近藤憲一のレビュー一覧
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老婆霊の元になった女性は人生レベルで近しい人物の死が頻発し、『死神』に無惨に連れて行かれた人物でしたか…
近しい人物の多くが死ぬ現象そのものは珍しい話ではないけれど、その原因の『死神』が見えてしまうというのはキツイだろうなぁ…
そして螢多朗と詠子を救出する段では奇妙な人物が救けてくれたね
本作って夜宵が圧倒的に強く、他の人物が心霊退治に関わってもそれ程役に立たない印象が強いのだけど、この霊群は別だったようで。夜宵が見つけられなかった救出策をあっさりと提示してみせるなんて只者ではない。…まあ、戦闘力は無いみたいだから戦力としては期待できないけど
それでも知識を持つ点を考えれば、彼の助力が今後得 -
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首塚大明神という曰くのある場所を舞台とした呪い破り、首塚大明神そのものに原因はないという事で肩透かし感が無かったわけじゃないけど、呪い破り中に明かされた元凶となった男の怨念がヤバすぎた……
30年に亘って騙され続け、愛する娘からの拒絶と妻の裏切り、その果ての虐殺…。下手したら本作随一で恨みの度合いが深い呪いだったんじゃなかろうか…
それだけに詠子がスッパリと呪いの元を壊した瞬間は安心すら有ったよ……
何処まで行っても悪霊によりピンチに陥る螢多朗達。特に京都入りしてからはその度合が段違い。だからこそ、晴明神社なんて別の意味で曰くがある場所で癒される描写が挟まれるとは思わなかったな
でも、そ -
ネタバレ 無料版購入済み
アニメ化決定作だから試し読み
アニメ化決定作だから試し読み、無料キャンペーンで読めてラッキー。
内容はかなりホラーなので、耐性ない方は止めて置いた方が無難かも…
個人的にはかなり好みの作品でした。
今度買わなきゃ。
主人公は霊媒体質で霊を引き寄せ易い、霊の存在を感じはしても見えない、戦えない。
ヒロインの幼女は霊視能力有り、母親(魂)を連れ去った霊を倒すのが目的、霊感は有っても霊から避けられる…
戦闘は物理多めだけど、対処には霊事態を用いて(かなりえげつない)対策もしてる。
かなりホラーで狂的なキャラも多め。
でも面白い。 -
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怪現象に巻き込まれれば毎度の如く命の危機に瀕する螢多朗だけど、今回ばかりは流石に危機感が半端なかったね…
魂は囚われ肉体は白骨化を待つだけ。周囲にはこれから螢多朗がどのような目に遭うか知らしめる存在がずらりと……
生きた心地がしないとはこの事か
直接的な攻撃力は高くなくても厄介度は高そうなAダムの霊。それを前に夜宵は「過渡期の御霊」を解放しますか
使い勝手は良くてもその名の通り過渡期である為にどこまで出来るか不明瞭な霊。搦手で攻め寄せるAダムの霊相手に何をするかと思えば摩訶不思議な陣形を披露したね。あれは平安京?「過渡期の御霊」はその時代に曰くのある亡霊なのだろうか?
幾つかの収穫を得て -
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夜宵を含む子供たちだけで対処することになった鬼ごっこにドロシーの罠。けれど、最終的に夜宵が言っていたように、これまでの問答無用で魂を狙ってくるような悪霊に比べて手ぬるかったという印象を持てる展開では有ったね
条件付きの再生能力を持つ悪霊。けれど、殺しにも条件を設定していたのはなけなしの自制心の賜物だろうか?子供だけで挑むことになった悪霊退治。でも子供だったからこそ切り抜けられた可能性が有ったといった処か
そしてドロシーの狙いもこの時点では過度に夜宵を危険にさせるものではなかったようで。というか、夜宵の方こそドロシーが成り代わられていると察した上で相手を罠に嵌めるが如く、相手の懐に巧妙に飛び込 -
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これまで夜宵が披露した卒業生は例外なくヤバい性能を有していたのだけど、今回の花魁もその例に漏れないタイプだね!
