近藤憲一のレビュー一覧
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裏では強者達が蠢き出しているけれど、夜宵達は太歳星君との戦いを終え、なり代わりとの戦いへ向けた移行期。神代家の葬式が起きても大事なく終えられる
だからこそ少し油断が有ったのかもしれないね。乗っていた新幹線は霊現象に巻き込まれ、泳がせるつもりだったりーすたんによって夜宵と愛依は分断。戦力が整っていない状況では宜しくない事態
……なのだけど、りーすたんの脅しなんて関係ないと言わんばかりにすぐ反撃しておまけに拷問までしてしまう夜宵ってマジで人間離れしているな…
なり変わりって人間の身体を使っている為に都合良い部分もあれば、都合悪い部分も有るんだなぁ……
夜宵はいつもの調子で霊に対して問題なく反撃できる。けれど、愛依は何の力も覚悟も持ち合わせていないから霊現象への耐性なんてあるわけない
以前に詠子が単独で霊現象に巻き込まれた時も思ったものだけど、本作ってオカルトバトル的な要素が強いから対抗手段さえあればどのような霊であろうと怖さが軽減される仕組みになっているんだけど、無力な者が霊現象に巻き込まれた際の表現が普通にホラー漫画だからガチで怖いんだよね……
空き地でロッカーを開く場面なんて普通に怖かったよ……。一瞬油断させてからのグロ表現とかホラーの鉄則をなぞるんじゃないよ……
無力な愛依では霊現象に対抗できない。人形も破壊されてしまえば採る手段もない
そう思えただけに太歳星君が愛依に憑依した瞬間は喝采を上げそうに成ったね。何と言うか、恐ろしい大敵が味方になった際の頼り甲斐を感じてしまったというか
てか、憑依モードの愛依ってめっちゃ格好良い……!
先程までホラー漫画だったの内容が普通にバトル漫画へと切り替わり、太歳星君の無双が描かれる豪華状態。敵だった時は恐ろしいが、味方になった途端に頼もしい存在となったな太歳星君
そんな無双状態の太歳星君に並び立てる者が居るとしたら、それこそ無双が可能な存在で。ここで戍法師が介入してきますか
バトル漫画って強い存在を描いた後に、別の強い存在の強さをどう表現するかが難しかったりするのだけど、今回は太歳星君の回復が間に合っていない為にバランスが取れていた印象。まあ、それでも戍法師が滅法強かったのは揺るぎないのだけど
りーすたんの本体をあっさり消滅させた太歳星君の攻撃をあっさり防いでますよ、この人……
そうして戍法師の恐ろしさが刻み込まれただけにちょっとしたトリックと物理攻撃に拠って彼をあっさり追い詰めた夜宵もヤバ…となる
果たして戍法師はこの状況から更に抗ってくるのか、それとも夜宵にひとまず降参して情報を渡すのか、どちらだろうね…?
あと、この巻を読んで最も驚いた点は71話で登場した霊能者達が全員戍法師クラスであると明言された点だろうか……
あの人達が居ればなり変わりとか脅威でも何でもないんじゃないの…?それともあの中になり変わりが既に混じっているとかなの…?いや、流石にそれは無いか
だとしたら、夜宵はこの人達と対立しないだけでも戦いを有利に進められそうだ。逆に言えば、敵対してしまったら本当にやばくない……? -
Posted by ブクログ
本編だとあらゆるオカルト現象や霊対策に万全の知識と実績を持つと感じられる夜宵のエピソードゼロと言える物語が展開されるこの巻、彼女が如何にして現在のスタンスを手にしたかが描かれるのだけど…
確かに師匠的な存在から知識の源泉は授けられているけど、大半は自身による調査と発想によって会得した能力なんだ…。てか、家族を亡くす大事故に遭ったばかりの小学生が病床で『解剖学の基礎』とか『六法全書』なんて読むんじゃないよ……
霊について何も知らぬが“空亡”を始末する事は考えていた夜宵はいわば何も武器を持たぬ徒手空拳。そのような状態で霊を何とかしようとすれば返り討ちに遭う可能性が高い。だとすれば幸子は霊に関して無知な夜宵に霊と向き合う術を授けた存在と言えるね
ただ、彼女にとって想定外だったのは夜宵が霊を躱して生きる少女ではなく、霊を喰らう大物であった点か
霊が見え霊に関する知識を持つ幸子からしても夜宵は格別な存在。だから彼女が対抗策を持たぬ死神に対しても有効手段となる術を見つけられる。…という理屈は判っていても、推定からの実証によって次々と霊を捕らえ、使役していく夜宵は幾ら何でも度が過ぎているね…
この巻を読む前の予想だと、この頃の夜宵は戦う術なんて持っていなかったのではないかと想像していたのだけど、どんな霊を前にしても問題なく戦えてるじゃん……。エピソードゼロの時点で強いって何……
