高田明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
他の経営者と違って、自慢話だとかこうするべきだ等の記述がなく、とても読みやすくすっと入ってきた。
私はこうしたから成功したと言われても、「本人の思考」と「周りの環境」がうまく噛み合った結果、成功して、今語れる話なので、素直にそうですかとは受け取れない。経営は運(周りの環境)の要素も多少なりともあるだろうし。「自分の信じた道を謙虚にしかし大胆に思考錯誤しながら本気で推し進めていく」ことが「周りの環境」を「本人の意思」に少しでも近づける方法だと思うし、自分の可能性を探るための唯一の方法だとも思う。経営はその一手段に過ぎないだろう。他人の言う失敗もあるだろう。
このような謙虚な方だからメディアに -
Posted by ブクログ
「伝えることから始めよう」に引き続き、高田明氏の著書。
高田氏の考え方を世阿弥に照らし合わせているので、とても面白く勉強になる。
メモ
1.積み重ねる
■現状を受け入れるほか道はない
「平戸じゃなきゃ商売できない」「あのお客様がいなければ利益が出ない」といった特定の考えに固執していたら、環境が変わった時に身動きが取れなくなる。
外部環境に変化が起きたら、「自分でどうにかできること」に集中する。
■昨日の自分より、今日の自分
自分自身の中に課題を見つけ、修正する。
自分でやり続ければいいだけなので、誰かと比較する必要がなく、優越感や劣等感を持つ必要がない。
2.伝える
■相手の心を解きほ -
Posted by ブクログ
長崎県の平戸島から年商1500億円企業のジャパネットたかたをつくった著者の自伝。前半は家業であったカメラ屋からテレビショッピングで全国区みなるまでの歩み。後半は本書のタイトルとなっている「伝える」ことに関して著者がこれまでに培ってきたノウハウや考え方について書かれている。書中にテレビ通販で電気自動車を1度に99台売った事が書かれていた。驚愕の数字であるが、これも彼の類まれなる伝える能力があってこその事だろう。
本書の冒頭で「伝える」ことと「伝わる」ことの違いについて熱く語られている。伝えたつもりで終わっていたら、モノは売れないということだ。
著者は当初、父親が経営する地元のカメラ店の手伝い