あらすじ
「私、たまには寝ているコノエ様を起こしたいです」
シルメニアの一件が終わり、テルネリカと穏やかな日々を送るコノエ。彼女によって胸の穴は埋まったかと思われたが……。
「あなた、いつも必死で真面目よね。全部を警戒している感じ」
そう指摘してきたのは、彼の学舎時代を知る超越者の同期メルミナ。
「……さっきのエルフの娘と随分仲がいいのね?」
やけにコノエに“重い”視線を向ける彼女と共に向かうのは、魔物巣食う汚染地の掃討。だが仕事の最中、自らの渇望をひた隠す彼女もまた、大きな欠落を持っていることが分かり……。
持たざる彼らの渇望を描く、本格異世界転生譚第2弾!
感情タグBEST3
読む価値あり。
他の方も書いてますが、主人公の心理的な変化が上手に描かれているのは、良かったです。
2巻のヒロインも魅力的に描かれていました。
一方、1巻のヒロインの扱いが少なくなり過ぎた印象はあります。全体通じて、どうするのかなー、というモヤモヤが。
バトルシーンは、少し冗長です。それで全体の流れが悪くなっているように感じます。戦闘中心の話ではないので、ボリューム的には半分くらいでも良いかも。
「勝ったと思ったら、まだだった」という展開は避けてくれた方が、読み手としては良い気がします。
ということで、いくつか気になるところはありましたが、それでもお金と時間を費やして読む価値は十分あります。