一色のレビュー一覧
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購入済み
読む価値あり。
他の方も書いてますが、主人公の心理的な変化が上手に描かれているのは、良かったです。
2巻のヒロインも魅力的に描かれていました。
一方、1巻のヒロインの扱いが少なくなり過ぎた印象はあります。全体通じて、どうするのかなー、というモヤモヤが。
バトルシーンは、少し冗長です。それで全体の流れが悪くなっているように感じます。戦闘中心の話ではないので、ボリューム的には半分くらいでも良いかも。
「勝ったと思ったら、まだだった」という展開は避けてくれた方が、読み手としては良い気がします。
ということで、いくつか気になるところはありましたが、それでもお金と時間を費やして読む価値は十分あります。 -
購入済み
少し青臭いけど良作です
主人公が、調子に乗り過ぎたり、モテ過ぎたり、褒められまくったりしないのが良かったです。
途中、そういう展開にするルートもあったんだろうと思いますが、易きに流れなかった作者さんが立派と感じます。 -
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Posted by ブクログ
〈僕らは薄闇の街へと、一緒に歩き出した。街には不気味なくらい人気がなかった。誰ともすれ違わない。まるでこの世界にふたりだけになったみたいに。ミリがそういう未来を選んで歩いているのだとわかった。〉
コロナ禍の真っただ中に東京にある国際仙庵大学に入学した紙透窈一は、警察官の拳銃紛失のニュースを聞いた直後に、銃声と女性の悲鳴を聞く。現実か夢なのか。境目の曖昧な感覚の中で、窈一は猫の瞳を覗き込む。世界が切り替わる。瞳を覗き込むことで他者の過去の記憶の光景を視ることのできる能力を持つ窈一はそこで、今までにない体験をする。過去の光景にしかいないはずの少女が、窈一に語りかけてきたのだ。「未来が視える」と -
ネタバレ
『バスタブで暮らす』を読み、四季大雅さんという作家さんを知り、そして手に取った一冊。
生物の眼に宿った過去の記憶を見る事ができる青年と、未来視の能力を持った少女が、猫の瞳を介して繋がる一風変わった設定に最初は途惑いました。
しかし、読み進めるとスルスルと心に染込んでくる、特徴は無さげでも多分独特な文体。
そして、青年か少女のどちらかしか生き残れない運命で、それを避けようとして迷い込んだ連続殺人事件の渦中に入り込むルート。
3年前に死んだ事になっている少女を取り戻そうとする青年。
なのに、サスペンスじゃない? -
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ネタバレ 購入済み
百合
「私の百合はお仕事です!」や「きみと綴るうたかた」などが安定のおもしろさ。「ささ恋」はついに知りたかったことを知れる回、「君と知らない夏になる」は次回が気になる終わり方
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購入済み
小春と湊連載おめでとう
Twitterで見てたエッセイ漫画が連載されるということで百合姫を買ってみましたが、期待通りとても面白かったです!ろんだるカップル、お幸せに…!
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ネタバレ 購入済み
最終回
今日もひとつ屋根の下が最終回
読み切りは「割り切った関係ですから」の作者の1作品
「今日はカノジョがいないから」「私の百合はお仕事です!」「夏とレモンとオーバーレイ」がとくに展開があったと思う -
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購入済み
読み切り少なめ
読み切り作品が少なかった印象
出張掲載とか、甘えさせて雛森さん!が2話ぶん掲載だったからかな?
あと1月号から各連載の最初のあらすじと主要な登場人物のページがなくなったけど、あれはあったほつがよかったなぁ、
隔月連載とかだと名前なんだっけってなったりするし。 -
購入済み
怒涛
わたゆり、きみつづ、などの初っ端の連載が怒涛の展開、感情ジェットコースター
彩純あたりでようやく笑えたレベル
最後にエッセイが追加されて、犬井先生とぴかち先生の2つのほのぼので幕を閉じる -
Posted by ブクログ
村の境で村人を守る役割を課せられながらも村に入ることを許されず不当な扱いを受けていた男たち。その長であった権平爺は幼い捨蔵を自分たちから引き離すことを選択するも、捨蔵は納得がいかず一人逃げ出し放浪することになる。
石屋「大江屋」で石工をめざし修行に励む寛次郎は、兄弟子たちのもと一番下として下積みに明け暮れる日々だった。親方はある日、ひとりの弟子を連れてくる。彼の名は申吉――名前を伏せた捨蔵だった。
仕事の呑み込みは早いがとにかく愛想のない申吉。型にはまらない天性の才を垣間見せるも、本気で取り組む姿勢を見せない。一人前の石工を目指す寛次郎はそんな申吉に困惑しつつも、彼の持つ非凡な才能と背負った -
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Posted by ブクログ
ネタバレ著者初読。KU。
この作品は、異世界転生を題材としながら、その表層的な娯楽性に留まらず、“胸の穴”という心の深い喪失を真正面から扱った稀有な物語だった。主人公コノエの渇望は、単なる力の源として描かれるのではなく、彼の生き方そのものを形づくる根源的な痛みであり、読者はその孤独と誠実に向き合わされる。しかし、この重さは決して読後の気分を曇らせるためのものではない。むしろ彼のひたむきさは、絶望の中に差し込む細い光のように、ページをめくるほどに温度を帯びていく。
そんな彼の隣に立つテルネリカの存在は、とりわけ鮮烈だ。無償の愛という言葉を軽々しく使うことが憚られるほど、彼女の優しさは静かで揺るぎな