夜宵に関して恐ろしいのは彼女が行う検証がいわゆるトライ・アンド・エラーではない点だね
知識が足りないから推定→実証に移るのは当然としても、そこで目立った失敗を一切していないのはもう別次元といった印象を受ける。勿論、その場その場において想定を超える事態は起きているけど、対処できるよう事前の仕込みは済んでいるし、想定を超えた事態への対処もすぐに行っている。強化された死神に対して殺されそうになったのが唯一のピンチといったところか
その程度で済んでいるのは夜宵が霊との戦いに全力投球、相手を滅ぼす為にあらゆる手を打つつもりで事に当たっているからなのかもしれない
エピソードゼロと現在における夜宵の最大の違いを上げるなら情動面になるのかな
事故に遭った為か、霊が見えるようになった為か。感情が乏しくなっていた彼女が幸子の死に心を痛め、父の亡霊に涙し…
それらは現在の彼女と全く異なる点であり、そこが違うというのなら彼女は母を取り戻す為に甘さや人間らしさを過去に置いてきたのだと感じられたよ……
71話、何かとんでもない強者達が一気に登場したんですけど……
バトル漫画だとこういう風に一斉登場した強者ってより強い存在を引き立てる為に瞬殺されるか、裏切りが発生して内乱を起こすかの二択な印象が強いのだけど、そこに含まれる貞観や彼の弟子の人外っぷりが既に描かれているだけに、同格だろう彼らが霊にあっさり負ける事態の想像が難しい…
ただ、彼らをしても太歳星君が倒されたのは「信じられない」というリアクションになる辺り、夜宵の為した行為はとんでもないのだと改めて感じられるし、場合によってはここで集まった者より夜宵の方が強い可能性もあるのが別の意味でヤバいが
けど、彼らの中でも人外レベルが含まれているともきっちり描かれているね。離れた場所にいる相手を殺気だけで血だらけにした戍法師は過去エピソード含めてヤバさで構成されているかのような存在だ……
そんな相手に狙われた夜宵、これからは対霊能力者との戦いも巻き起こるのだろうか…? -
Posted by ブクログ
太歳星君って本当に倒せたの…?ここから真打ち登場したりしないの…?と不安だっただけに本体の横槍によって分霊が復活する展開は逆に少し安心してしまったよ
勿論、それは覚醒した新皇への信頼が有ってこそなんだけど
これにて本当の意味で太歳星君は退治できたようで。まあ、本体ではなく分霊だけど、捕獲まで出来ているから充分な戦果だよなぁ
てか、太歳星君もゲットしちゃうんだ夜宵って…
大ボスを倒せたなら待っているのは後始末。そういや、愛依の問題って一族レベルの問題なのに、これまで神代の家って登場してなかったんだっけ
かなりヤバそうな家では有ったけど、それ以上にヤバい神様を退治した後の夜宵の相手には成り得ないわけで
そうして対面した一族の真実はかなり後ろめたいものや雁字搦めになった要素の多いもの。だというのに、太歳星君と少し話しただけで解決できるなんて神様の気まぐれを感じてしまうよ
まあ、神代家の呪いを効いた直後に躊躇なく契約を決断できる夜宵も凄いんだけどさ
ここでエンディングを迎えたって可怪しくない程の達成感。だというのに早くもなり代わり達が蠢き始めるのは恐ろしいね。特に太歳星君の本体や神代当主を取り込むなんてとんでもない話。おまけに副長をしているとの人物も少し調べただけで並の存在ではないと伝わってくるし
ただ、それは裏での出来事。本作にしては珍しく、純粋に観光を楽しむ螢多朗達は楽しそうだったね。特に長らく囚われ状態だった為にこうした賑やかさに参加できなかった愛依が楽しそうであるのは安堵してしまうよ
けれど、少し休めば新たな戦いは始まるもの。既になり代わりによる接触が少し始まっているとは不吉な話
そう考えると夜宵の戦力が削られているのは不安要素か…?と思っていたけど、まだ卒業生のストックがあったんかい。ただ、内2体はあまり使いたくないようだけど
それって現時点でも制御が難しい大僧正よりもヤバいんだろうか……
前々から不思議だった、夜宵はどのようにしてオカルト知識を身に付けたのかという点。てっきり夜宵のIQが高いからごく自然と理解したのかな?とぼんやり思っていたのだけど、どうやらそれなりの背景が有るようで
どのようにしてプロトタイプが誕生したかも含めて、おどろおどろしい話となりそうだ -
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前巻のラストにてとんでもない存在が蘇り、これは大変な事になると思ったら、たった一話で退場した……
