大童澄瞳のレビュー一覧
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音響部と業務提携でいいのかな、と結んで着々と学校内の存在感を増していると思われる映像研。「〜には手を出すな」というタイトルから、『コータローまかりとおる!』の極端流のような存在かと想像していたのですが、有川ひろの『キケン』のような感じですかね。ルールに縛られない自由人の極端流でなく、ルールの範囲からはみ出たグレーゾーンに存在しているキケンや映像研といった感じでしょうか。
金森さんは、忖度で自分の行動を狭められることを嫌うので、生徒会長みたいな人からすると「手を出すな」なんでしょう。書記とは立ち位置が違うだけで同じ属性です。面白いよね、この2人。ルールを作る側で変革していこうとする人と、アングラ -
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水崎さんのアニメーションに対するこだわり。
アニメーションという事柄へのこだわりは作り手ではないので、理解はできないけども、自分が発信することで、この世界のどこかに確かに存在している誰かに、あなたと同じように感じ喜び悶えている人がいるんだ、孤独じゃあないんだ、ということを伝えたいのだろうな、という熱量は理解できた気がする。
オタクがオタクであるだけで虐げられてきた古の時代を曲がりなりにも経験してきた身としては、自分をさらけ出してさらけ出すだけの気概を持っている人間は羨ましく眩しい限りです。かっこいいぜ。
いつぞやの探検で浅草さんが見つけた「いい感じの棒」。あれは冒険心をとにかくくすぐる代物 -
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アニメもドラマも映画も観たのに、原作未読という状況だったので、これはいかんと思い立って既刊大人買いした「映像研には手を出すな!」です。
浅草さんの妄想が爆発して、現実との境界を踏み越えてごちゃ混ぜになるところがたまらないのですが、あれは映像化したものを先に見ていたからこそ、彼女の爆発についていけたのだと思います。
しかし、芝浜高校自体が既に妄想を現実化したようなもので。学校は学生には身近な場所ですが、自分が関わらない場所は未知のフロンティアがたくさんあるものです。その既知と未知の隙間に生まれるのが学校の怪談だったりするのですが、浅草さんの舞台設定は怪談という狭い世界を作ることを好まず、どん -
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珍しく一般人視点から描くことで、映像研メンバーの異常性が際立つ回。アニメを見たことで、彼女らの声や動きがありありと想像できるようになったこともあり、キャラクターが僕の脳内で自立してぐるんぐるん動き回るようになった。5巻までの積み重ねと、アニメ放映とにより、読者へ十二分に映像研のインパクトが刻まれたことを踏まえて、改めて映像研メンバーを好き勝手動かしてその縦横無尽な自由っぷりを印象づけるような1冊だった。ここにきてタイトル回収もされたわけだが、1巻発売当初だといまいちどういう意味かわからなかった言葉に、6巻時点だと深く頷けるようになっているのが楽しい。
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「真空で音なんかしねえっすよ」
「沙羅双樹」
「そらそうじゃ」
という絶好調の第三巻。どのへんが絶好調なのかというと、ページ2枚めくったかと戻るほど脈絡もなく始まり、落丁を疑う勢いで終わるあたりです。
見せたいところ以外は興味がないと言わんばかりです。
第四のメンバー百目鬼氏はかなり後まで男子か女子か分からず、作者のそんなんどうでもいいでしょというメッセージを強く受信するものです。
3巻はまた、有名な「ツイッターは!!遊びじゃねえんだよ!!」の出典元(第21話)でもあるのでぜひご覧ください。
さて、アニメもドラマも傑作だったと思います。
お陰で乃木坂46のメンバーを二人も覚えました。献 -
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映像研の建物ってアレだ、こっちの文系部のバカタレがおフランス文学のナニに触発されてロボット研究会造ったころからあった、訳か。
もはやブレードランナーのパロディだ「プティアンジェ対コナン」だが出てきても驚かないです。
本書所収の浅草氏が描く設定画が、ちゃんと衒ひのないスケッチが出て、皆さんそれに対してアレして、そんでもって、になる。ほほぉ。
通常の設定画は、書く人も一緒な上、表現が異なる。浅草さんの河童のセンスは好きだー。
なんか、わたしが大童先生の担当編集者になったらここまで行くとは思へないが、でも何某かの形で、ネームを単行本内に入れたいと思ふ。なんかそんな熱いアレが入ってゐる -
購入済み
文化系青春漫画です
スポーツ青春漫画の文化件部活バージョンという感じです。1から部活を作り上げるロマンがあります。絵がもう少し見やすいといいなと思いますが、面白い作品でした。