【感想・ネタバレ】転生程度で胸の穴は埋まらない2のレビュー

あらすじ

「私、たまには寝ているコノエ様を起こしたいです」
シルメニアの一件が終わり、テルネリカと穏やかな日々を送るコノエ。彼女によって胸の穴は埋まったかと思われたが……。
「あなた、いつも必死で真面目よね。全部を警戒している感じ」
そう指摘してきたのは、彼の学舎時代を知る超越者の同期メルミナ。
「……さっきのエルフの娘と随分仲がいいのね?」
やけにコノエに“重い”視線を向ける彼女と共に向かうのは、魔物巣食う汚染地の掃討。だが仕事の最中、自らの渇望をひた隠す彼女もまた、大きな欠落を持っていることが分かり……。
持たざる彼らの渇望を描く、本格異世界転生譚第2弾!

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感情タグBEST3

購入済み

読む価値あり。

他の方も書いてますが、主人公の心理的な変化が上手に描かれているのは、良かったです。
2巻のヒロインも魅力的に描かれていました。

一方、1巻のヒロインの扱いが少なくなり過ぎた印象はあります。全体通じて、どうするのかなー、というモヤモヤが。

バトルシーンは、少し冗長です。それで全体の流れが悪くなっているように感じます。戦闘中心の話ではないので、ボリューム的には半分くらいでも良いかも。

「勝ったと思ったら、まだだった」という展開は避けてくれた方が、読み手としては良い気がします。

ということで、いくつか気になるところはありましたが、それでもお金と時間を費やして読む価値は十分あります。

1
2025年09月08日

購入済み

2巻を読んで

コノエがだんだん人間らしくというか、心を開いてきたように思います。敵の能力も様々で本当に読み応えがあって面白かったです。

#笑える #アツい #カッコいい

1
2025年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『転生程度で胸の穴は埋まらない2』は、「転生」という装置に安易な救済を期待する読者の視線を、静かに、しかし確実に裏切り続ける作品である。前巻に引き続き、本作が描くのは再出発の爽快さではなく、喪失を抱えたまま生き続けることの不器用さと誠実さ。転生してもなお消えない痛み、むしろ生き直すからこそ浮かび上がる後悔や未練が、主人公の内面に深く刻み込まれている。

本巻では、過去と現在のあいだで揺れ動く主人公の心理がより精緻に描かれ、感情の一つひとつが丁寧に積み重ねられていく。「前に進む」ことが必ずしも癒やしではなく、ときに自らの傷を直視する行為であるという描写は静かな痛みをもって迫ってくる。それでも物語は絶望に沈み切ることなく、傷を抱えたまま他者と関わり、世界と接続し直そうとする姿勢を描き続ける。その姿は決して格好良くはないが、だからこそ真に人間的で、強い説得力を持っている。

また、本作が特筆すべきなのは、転生ものにありがちなご都合主義や万能感を徹底して排している点だ。救いは簡単には訪れず、答えも用意されていない。それでも生きることを選び、迷いながらも一歩を踏み出す姿が、物語全体に静かな光を与えている。胸の穴は埋まらない――その事実を否定せずに引き受けた上で、それでも人生を続けていく。その覚悟こそが、本作の最も重厚なテーマだろう。

軽やかな娯楽性を求める読書には向かないかもしれない。しかし、感情の奥底に触れる物語を求める読者にとって、本作は確かな手応えを残す。転生という形式を借りながら、人が傷を抱えたまま生きることの意味を真正面から描いた、誠実で力強い一冊である。

今回初登場のメルミナもいいキャラで、今後の絡みに期待。

0
2026年01月30日

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