高橋慶太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アニメ2期を我慢できずに最後まで買ってしまいました。
前巻で明かされた計画の全貌を、ヨナがどう受け止めていったのかが1冊分の時間をかけて丁寧に描かれていたと思います。
ピカレスクロマンとひとくくりにしてしまってはやはり違うのかも。
ココは自分の行為が決して最善ではない(善ですらない)ことを自覚しながら、それでもそれがもたらすいくばくかの善を「よし」としているわけで…やってることはマンガ的で途方もないのですが、その精神は狂信者とは対極にある気がします。つーかココ好き(笑)ココのチームがみんな好き。
直後に数十万人が死ぬことになるのに、ほのぼのとしたハッピーエンドに感じられるのがすごいですね -
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ、めちゃくちゃ面白い。最近の漫画作品の中ではズバ抜けて面白いのではないだろうか。
まず構成がすばらしい。パッと見はそこまでストーリーを重んじることなく、むしろその時々の爽快感をメインに据えてドンパチする作品であり、どちらかというと少年漫画寄りの作品に感じられた。というかむしろ序盤の方はそちらの気の方が強かったし、それでも充分面白かった。
しかし、その中にココの「計画」の片鱗がほんの少しずつ散りばめられていて、それが徐々に徐々に終幕へのピースとして組み合わさっていくのだ。そのおかげで一章完結だと思っていたこの作品が、いつのまにやら物語のフィナーレに向かってどんどんどんどん盛り上がっ -
Posted by ブクログ
ネタバレ賛否両論あるかと思われる、この結末。私は「アリ」だと思う。
戦争を嫌い、武器を嫌い、殺し合いを続ける人間を嫌い、武器商人である自分を嫌うココ。全てにおいて嫌悪感を抱いたままだったならその内に壊れていたかもしれない彼女が閃いた、自分を救う方法が「世界平和の実現」という、途方もない【理想】だった。だが武器商人として世界各地の戦地を渡り歩いてきた彼女にとって、「世界平和」など生半可な手段では実現しない、という【現実】も十分すぎるほどに理解していた。
世界を平和にするには、世界全てを敵に回しても抑え込めるほどに圧倒的かつ現実的な「力」が必要。そう考える彼女が南という友を得た。そして自分は南の研究