吾峠呼世晴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
残酷さと優しさが同居する、人と鬼の物語
舞台は大正時代。炭を売って生計を立てていた心優しい少年・炭治郎は、ある日、家族を鬼に襲われるという惨劇に直面する。唯一生き残った妹・禰豆子も鬼に変えられてしまい、人としての心と鬼としての力の狭間で苦しむ存在となる。炭治郎は禰豆子を再び人間に戻すため、鬼を討つ剣士の道へと足を踏み出す。そこから彼の過酷で温かい旅が始まっていく。
本作の魅力は、冒頭の炭治郎一家が襲われる残酷なシーンに凝縮されている。温かく幸せだった日常が一瞬で崩壊し、禰豆子が鬼に変わってしまう。その衝撃から物語は始まるが、ここで提示される「鬼になっても家族である」という矛盾が最後まで物語