映島巡のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ゲーム「NieR:Automata ニーアオートマタ」のノベライズ。
長イ話(未読)はゲームシナリオに沿った(Eエンド)長編。
短イ話(当作品)は、こぼれ話というか番外編にあたるもので、初回限定盤などの特典に付随していた冊子の集大成みたいなものらしいです。
読む前は、正直、ヨコオ作品(ゲーム)自体はとても好きな反面、ゲーム途中で挿入されるノベルパートは得意ではなかったため、楽しめるか不安でした。
ゲーム内のノベルパートって、文章にクセが強いというか、何だか馴染めなかったんですよね(良いとか悪いとかではなく、個人的に合わないという意味)。
本書では、映島巡さんの作品が多く、そういう意味では「ヨコオワールド全開の(ゲーム内のような)ノベルが読みたい」という人にとっては違和感があるかもしれません。
しかし、個人的には映島巡さんの作品が多いことで、誰にでも親しみやすい文調・良い意味でフラットな作品になったのではないかなと感じました。 -
Posted by ブクログ
ゲーム本編プレイは必須の内容。それも全てのDLCを含めて、です。
さてFF15,日本ではあまり評判が良くなく(それでも国内100万本は売れてますからビデオゲームのミリオンセラーには経緯を評すべきと考えます)「売れてない」「売れなかった」等と2024年3月の今ですら去年2023年の某通販サイトの迂闊な読者のレビューに記されるビデオゲーム「ファイナルファンタジー15」のノベライズである。売れてないのは嘘で数年間に渡る、制作中止になってしまったDLCもあるがそれでも出色のエピソードアーデンは出す事ができ本編の世界累計売上も歴代FFの中でも多い方の1000万本を超えた再評価が待ち望まれるソフトである。
さて内容は本編や発売やリリースにこぎつけたDLCそのままではない。どこかのレビューで「皆が望む未来」が描かれてると私は安易なハッピーエンドなど望みはしない。それによって人の愚かさや当人にはどうしようもない生まれた時代、親の経済力や肉体的知的素養や人脈、それらが高くなりがちな職業、同じ国で同じ時代でさえ地域間格差が著しいこの国の場合生まれた地域などの理不尽さが「めでたしめでたし」で薄まるか本編でその描写が薄いと殆ど消えてしまうからだ。これも大筋はそうである。
著者映島巡の構成感覚は合格点である。『原案 FINAL FANTASY XV』開発チームから渡されているので当然だろうか。
問題は淡々とした圧力の弱い、情念の絡み合いの乏しく感じられる戦闘や登場人物の情感の描写力の薄さ。それらが緻密でさいを穿ち、なおかつ芳醇な香りが活字から立ち上りそうなほど激烈なものだったら同じ、ちゃんとゲーム本編でも「皆が見たかった」2人の情景はレギスの声に乗って、そしてこのシリーズを貫く壮麗な音楽にのって描かれているものに質的にはかなり接近したかもしれない。しかし描写力の淡白さで、それを「◯きている2人で見たい」という開発スタッフ、ファンのわがままで人命を弄ばれて生まれたこの小説はたしかに最後の最後は113代国王からということで多少感じ入ったが物足りないものに終わった気がしている。 -
Posted by ブクログ
ゲーム、ニーアオートマタの前日譚。
ゲーム中に登場するヨルハ部隊で使用されている女型とは異なる、男性モデルのデータ収集を極秘に行うことを目的として実験モデルとして誕生した男性モデルのみで編成された部隊の話。
何度も任務に挑んでは生きては帰ってこれない彼ら。そのたびに任務前にバックアップしてあったデータで復元される。しかしそれは復元されたものであって、任務に挑んだ彼らはもういない。自分は何者なのか。そんな疑問も生まれる。
そんな中ただ一人死ぬことを許されないヒーラー型である九号。彼の役割は彼らのバックアップである。任務にて毎回予期せぬことが起こり部隊の誰かが死ぬ。それを復元する彼は彼らの苦悩を見てまた自身も彼らを救うことができなかったことを悔やむ。
そんな彼ら一人ひとりの未来へ繋がれなかった想いを綴る。
ゲーム本編に出てくる9Sとこの9号は同一モデルなのか、また短イ話にでてくるモデルと同じ番号同じ形式のモデルもでてきて、これも同一のモデルなのかなど色々考えながら読んだ。彼らの想いは未来へ続かなかったが、彼らの実験から得たことが本編に確かに反映されていることが読み取れる。例えばバックアップデータは直接本部サーバーに送られることになるなど。そんなことを見つけられたときはちょっとうれしかった。