ジョン・J・レイティのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
前作に引き続き、興味深く読み終わったした。
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ひとりのこどもをちゃんとした人間に育てるには、四人の大人が必要とされるのだ。
糖尿病は糖分と精製炭水化物のとりすぎがもたらした生活習慣病なのだ。これは最初に文明病として記録された病気のひとつであり、生活に砂糖と小麦が登場した時期と重なる。
重要なこととして、塊茎(ジャガイモ)を含めこれらの作物はすべて、高密度の炭水化物、すなわちデンプンの塊だった。これが文明だ。
(「共進化」)それが意味するのは、二つの種が長年にわたってともに影響しあいながら進化してきた場合、(略 感染性細菌と人間)敵同士であったとしても、一方を排除するともう一方もダメージを被るということだ。
数々の証拠が、心臓病はトリグリセリド値から予測できることを語っている。そしてトリグリセリド値は、盗った脂肪の量でなく糖の量に比例して増える。トリグリセド値が高く、HDLが低いプロフィールは、心臓病との関連が非常に強い。
「私たちが思考と呼ぶものは、進化の過程で動作が内在化したものである」
長い進化の鎖のどこにおいても、脳の動きとの間にはこのようなつながりが見られる。その相関は明らかで、多くの動きが求められるほど脳波大きくなっていく。
瞑想はある意味で狩猟採取時の心の状態とよく似ているというものだ。(略)瞑想とは、「今、ここ」に注意や意識を向けることであり、それはまさに野生の人々が自然環境で生き延びるために必要なことなのだ。
「いつでも反応できるよう注意し、警戒する」とはまさに狩猟採取民の性新常態だ。進化の導きにより、わたしたちは注意・警戒することで報酬が得られるようになっていることがわかってきた。
進化が狩猟採取民に与えた生き残るための方策も「新しい変化に着目すること」だった。
バソプレシンであれ、「社会性分子」オキシトシンであれ、わざわざ鼻からスプレーしたりしなくても、運動すれば自然に放出される。
オキシトシンは諸刃の剣なのだ。
(略)(信頼、共感、忠誠といった望ましい性質を促進する一方で、同胞への偏愛を強め、それ以外への偏見を強める。)
よそ者への不信は、自分にもっとも近い人々を信頼する社会的結び付きの裏返しなのだ。
人が仲間と協力するだけでなく、(捕食者に対し)抵抗し防御するという点でも適応を助けているのだ。
ヒト科が大きな脳を進化させるには、保育と食料供給における協力が欠かせなかった。はじめに共同保育ありき、なのである。
事実、自律神経系を軸とするこの(呼吸を調整する)システムには音楽ーとくに、ポーガスが「韻律」と呼ぶものーが深く絡んでいる。韻律とは、音楽、過小、氏、詠唱のリズムや抑揚のことだ。(略)人間の発達においては音楽は言語より前から存在したと述べている。それは、音楽のほうがより重要であり、鳥や鯨といったほかの動物の進化においてもすでに音楽は存在していたからだ。
迷走神経と繋がる器官や部位の多様さを見れば、それが作用するのが精神面の健康だけでないことが容易に理解できる。じつのところ、現代の身体疾患の多くは、迷走神経と腸神経系が関わる領域で起きているのだ。
リラックスと覚醒はおもっているほど対立しているわけではない。(略)最たる例はセックスで、もっとも基本的な心臓のポンプ活動という意味では完全な覚醒が求められるのと同時に、リラックスして完全に心を開き、相手と繋がることを求められる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ一般的な健康本よりも学術的な記述が多く厚い本ではあるが、文章は易しく読みやすい。本来のヒトとはどういうものであったのか、ということから、私たちが目指すべき食生活や運動、その他の生活習慣のことについて記述してある。食事については、糖質の摂取については未だ多くの論争があるので、本書の記述に従って極端な炭水化物カットはしないほうがよいだろう。しかし、「多様性のある食事」という点は意識したい。また、ランニングと水分の記述では、ランナーが飲むべき水の量についてのアドバイスは過剰であり、過度の脱水状態の方がそうでない人より深刻な体調不良を起した人はいなかったとしている。この点は、命に関わるようなことなので、不用意に実践しないほうがよいのではないか。
