一色のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいやあ、なんとも切ないお話だなあ。
個人的には人が死ぬ話は苦手だけど。
瞳を覗くとその人の過去(記憶)が見える主人公が、猫の瞳の中で見えた少女は実は未来を観ることが出来る能力持っていて、猫の瞳を介して過去と未来で会話が出来るというなかなか面白い設定のファンタジー且つミステリ。
物語が進むにつれて少女はすでに死んでいるらしいことが分かってきて、でもそれを回避するために主人公があれこれ頑張るという、なんだかシュタゲやまどマギのような展開になってくる。
そこに連続殺人事件に関するミステリ要素が交わってきてなかなか凝ったストーリーで面白かった。
…のだけど、やっぱりハッピーエンドにして欲しかったなあ -
Posted by ブクログ
ネタバレ前回読んだ「私はあなたの涙になりたい」よりは難しめだった。謎解きだし主人公達の設定もあるしで。コロナって出てきた時にちょっと嫌悪感出たけど読めはした。コロナで授業無かったのは今のM2か?などと邪推。演劇系の用語はなんとなく分かった。シェイクスピアが読みたくなる。ミリとちとせさんが同一人物かなとはぼんやり思ってた。犯人は全く分からなかったけれど。ナイスバディのお姉さんタイプって言ったから整形もそこに合わせたのかな、四季さんの恋愛健気で好きです。甘酸っぱい。あもうさんの演劇にかける思いが熱くて良い人だな、死んでほしくないなと思ってた。ちゃんと読まないと「?」となるけど噛めば噛むほど深い!ただからく
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Posted by ブクログ
ネタバレまずは主人公のキャラが良すぎる。前世の経験によって人を信じられず、でも信じたい。愛が欲しいと思う主人公が「ヒト」は信じられなくても「薬」なら信じられるという発想で惚れ薬ハーレムという夢に縋りつく心情の流れがギュっと心を締め付けてきて良いですね。 読者視点シンプルに根が良い子過ぎて、いざ実行しようとしても出来るのか?とは思う辺りも愛おしい主人公造形。幸せになってほしい。 神様から親のような主のような愛の供給は有ったので、そのまま居座れば?とも思ったけど、種族的特性で気持ちが雰囲気として伝わるっぽい神様ではなく、単なる人同士で信じあえることが大事なんだろうなってラストまで読んで思った。 冒頭のテル
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Posted by ブクログ
猫の瞳を通じて、美里と出会った窈一が、演劇部に所属しつつ殺人事件の解決に乗り出すちょっと変わったお話。
詳細な資料に基づいた上で描かれたと思われる、作中で展開される様々な演劇が、比喩表現や地の文の表現力の良さと相まって非常に良かったです。
また、所々に現れる日常系ミステリーは、次々に予想外のポイントに視点が移ってゆく所が好み。特に、最初の火事事件は良かったです。
ミリとの対話、演劇、ミステリーの3要素が複雑に絡んだ作品で、視点の変化や登場人物の多さから読みにくさも有りましたが、独特の面白さを感じる作品でした。
ただ、ミステリーと残り2つとの絡み方が微妙で、犯人が誰か?の部分に興味を持って読めな -
Posted by ブクログ
石工という職人の世界で生きる二人の少年を描く。
厳しい職人の世界、貧しさや村外への差別、そして不可思議な存在を交えつつ、青少年の不安定な精神世界や人間関係を描いている。
硬い石に向かって、ひたすら鑿をふるう。その姿と重なって、心にぐっと突き刺さってくる。
相手を意識せずには居られない。分からないけれど分かってしまう。そんな存在と出会えることは、例え苦しくとも、ものを生み出す人にとっては、最良の人生になるのだろう。
一筋縄ではいかない回りの大人たちにもドラマがあり人間味がある。
『天狗ノオト』も良かったし、結構好きな作家かも。寡作なのが少し残念。 -
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Posted by ブクログ
村に入り込むものを追い払う役目を持った男達の中で
一番下の少年。
石工になりたくて弟子入りした少年の
2人の目線の物語。
文字の形が違うので、どちらがどちらの思考なのか
読む前に分かって楽です。
読めば、それはそれで分かるのですが。
拾われてきた少年が誰なのか、すぐに分かりましたが
そういう理由で喋らなかったとは…。
てっきり喋るのが面倒だと。
それはそれで、問題あり?w
方や希望してきたもの。
方や石を憎むもの。
双方石に惑わされ、石に振り回され。
何が相手でも、悩んで乗り越えて掴むのは確かです。
しかしあの最後は…ちょっとこの後どうなったのか
気になる所です。 -
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ネタバレ 購入済み
終わり方まとまってない
ご飯の描写とか色んな人出てくるのは好き。
だけど終わり方がすごく嫌。なんか色々残しすぎてるなと。
あとがきで二巻完結です。綺麗にまとまってると思います、と書いてあるの見て吹き出しました。