレに向かってどんどんどんどん盛り上がっていっている。正直ここまでとは思っていなかったのでかなりの驚き。この巻ももう鳥肌が止まらんかった。
ココの物語は一体どんな終幕を迎えるんだろう。かなり初期の方から思っていたことだけど、ココの人物像からしてとてもハッピーエンドになるとは思えない。というよりも「ヨルムンガンド計画」の成功がハッピーエンドになるとは思えないし、なってはいけない気がする。これまでにも要所要所で語られてきた「枷」としてのヨナの存在がどう関わってくるんだろう。
しかしココのキャラ造形は本当に魅力的。もちろん他の登場人物も非常に魅力的な人達ばかりだけど、ココの存在感とカリスマ感は最高。もはや物語の主人公にして「ラスボス」といった出で立ち。
そしてなぜかここにきて女性陣のサービスシーンラッシュ。もちろんココも。最後だからってことなのかよく分からないけど…………有難う御座いました。ご馳走様です。
ここまで面白くなるとは本当に予想してなかった作品。良い意味で予想の遥か上をぶっ飛んでいった。次でとうとう最終巻。楽しみでならない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ賛否両論あるかと思われる、この結末。私は「アリ」だと思う。
戦争を嫌い、武器を嫌い、殺し合いを続ける人間を嫌い、武器商人である自分を嫌うココ。全てにおいて嫌悪感を抱いたままだったならその内に壊れていたかもしれない彼女が閃いた、自分を救う方法が「世界平和の実現」という、途方もない【理想】だった。だが武器商人として世界各地の戦地を渡り歩いてきた彼女にとって、「世界平和」など生半可な手段では実現しない、という【現実】も十分すぎるほどに理解していた。
世界を平和にするには、世界全てを敵に回しても抑え込めるほどに圧倒的かつ現実的な「力」が必要。そう考える彼女が南という友を得た。そして自分は南の研究を進められるだけの資金を獲得できる。そして生まれた「ヨルムンガンド」計画。尾を銜えて円状になった姿で描かれる「ヨルムンガンド」は錬金術の「ウロボロス」同様、「旧世界の破壊と新世界の創造」のシンボルでもある。
旧世界を破壊し、新世界を創造する「ヨルムンガンド」。だが発動したとして、兄であるキャスパーは言う。
「この世から武器がなくなると、本当に思うか?」
自分を恥じず、己の周囲や空を封鎖した者に責任を求める厚顔無恥な恥知らずは戦いをやめないかもしれない。能動的受動的に関わらず、その者に従う者も少なからずいるだろう。キャスパーが言うように、空、海、陸の順に行動を制限されても、武器は売ることも買うことも作ることもできる。ウィルス、マルウェア、ハッキング、クラッキングなど、コンピュータ技術も武器になるし、格闘術を身につければ己の肉体が武器になる。
また、ヨルムンガンドの最期は自然死ではなく、頭を砕かれて殺される。例えば隕石やデブリで打ち上げた頭脳が破壊されたら? 新世界はどうなるだろうか?
だが、リアリストでありながらも「世界平和」を実現しようとするロマンチストという矛盾した人間であるココは言う。
「私は戦わないと思う」
そんなココを信じ、ついていくことに決めたヨナ。旧い世界は終わり、新しい世界が始まる。物語は終わるが、人がいる限り、世界は続く。
以上が、全体を通しての私の感想です。駄文、失礼致しました。