大童澄瞳のレビュー一覧
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無料版購入済み
かしましいが元気な3人娘
部活を新たに立ち上げる作品も学園ものの王道なのでしょう。出会った3人娘が映像研を設立し、備品は校内にあるものを流用したりで逞しいです。予算折衝に向けて作品をつくりますし。
数々の図解も楽しいです。 -
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音響部と業務提携でいいのかな、と結んで着々と学校内の存在感を増していると思われる映像研。「〜には手を出すな」というタイトルから、『コータローまかりとおる!』の極端流のような存在かと想像していたのですが、有川ひろの『キケン』のような感じですかね。ルールに縛られない自由人の極端流でなく、ルールの範囲からはみ出たグレーゾーンに存在しているキケンや映像研といった感じでしょうか。
金森さんは、忖度で自分の行動を狭められることを嫌うので、生徒会長みたいな人からすると「手を出すな」なんでしょう。書記とは立ち位置が違うだけで同じ属性です。面白いよね、この2人。ルールを作る側で変革していこうとする人と、アングラから変えていこうとする人、みたいなね。
ドラマは「手を出すな」が極端流のような感じでしたね。反権力という意味合いだと思いました。
道路が水路になってしまった水没都市とか、なんという癖に突き刺さる存在を生み出してくれるのか。そもそも芝浜高校自体が、水上都市の魅力を存分に発揮しているのに、その一区画でこんなことになっているなんてたまらん。
水路の探検というのは、全くもって魅力しかない。トンネルや暗渠だと怖さが先に立ってしまう面もあるのですが、封がされていないけども、行き先がわからない水路はもう興奮しかないんですよ。
わかるかなぁ。 -
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水崎さんのアニメーションに対するこだわり。
アニメーションという事柄へのこだわりは作り手ではないので、理解はできないけども、自分が発信することで、この世界のどこかに確かに存在している誰かに、あなたと同じように感じ喜び悶えている人がいるんだ、孤独じゃあないんだ、ということを伝えたいのだろうな、という熱量は理解できた気がする。
オタクがオタクであるだけで虐げられてきた古の時代を曲がりなりにも経験してきた身としては、自分をさらけ出してさらけ出すだけの気概を持っている人間は羨ましく眩しい限りです。かっこいいぜ。
いつぞやの探検で浅草さんが見つけた「いい感じの棒」。あれは冒険心をとにかくくすぐる代物で、あれが存在するということに共感できない少年はいかん。少女でも、この場合は少年と呼ぶ。冒険は老若男女の区別なく心躍るものではありますが、あの棒に関わる心の動きは少年と呼ぶのがふさわしいと思います。
男女関係なく、ロマンチストを乙女と表すのと同じです。
いつでもどこでも、探求の楽しさとその結果の高揚を忘れずにいたいものだ。
作者の「大童澄瞳」はそういう意味合いなのでしょう。
「大童」とはいえ、いいおっさんを対象にしてはいないかもしれません。多分、浅草さんたちの年代が対象。
でも、読んでいてわくわくするからいい。おっさんが大童で何が悪いのさ。すれた大人も持ってしまっているけど、大童の部分も十分あるからいいのさ。
周りがどう思っているかは気にしない。金森さんが、あんたが監督なんだから好き勝手やればいい、と宣ったところに共感した次第です。 -
Posted by ブクログ
アニメもドラマも映画も観たのに、原作未読という状況だったので、これはいかんと思い立って既刊大人買いした「映像研には手を出すな!」です。
浅草さんの妄想が爆発して、現実との境界を踏み越えてごちゃ混ぜになるところがたまらないのですが、あれは映像化したものを先に見ていたからこそ、彼女の爆発についていけたのだと思います。
しかし、芝浜高校自体が既に妄想を現実化したようなもので。学校は学生には身近な場所ですが、自分が関わらない場所は未知のフロンティアがたくさんあるものです。その既知と未知の隙間に生まれるのが学校の怪談だったりするのですが、浅草さんの舞台設定は怪談という狭い世界を作ることを好まず、どんどん世界を作り上げて広げてゆきますね。それを補完してしまいそうな材料が転がりすぎている芝浜の立地。学生生活なんて送っている場合じゃないでしょ、授業の時間が勿体無い。探検しようぜ。
秘密基地を作ったり、いつもと違う通学路で帰ったり、ということが大冒険だった小学生の頃の興奮。それを濃縮して純度を高めながら、次から次へと新たな興奮が継ぎ足されるような感覚。わくわくが止まらんです。
映像研の3人の黄金時代となる物語。〜時代と括るとどこかで終わりがきてしまいそうですが、多分この3人はどこまでも黄金時代を続けてゆくような気がする。モラトリアムの学生の今を使い尽くして、その先へ。浅草さんの妄想想像が終わらないように、その先へまだまだ先へ。 -
Posted by ブクログ
珍しく一般人視点から描くことで、映像研メンバーの異常性が際立つ回。アニメを見たことで、彼女らの声や動きがありありと想像できるようになったこともあり、キャラクターが僕の脳内で自立してぐるんぐるん動き回るようになった。5巻までの積み重ねと、アニメ放映とにより、読者へ十二分に映像研のインパクトが刻まれたことを踏まえて、改めて映像研メンバーを好き勝手動かしてその縦横無尽な自由っぷりを印象づけるような1冊だった。ここにきてタイトル回収もされたわけだが、1巻発売当初だといまいちどういう意味かわからなかった言葉に、6巻時点だと深く頷けるようになっているのが楽しい。