螢多朗に憑依した神主は多分あの人だろうとは推察しているけど、だからって酒呑童子をあっさり倒してしまうなんて…
また、酒呑童子に味方したかに思えた晒レ頭が最後の最後で彼なりのこだわりによって裏切るのも予想外
神主の方は事前準備が全てだったとはいえ、晒レ頭の描写含め怪異としての格が有ったとしてもそれ以外の要因で強弱は用意にひっくり返るのだと判るよ
だから、夜宵が用意した他の卒業生が太歳星君の式神を上回るのは納得しかなくて
卒業生は純粋な強さだけでも油断ならないが、夜宵の助言等によって力の使い方からしてパワーアップしている。こちらへの対策法を持たない式神に負ける筈がない
ただ、それは封印しなければならない螢多朗達にとっても容易な相手でないという話になり
土壇場で牙を剥いた大僧正はやはり恐ろしい相手ですよ…
人外の領域で行われる夜宵と太歳星君の戦いは果てが見えないね…
太歳星君を前に一歩も引かなかった鬼軍曹がやられて、相手を上回るかに思えた花魁ですら敵わなかった
それでも夜宵達の手札は尽きていないなら、ここから始まるは本当の最終決戦
太歳星君を追い詰めているように見えるけれど、所詮は彼の手加減によって成立している状況。ここから愛衣の救出まで持ち込めるのだろうか? -
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ここまで本当に長かった、そう思ってしまう程の準備を重ね遂に辿り着いた『弑逆桔梗』決行前夜
52話で夜宵が作戦内容を復習しているけど、改めて考えるととんでもない作戦だね…。けれど、それは到底不可能という類ではなく、理論上は充分可能と思えるもの
神殺し作戦をこのレベルで構想できる夜宵はやはり恐ろしいのだけど、一方で頼りになるね
愛依との会話を経て始まる太歳星君との戦いは幾つものハンディキャップを背負って貰ってのもの。
そもそも彼にすれば小娘相手に全力で挑むなど有り得ないからなのだろうけど、それこそが夜宵にとって勝機に繋がる
勝てれば些末などどうでもいいわけだし
ただ、だからって両者の戦いが幼稚なものに終止するわけではなくて
京都全域を用いた『弑逆桔梗』とそれに抗する太歳星君の手口はどれも大規模で神域の戦いと理解させられるもの
そういう風に考えると、特殊効果を用いているとはいえ、太歳星君とタイマンを張れる鬼軍曹は凄いな…。彼は彼で規格外だったのだと再認識させられたよ…
所変わって、螢多朗サイドも規格外な存在が味方についたね。前々から彼が肩入れしているのは描かれてきたけど、螢多朗に憑依する形で戦闘に参加してくれたのは予想外だし、前鬼・後鬼の名で螢多朗を守護していた式神が意外過ぎる正体だったものだから、あのシーンにはかなりテンションが上ってしまったよ
と、太歳星君との戦いはある程度計画以上に進んでいると思われただけにラストに登場したあの鬼の存在はどう転ぶのか…
ていうか、あの存在ってもう悪霊とか神格とかそういうの飛び越えてない……? -
Posted by ブクログ
夜宵不在のまま進む「国道一号線」の化け物退治。化け物には化け物をぶつけるんだと言わんばかりに取り出したのはこれまた強大な悪霊
水門霊って敵として登場した際にはどう倒せば良いのか判らないくらいの強敵だったけど、味方となって弱体化するどころか夜宵の助言に拠って更に強くなるとか反則じゃないかな…
でも、その程度で終わるならあの住職達はここまで怯えなかったわけで
化け物を隷属する形で現れた本物の異形。悪霊が基本的に黒色をモチーフとしていた点を考えれば、白を基調とする異形は愛依に取り憑くあの神様を思わせるもの
だからこそ現れた異形が異次元の存在である事も本能的に理解できる
人間の勝ち目なんて存在しないかに思われた攻防。でも夜宵はこれまで多くの悪霊を倒してきて、その夜宵の協力で水門霊は強化されている
ならちょっとやそっとの逆境で水門霊が敗北するなんて有り得ない。それでも二重三重の防御スタイルにより超強化された水門霊があの異形を打ち砕くなんて想像もしていなかったよ…
役立たずのまま退場したかに思えた貞観一行。あの大事故で生きている事も驚愕なら、内一人は臨死状態で行動してるとか何……。今回の戦闘では力を示さなかったけど、代わりに生存力の高さにて超常性を見せつけたね
兎に角、そんな彼らからも一目置かれる評価を得た夜宵が仕掛けた京都制圧は完了した。けれど、その先に待つのは貞観や他の超常も恐れる本物の神格
夜宵は何処まで判った上でこれに挑もうとしているのだろうか……