防御力が上がり攻撃速度も上がった水門の少年霊に対して、そのお株を奪うような戦いを披露してみせましたよ
周囲の者を握り潰して肉団子にして吸収、更に厄介な攻撃を縦横無尽に仕掛ける少年霊。対して花魁も吸収と強化を織り交ぜたタイプか。ただし、少年霊が明確に対象への攻撃を必要とするのに対して、花魁は範囲攻撃。おまけに敵の弱体化を狙える効果も含むと言う対策も難しいレベルとは。前巻の時点ではどんな対抗策があるのかと思えた少年霊が為す術なくやられていく様は圧巻
ただ、それだけ強ければ夜宵の支配下に -
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卒業生の回収及びSランク心霊スポット探索が描かれる今巻
このルーチンはもう慣れた形になりつつ有るのに、そこで描かれる恐怖体験や心霊との激闘には肝が冷えるね
というか、Sランク心霊スポット探索の前に描かれる卒業生の回収はダンジョンに例えれば中ボス的な扱いのはずなのに、その段階で絶体絶命の危機を感じてしまうって螢多朗達のしていることは本当に何の冗談でもなく命知らずにも程がある行為なのでは……と思ってしまう
卒業生、花魁が支配するラブホテル。そこは魔窟と表現するに相応しい場所だったね。今回は螢多朗が夜宵達から分断されての単独行動の形に
螢多朗達は身代わりを使用しているからそう簡単に死ぬわけがない -
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旧旧Fトンネルのオカルトを経て詠子も少しは懲りるのかと思いきや、震える心のまま平将門の首塚へ向かいましたよこの娘は
螢多朗が無自覚に恐怖を愛し、夜宵は恐怖の震源地だろうと臆さずに向かう。それと同じように詠子も恐怖を刺激と考えてしまうタイプでしたか
死にかけたというのに心霊スポットに惹かれてしまう詠子は人間としてはもう手遅れなのかも知れない。でも、そんな詠子を含めた夜宵達が集っているからこそ、本作は刺激に満ちた面白い作品だと感じられるのだけど
そんな5巻はまさかの詠子と夜宵の組み合わせでオカルトスポットへ行くことに
というか、呪物を隠すために家を買うって凄い発想。曰く付きだからってあんな超格安 -
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戦力集めの一環として今回は旧旧Fトンネルに挑戦。
前回のH城址は気付いたら現場に到着していたというパターンだったけど、今回は途中で戦力を補充した上で挑戦!……だったのだけど、その戦力補充すら危険度が高いってどういうことさ!?
草むらに全裸マネキンとか何のギャグ漫画だと思った次の瞬間には致死レベルの心霊現象が始まっているとか笑えない冗談ですよ……
そんな中、致死レベルの心霊現象を体験して心昂ぶる詠子。これはフラグですね……と思っていたら次の話であっという間にフラグ回収する展開にはちょっと笑ってしまった
まあ、その後の展開が全然笑えないのだけど…
新キャラ登場で物語に別の彩りを追加したのかな -
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有る種、曖昧な部分を残していた螢多朗と詠子の告白
それを逃げ道を完全に封じた上で確かな言葉にさせる詠子が怖い……(笑)
また、螢多朗が知らぬ女と会っていると知れば現場に急行した上で「僕の彼女です」と言わせる詠子が怖い。というか重い(笑)
だからこそ魅力的なヒロインと言えるわけだけど
幽霊集めのためオカルトスポット巡りをする決意を固めた螢多朗。
それもあってか、この巻では改めて霊が起こす怪異の恐ろしさを認識させると共にその霊を恐れさせる夜宵の凄まじさも再認識させられた
オカルトスポットといえば、車道沿いのトンネルなんてのは有名な類だけど、幽霊と出会うために顔色ひとつ変えずに何度もトンネルを行 -
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第1話ラストで詠子が螢多朗の本質を知っていたのは何故だろうと疑問だったのだけど……
ああ、これは知ってるわ。というかあの時詠子が指摘した螢多朗に関する情報はあくまでも詠子が持つ螢多朗の情報の本の一欠片に過ぎないと判ったときの衝撃たるや
この第2巻は詠子が主役と言っても差し支えない内容となっている
実を言うと第1巻の時から詠子の存在が物語にどう影響しているか謎だったんだよね
本作のオカルト方面に関しては霊に挑む夜宵、霊を引きつける螢多朗と既にオカルトに関する布陣は整っている。なら詠子はオカルトに乗り気でない螢多朗を引っ張るだけが役割なのかと軽く考えていたのだけど…
これが中々に曲者でしたよ!あ -
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こち亀のアンソロジーとしては、2作目となるでそぅか…?
前作では、お歴々?の警察小説の作家さんによる短編集で、
例えば、『新宿鮫』の鮫島と両さんのコレボなど、
なかなかに、骨太?な作品集でもありましたが…、
本作では、ライトノベルより?の作家さんによる短編集で、
『謎ディ』の1編を除くと、特には事件らしぃ事件もなく、
若ぃキャラとのコラボも多く、華やか?な作品集でした…。
ある意味ね、趣味人の両さん全開!?な感じでしたかね~。
ただ…、『謎ディ』(6話)の中での中川のキャラ設定は、
初期の中川のキャラ設定に近くて、少し違和感もあった…。
中川が、宝生財閥を知らなぃわけはなく、
影山も、 -
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追い詰められた事で本気を出し始めた太歳星君が本当に恐ろしい……
夜宵が有する卒業生クラスが勢揃いする状況、卒業生自身も戦いの中で成長した。特にこの段になって戦力として申し分ない働きをするようになった晒レ頭の攻撃を躱した上で反撃に移るなんて非常識すぎてもはや太歳星君を倒す手段が存在するのか判らない事になっている……
特に彼の危険度を象徴するシーンとしては卒業生達が団結して攻撃したシーンか
卒業生の殆どは夜宵に無理やり従わされているような状態だから、隙さえあれば離反しようとする。それは対太歳星君の状況でも同じ
そんな彼らが太歳星君が本気の気配を醸し出した際に間を置かずに一斉攻撃した
この事実だけ