宇野常寛のレビュー一覧

  • 希望論 2010年代の文化と社会

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    そもそも絶望なんてないーという言葉で締めくくられている。文学的な想像力に表れる現実の形を捉え直す文化時評的な対談。希望論と銘打っているが、あまり希望は見出せない。今の社会の変化を肯定的な視線で捉えているからか。逆に言えば、草食化やソーシャル化、内向き思考など今の社会を否定的に捉える目線が多すぎるために、この本が「希望論」になり得るのかな。

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    2013年06月04日
  • 日本文化の論点

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    AKBがいかに新しい文化の形なのかを分かりやすく示している。頭のいい人とはこのような人をいうのだろう。

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    2013年05月22日
  • ゼロ年代の想像力

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     「もはや世の中は何も私たちに与えてくれない。正しい価値も、生きる意味も、すべて私たちは自分で調達しなければならない」
     2000年以降のアニメや漫画、小説、映画を引き合いにあげ、現代の「想像力」の変遷をとき、ふんわりとした淡い色合いで彩られているソーシャルな現在へと向かっていく社会の変化をたどっていく。刊行されたのは08年だから、東日本大震災のことには全くふれていないけど、変化の萌芽を感じとることはできる。
     現代は歴史や政治が与えてくれる「大きな物語」が崩壊し、個人個人が選びとる「小さな物語」が跋扈している状態で、大きな物語に規定される価値観の支えを失った不安な個人が集団化している、という

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    2013年04月08日
  • 日本文化の論点

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    シラケ世代(古いね)でもないのだけれど単に性格が捻じ曲がっているのか、どうもいわゆるネット論客とか正当なことを朗々と唱える人が苦手なのです昔から。

    テレビで一番嫌いなのは討論番組だしね。
    なのでこの本、まったくこの人のこと知らないんだけど、裏表紙の写真みた時点で「あーこいつ、あたしの苦手なタイプ~ははは~~ん」と決め付けてます。はいすいません。

    でもこういう人って別に、あたしに嫌われたって大勢に影響ないでしょうしね。というわけであたしの中では勝手に「なんか角度をつけたカメラ目線のきもいひと」に認定。以上完了。


    ・・・じゃなかったか。


    えっとこの本は、まぁよくある、最近の「サブカルチ

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    2013年04月02日
  • 日本文化の論点

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    提示する処方箋がことごとくぬるいのは宇野らしいけど、状況の整理と問題の提起については抜群にうまくて、そこはやはり参考になる。
    たとえば日本のアニメやマンガを輸出しようというクールジャパンな議論のイケてなさを宇野はちゃんと指摘する。オタク文化が花開いたのは個々のコンテンツのおかげてはないしそこに価値を還元できないという当たり前が、ことクールジャパンだ、海外で売り込みだって話になるとその辺がすっぽり抜け落ちておかしな議論になる。日本のマンガ・アニメは優れているのだから適切な出版と流通の体制があればいけるはず、なんていう安易な発想で議論が進められて、それでコンテンツ立国知財立国と言ってるわけだから議

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    2013年03月10日
  • AKB48白熱論争

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    AKBは「生きる歴史」で、AKBの運動が世界を変える。
    さらに、三島由紀夫がAKBを見たら、天皇よりもこっちの方がいいと言ったかもしれない、と気鋭の社会学者?野智史は宣っております。AKBはナポレオンで、舞台の上にいるのは世界精神なんだとも言い出しかねない勢いです。
    本書にはその他に漫画家の小林よしのり、元祖アイドル評論家中森明夫、若手批評家の宇野常寛が参加しています。論争というより座談会ですね。我ら如何にしてAKBにはまったか。それも「あえて」でなく「マジで」・・・
    AKBは誰もがアイドルになれるカルチャー・フォーマットで、「絶対に必要な条件はない。実は美人である必要もない。その子がアイドル

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    2015年06月10日
  • AKB48白熱論争

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    2012/8/25初版

    AKB48にマジでハマった現代論客4人が、主観丸出しでAKB48を語ったお話。

    AKB48がどれだけ巧くチャンスオペレーションされた
    ビジネスエコシステムになっていて、
    そこにどれだけの人間の人生が絡めとられているのかが、
    改めて良く分かった一冊。
    要するに、秋元康がすごいっていうね。
    いろいろつっこんだ見解が飛び交いまくっていて、
    かなり面白いところと、まったく飛躍しちゃってるところがあって、
    まあ適当に読めばいい一冊だと思います。

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    2012年11月19日
  • AKB48白熱論争

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    社会現象となってるのはわかるけど
    ん~、やっぱり、いまひとつそこまでノレない・・・
    歳とった~。

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    2012年11月13日
  • 希望論 2010年代の文化と社会

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    テクノロジーを手触り感の部分に惜しげもなく使うのが日本の文化で、それのインターネット版がドワンゴです。っていう話は、まあそういう見方もあるねえくらいの話。ゲーミフィケーションで世の中を良くしていこうってのは、姿勢として正しいとおもうので私もその線でなにかやりたい。VR>ARってのはこじつけだけど、割合とメタファーとしては優れていて話しとしては面白かった。いろいろと考えるきっかけになるネタに溢れていて、それはこの対談形式というフォーマットもプラスに作用しているんだろう。新書としては満点だな。

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    2012年11月03日
  • AKB48白熱論争

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    AKB48について語る人が違えばこんなに面白く「AKB48現象・システム」を読み解くことが出来るのか!と視点・観点の重要性に気付いた本。
    私はPerfumeファンなので本文に「Perfumeは誰でも良い(代替がきく)」と書かれていて、これにはものすごく反論したいが、「のめり込み具合」でグループに対する見方も変わるものなのだなぁと思った。

    頑張る女の子は、やっぱり誰しも応援したくなるものなのだ。

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    2012年10月21日
  • AKB48白熱論争

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    『その子がアイドルになれるかどうかは、誰かがその子をアイドルと思うかどうかで決まる』
    システムとしての"人が人を推す"AKBフォーマット、社会への落としどころが非常に分かりやすく理解できる。
    総選挙とは、人に推された結果、普通の女の子が夢を叶え自己実現してしまう、そのことへの罰としての公開処刑なのだと。面白い。

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    2012年09月28日
  • AKB48白熱論争

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     最初は楽しいけど、途中から社会論とか文化論みたいな話になってしまいちょっと残念。かつ難しかった。でも今後もこういった本が出てきたらまた読んでしまうんだろうな。

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    2012年09月25日
  • 希望論 2010年代の文化と社会

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    3.11以降の「希望」のあり処はインターネットというか、ソーシャルネットの中にある。SNSが作る新しい「公共性」と「拡張現実」。「革命」から「ハッキング」へ。

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    2012年05月07日
  • 希望論 2010年代の文化と社会

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    文化系トークラジオLIFEにて聞いた話が多いです・・・だって出演者だもの。
    この半年くらいのは、『希望論』を元ネタに構成していたか、それとも希望論はLIFEのまとめじゃないのか?ってくらいに。
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    拡張現実・・・・「現実」と異次元にある「虚構」としての仮想現実から、
    「現実」の上にコンピューターから引き出された情報を重ねる「拡張現実」、Augumented Realityの時代へ 
    cf.Twitter、フォーススクエア等々のチェックイン機能

    日本のインターネットにおける「繋がりの社会性」実現への機能の偏り
    ・・・村井純→ひろゆきへの「正当」、顕名を前提とする議論の場としてのネット空間(ア

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    2012年03月29日