かんのゆうこのレビュー一覧
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最初の始まりから涙が出そうになるのを堪えながら読んだ。
このシリーズの中で一番優しくて悲しいお話なんじゃないかしら。
子どもを残して旅立たなければならなかったお母さんの気持ち、残された女の子の気持ちを想像するともう( ; ; )
ふゆねこさんは誰かを温かさを届けるためにいるのね。
ありがとう、お母さんの心残りを届けに来てくれて。
私のさ、亡くなったお友達のお子さん、表面上は元気なの。
でもたまに学校で見かけると一人小さくなって座っていることがあって。
何度お母さんの代わりに抱きしめてあげたいと思ったことか分からない。
亡くなったのも結構急なことだったから…ふゆねこさん、私のお友達とあの子の所 -
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この絵本は、子どもが風鈴に思い描く素敵な感性と、世界に於ける人と自然との繋がりを見事に共鳴させており、時にファンタジーは子どもの想像力から生まれたのかもしれない、そんな素晴らしさを改めて実感させてくれます。
女の子「なみこ」は、毎年夏になると家の軒下にかけられる風鈴が大好きで、そこから響き渡る音には特別な思いを抱いていました。
「あの おとは かぜが うたを うたっているんでしょう?」
「あら、あれはガラスの ゆれる おとよ」
お母さんにそう言われても納得できない、なみこは、ある夕方、庭の向こうから「チリリリン……」という音が聞こえたので、そこに行ってみると、浴衣を着た可愛らし -
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くまのソラタときつねのヒナタが友達になって、森で暮らすお話。大好きなともだちがいるっていいな、おたがいを大切に思い合えるっていいなと思える、温かい作品だった。
「きみがすきだから、いっしょにあそびたいんだって、すなおにいえばいいんだよ。」
「そんなの、もっとむずかしい…」
ソラタと友達になりたいヒナタが、なかなか素直に遊ぼうと言えないところとか、ソラタに好かれようと白ぎつねになろうとしているところとか、すごく愛らしい。
誕生日を迎えるヒナタのためにバースデーケーキと人形を作るソラタ。マグカップを割ってしまって悲しむソラタのために素敵な「昨日の自分宛の手紙」を書かせるヒナタ。二匹ともが友達 -
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はるをよぶ ねこの 絵本ですね。
かんのゆうこさんの四季のねこシリーズのはるです。
ぶんは かんのゆうこさん、東京生まれ。絵本作家。
えは 松成真理子さん(1959ー)大分県生まれ大阪育ち。イラストレーター、絵本作家。
あやちゃんのもとに いっつうの てがみと、わかくさいろの きんちゃくぶくろが とどきました。
きょねんの はるさきに であった はるねことの
ものがたりが はじまります。
春にふさわしい、夢のあるファンタジーで、ワクワクする絵本です。
絵も水彩画で、優しく春の薫りがわきたつような、ふわりとした爽やかな魅力的な作品です。
今の季節にぴったりな絵本を楽しませていただきました。 -
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かんのゆうこさんの「四季ねこ」シリーズの、春バージョンは、これまで読んできた、「あきねこ」や「ふゆねこ」とも共通するものとして、その季節でしか味わえない雰囲気を、五感で見事に体感させてくれた、絵本ならではの、色鮮やかに柔らかく匂い立つような、暖かい春を楽しめる作品です。
また、これまでの、ねこが何かをしてあげる物語とは対照的に、ねこが子どもに助けてもらう物語には、春の到来と重ね合わせた、希望の到来を叶うことが出来るのが、まるで純粋無垢な子どもであるようにも思われた、そんな前向きで健気な明るさが、爽やかな春の到来と見事に呼応しているようで、心地好く感じられると共に、それを叶えるための鍵が子 -
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冬の風が吹く頃にちさとのおかあさんは亡くなった。
「おかあさんはね、おほしさまになったんだよ。」とおとうさんは言うけど、星のなかにおかあさんは見つからない。
ある日、真っ白なねこが、ちさとをたずねてやってきた。
ふゆねこと名乗る白いねこは、おかあさんに頼まれたと言って、てぶくろを編みはじめる。
器用に編み上げて、くさりあみのひもでつないで出来上がり。
かたほうだけなくして、悲しかったことがあるのを思い出した。
ふゆねこは、雪の中帰って行った。
おかあさんのいない初めての誕生日におじいちゃんとおばあちゃんが、おかあさんからのプレゼントだよとかごのふたをあけると…。
寂しいイメージだなぁと…だけ