かんのゆうこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
かんのゆうこさんの童話ですね。
絵は、北見葉胡さん。
『りりかさんのぬいぐるみ診療所』シリーズだそうです。
りりかさんは、ちいさいころにふたごの白くまのぬいぐるみとくらしていました。かれらの名前は「てんくま」「ちびくま」といいます。
りりかさんが、ぬいぐるみをかわいがればかわいがるほど、やぶけたり、ほつれたり、よごれたりしてしまいます。
そこで、りりかさんは大人になると、洋裁学校に入学して、じゅうぶんな知識と技術を身につけました。
そうして、ぬいぐるみを愛する人たちが、いつまでも幸せにくらしていけるように、こわれたぬいぐるみを治療するために「りりかぬいぐるみ診療所」を開いたのです。
場 -
Posted by ブクログ
かのが、公園で出会ったのは秋の風景を描いていると言うあきねこ。
あきねこは、チューブをぎゅうっとしぼって絵の具を出していく。
慣れた手つきで描いた絵はコスモス、ふわりと揺れながら歌い始める。
次に描いた絵は、すすきの野原でまるで金色の海のよう。さわさわとすすきのほが歌う。
今度は君が描いてごらんと言われ、3枚目の画用紙に現れたのは山の中で、森の木たちは赤や黄色に染まった木の葉を揺らして歌う。
あきねこ あきかぜ ごきげんよう
ことしの しごとは もう おしまい…と
気がついたら絵の中にあきねこの姿が。
風がやむとすべてが消えて、公園は秋の色。
たっぷりと秋の風景が楽しめる。
コスモスの艶や -
Posted by ブクログ
女の子「かの」の前に突然現れた「あきねこ」が、ガラス玉のように透きとおった「あきかぜえのぐ」を使って、まっ白な画用紙に絵を描き始めると、たちまち現れる、様々なあきのふうけいたち。
それらを見ていると、秋という季節は、こんなにも色に惹き付けられるものだということを実感させられる。何の花や木なのかを認識する前に、まず飛び込んでくるのは色の存在感。
そう思うと、秋って淋しげな印象だけじゃないんだね。現に物語のかのはとても楽しそうに見えるし・・と思っていたら、最後は哀愁感漂う終わり方に、少しの切なさが。
ちなみに四季ねこシリーズとして、他にも、「はるねこ」、「なつねこ」、「ふゆねこ」もあり、それ