宇野維正のレビュー一覧

  • ハリウッド映画の終焉
    映画はアートだけど、エンターテインメントだしビジネスでもある。特にビジネスの目処が立たないと成立しない。そんなことはわかっていたつもりでいた。
    でも、本書を読むとその理解がまだまだ浅いということがわかる。特に、マーヴェルを中心としたヒーローものの映画がこの5年くらいで大きく変化していることは感じてい...続きを読む
  • 2010s
    自分が好きな物のほとんどを総括してくれた本です。
    対談形式のやり取りで出てくる横文字の羅列はほとんど意味がわかりませんが言いたいことは本当によくわかる!
    特にMCUとDC映画の勝敗の分かれ目に関しては激しく同意する次第。
    タナソーのどっかいけ好かねえ感じが好きなのですが、今回も炸裂しまくってます。
    ...続きを読む
  • 2010s
    2010年代のポップカルチャーを総ざらいできる名著。日本のガラパゴスオリコンだと、世界の流行りを点で捉えてしまう。ナラティブがキー。ブレイキングバッド・MCUしかり、世界線を拡大させていくか。
  • 2010s
    「興味深いことは全てメインストリームで起きている」ということを理解しているのとしていないのでは、世界の理解の深さのレベルがまるで違う。
    ポップカルチャーの世界で、どれだけ我々が内向化していたのかを知ることで、他の分野や業界の状況を推し量ることができる。
  • 2010s
    まずは、自分があまりにも2010年代のポップカルチャーについていっていなかったということにショックを受け、読みながら「くそー、わかんねー」と辛くなり。。
    でも、調べながら、聴きながら(アップルミュージックに感謝)読み進める楽しさに、熱心なスヌーザー読者だった頃を思い出す。お二人が純粋に、この楽しかっ...続きを読む
  • 2010s
    田中宗一郎さんと宇野維正さんが対談しながら、2010年代のポップカルチャーを縦横無尽に駆け抜ていきます。
    『Breaking Bad』がブルース・スプリングスティーンの『The River』の現代版だ、という指摘はなるほどな、と感心しました。
    Netflixは映画界と競争しようとしているわけじゃない...続きを読む
  • 1998年の宇多田ヒカル
    覚え書き

    ・宇多田ヒカルは1人でパソコンを使って作曲できる音楽家であり、編曲やプロデューサーとしても自分でこなす。歌の中のハモリも自分の声を多重録音。知名度の割にライブは少ない(ライブは苦手なのでないか?)。

    ・椎名林檎はソロのイメージが強いけれど、もともとはバンド活動をしていたため、今もバンド...続きを読む
  • 1998年の宇多田ヒカル
    私の敬愛する椎名林檎とaikoについて書かれたほんとあらば読まぬわけがないでしょう。これに宇多田ヒカルと浜崎あゆみを加えて(ただ、あゆは本当にオマケ)、彼女たちが生まれた背景から生きてきた時代と音楽業界の変遷を生き生きと、そして鬼気迫るトーンで書いている名著。
    以下は勉強になった考察。

    - ある種...続きを読む
  • 1998年の宇多田ヒカル
    夏前に買って読んでいなかった本。1998年を思い出しながら読みました。宇多田ヒカルだけでなく椎名林檎やaiko、浜崎あゆみにも触れています。宇多田ヒカルと椎名林檎の関係や最後の浜崎あゆみの章が特に読みごたえがありました。彼女たち4人はこれからまたどう進化していくんだろう
  • 1998年の宇多田ヒカル
    宇多田ヒカル、椎名林檎、aiko…日本の音楽シーンを支えていく女性たちが、1998年に確立していたことを知ることができた。小学6年生のときに、「女性ボーカルの曲だけあればいいな」と思っていたのをすごく覚えているけど、その正体はこういうことだったのか。
  • ハリウッド映画の終焉
    9月27日にこの夏ずっと続いた全米脚本家協会のストライキが終了しました。配信とAIという映画が今、直面している問題について脚本家たちは納得のいく譲歩を勝ち取ったと思われます。ただ全米俳優組合のストは年末まで続くと言われているようです。ただ脚本家と俳優の同時のストが行われたのは63年振りらしく、いまい...続きを読む
  • ハリウッド映画の終焉
    筆者の映画への細かい分析から、深い愛情が見て取れます。確かにハリウッド映画はヒーローものばかりで面白くないですね、最近。
  • ハリウッド映画の終焉
    まさかハリウッド映画に終焉の危機が来るなんて。
    確かにトムの後を継ぐハリウッド・スターが思いつかない。『トップガン マーヴェリック』、『MIDRP1』を経た今、特に…。
  • ハリウッド映画の終焉
    移りゆくハリウッド映画。
    終わりの始まり。
    ブロックバスター作品の魅力が低下しつつある中、ハウス系の英語は益々とがって細分化していくのかなと思案。
  • 1998年の宇多田ヒカル
    宇多田ヒカルさんだけでなく、aikoさん、浜崎あゆみさん、そして椎名林檎さん。
    青春時代に聞いた音楽の裏に色々あった嬉しさ。音楽が私の人生を豊かにしてくれました。感謝。
  • ハリウッド映画の終焉
    シャープな視点と映画を宇野さん独特なエモーショナルな筆致が滲み出してて、とても良かった。どうしても最近の映画の状況に対してノスタルジックになりがちな映画人に比して、ジャーナリスティックな視点を提示してくれる筆者はとても貴重。
  • ハリウッド映画の終焉
    ・面白かった。なるほど〜と、あ、そう言えば、に溢れる本だった。
    ・映画好きだったら、(好き嫌いは別として)無視出来ない現代の作品を20数本を軸に、その評論と背景を通して現在の映画業界とその未来を読んで行く、みたいな内容。作品の評論はあるけれど、それを含むより大きな物、「映画」の現在地とその未来、みた...続きを読む
  • ハリウッド映画の終焉
    コロナ禍の影響で(ただし本書を読めば加速装置ではあれど起爆装置ではないと分かる)凄まじい勢いで変容が進んだ映画産業。2020年以降の16作品をガイドに何が起きているかを紐解いていく一冊。作家のキャリアという縦軸と同時代の作品との比較という横軸を通して映画の中身以上に外側の産業的側面が浮かび上がってく...続きを読む
  • ハリウッド映画の終焉
    どう足掻いても最早手遅れな「ハリウッド映画」の状況とタイトル通りの行く末を避けられない事実をこれでもかと噛み締めさせられますが、読後感は意外と悪くない。この状況を把握できているからこそ翻弄されずに済むし、立ち向かえる。正に「武器のような本」。
  • ハリウッド映画の終焉
    宇野維正は人格は嫌いだけど評論は嫌いになれない。
    SNSや対談で滲み出るエゴや傲慢さが、今作のようなジャーナリズム的文章では出てこないからかな。