一部、実践するのは難しいことや、未だ論争中なこともあるが、しかしそれ以上に、本書から学べる点は多いし、実践すべき点も多い。バイオフィリアやトライブといった章は、健康本ではみられないところなので、大変興味深く勉強になる。 -
Posted by ブクログ
1冊の本との出会いで、人生が変わるということがもし本当にあるのであれば、この本であってほしいと思い、病気で悩む友人に贈りました。
うつ病、 ADHD、不安、ストレス、依存症。いずれも、脳の神経の機能不全によるが、これらは、運動によって改善しうる。
というのも、運動によって、脳の配線を作り直すことができるからだ。
運動には、
・免疫機能を強化、大幅に改善し、病気や癌に対 する抵抗力を上げる
・海馬の萎縮を予防し、記憶力を向上させる
・神経伝達物質であるドーパミンとノルアドレナリン、セロトニンが増え、日々の生活に活力が出す
・うつや認知症を導く、コルチゾールによる腐食を抑える
効力がある。
やる気が出るから体が動くのではない、体が動くからやる気が出るのだということをわからせてくれる。
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Posted by ブクログ
ネタバレADHDを肯定的に捉えることができる本。
ADHD特性のある子を受け入れる姿勢や、運動が大いに役立つとのこと。
脳を鍛えるには運動しかない!の著者のジョンレイティ先生の説が、よりまた実証された形となる。
知能指数がグレーゾーンな年少の犯罪者に対して、身体感覚の強化するトレーニングを行うアプローチがある。
どちらも、小脳が鍛えられて感情や思考のコントロールに繋がるのだろう。
ADHDはエネルギーの膨大さに対して、コントロールするハンドルやブレーキが弱いという表現があった。
「あなたはスーパーカーのように走り出してしまうけど、ブレーキは自転車のものが付いているの」
「コントロールさえ出来れば、あなたはすごい子なよ!」という関わり方が大事。
運動、瞑想、食事、服薬など、専門的なアプローチの話が沢山ある。
ただ、割と知っているような内容が多かった。
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Posted by ブクログ
4年前に購入してからずっと積んでた本。
やっと読みました。
内容はタイトルのとおり。いかに運動が心身に良いかが書かれています。脳にいい。ストレスにいい。不安にいい。パニックにいい。うつにいい。ADHDにいい。依存症にいい。PMSにいい。認知症にもいい。
しっかりとした研究結果や事例でこれでもかと説明してくれるので、説得力は凄くあります。その分ページ数は多めなので、読み切るのはちょっと大変かもw
個人的にうつの定義が的を得た説明だと感じた。
以下一部抜粋。
うつとは、希望がまったくない環境で資源を保存しようとする生存本能。おとなしくして危険に近づかないようにするためにそういう状態になる。一種の冬眠だ。 -
Posted by ブクログ
体のあらゆる部位は繋がっている。
原始人はその身体を使って狩をして生きていた。
きっとここに人間の生命の原点があるということのようで、そのことを解説しているということか...
身体と脳は繋がっており、単調な動きでなく多様な動気をすることが脳の刺激となる。
その多様な動きをするための提案として自然の中を走ることを推奨しているのか?
心拍数を意識し、上げる、元に戻すを繰り返す。
自然を感じ運動を楽しむ。
精製された糖や炭水化物は病気を引き起こす。
加工物も避けた方が良い。
腸内細菌を増やすために多種多様なものを食べよう。
睡眠、瞑想の重要性と効果も...
そんなことが書かれている。
各章に該当する事例が多く書かれていて、それを読むのがまどろっこし気感じたが...やっぱり必要な内容だったと思う...
読み応えあり。 -
Posted by ブクログ
健康な体を保つには、適切な食事と睡眠、運動を取り入れることということが書かれている。野生の体を取り戻せ!という副題にある通り、人類の進化の歴史を振りかっても、都市で暮らすようになったのはつい最近の話。体は、まだ都市での生活に順応しているわけではない。長年、自然の脅威と共に生き延びてきた私たちの体質は1万年前とそう大きく変わらないことを想起させる。
いつ、次の食事にありつけるかわからない期間が長かったため、栄養を溜め込むことはごく自然のこと。今のように食べたい時に食べれる環境に適した体ではないということなのだと思う。野生に立ち返って、都市と自然の環境でバランスよく過ごすことが健康に生きるコツなのだ。