日本SF作家クラブのレビュー一覧

  • 恐怖とSF

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    ありそうでなかったアンソロジーだ。これは面白かった。ずっしりと重さのある作品が多い。救いも希望も無い未来を感じたい方はぜひ。巻末の解説は過去から現在のホラーシーンを分かりやすく説明しており参考になる。梨「♯」、柴田勝家「タタリ・エクスペリエント」などが印象に残った。

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    2025年11月20日
  • 地球へのSF

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    ネタバレ

    22人それぞれの地球のSFを堪能することが出来て良かった。
    特に好きだったのが、「一万年後のお楽しみ」、「竜は災いに棲みつく」、「砂を渡る男」、「バルトアンデルスの音楽」だった。
    柴田勝家先生の「一万年後のお楽しみ」はシムフューチャーというゲームを巡って起こった様々な事象を追っていくお話で、最初はゲーム内の男性を発見し観察していただけだったが、男性に言語を教えようと現実の世界に変化を与えゲーム内の物語を展開させていく。それが徐々にエスカレートしていく所が人間の恐ろしさを顕す。
    春暮康一先生の「竜は災いに棲みつく」は題名のとおり災いに関わる竜が登場するのだが、その設定自体がとてもおもしろいもので

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    2024年08月01日
  • AIとSF

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    こいつはオモシロい。
    そもそもは品田遊さんの作品が読みたくて手にとってみたけど、22人の作家によるAIと人類の未来には圧倒されるばかり。
    とはいえAIについては懐疑的な未来を提示する作家さんが多い。そうかな?
    「AIも単なる技術で、普及すればAIとは呼ばれなくなる」とする鳥海さんの解説は、まったくその通りだね。

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    2024年01月06日
  • AIとSF

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    ・月下組討仏師
    ・準備がいつまで経っても終わらない件
    ・シークレットプロンプト

    がお気に入り。

    ・智慧練糸

    は抱腹絶倒。ところでこれの読み方がいまだにわからない……

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    2023年12月12日
  • AIとSF

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    名著。マジでよい。今すぐよむべし。短い作品ばかりなのに、めちゃくちゃ筆が乗ってて、方向性もさまざまで、とにかく楽しい。
    日本SF作家クラブ編の直近2冊の本は、コロナ禍というのもあって暗い方向でまとまってしまって感じがあったが、それがない。
    個人的によかったもの。全部。だけど、印象的だったものを一言感想を付して述べる。最高なのは円城塔の地下ダンジョン魔法ファンタジーものである。マジだから。読んで。なろう系好きな人もきっと気にいるから。

    高山羽根子『没友』は、仮想現実が行き渡った世界での日常を描き取るのがうますぎる。品田遊『ゴッドブレスユー』は、エンタメ小説として楽しめる。福田和代『預言者の微笑

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    2023年08月11日
  • AIとSF

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    ChatGPTや画像生成AIがホットな話題のいま、日本のSF作家さんたちが集結した珠玉のAI SF短編アンソロジーです。
    マッハな爆速で日々AIは進化しているので、実際の技術と作家の予測する未来がどこまで実現化するか…のチキンレースなのです。

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    2023年06月25日
  • AIとSF

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    AIの進化によって社会はどう変容するのか。そして社会の変容によって私たちの人間はどのように変わり、また変わらないでいるのかというSFの根源的テーマに正面から向き合った作品群。生成系AIの登場によって現実は小説よりも奇なりをまざまざと見せつけられ、SFは陳腐化との闘いに敗北したかのようにも見えてしまう時代。この中で、作品の現実の科学技術に対する陳腐化や未来の予言性などといった概念を超越した文学を感じた。

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    2023年06月19日
  • SF JACK

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    SF短編集。どの話も結構面白かった。おすすめ。
    宮部みゆきさんの「さよならの儀式」とか、ほろっとする。
    個人的には、完全ヴァーチャルの世界で生きる人間たちを描いた山本弘氏の「リアリストたち」が好きかな。それと独特の一人称の形式で書かれた新井素子さんの「あの懐かしい蝉の声は」も良かった。。

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    2019年02月18日
  • 恐怖とSF

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    ネタバレ

    ハヤカワのSFアンソロジーなら間違いない、と読んだ本。
    面白かったです!
    SFももはやジャンルレス、とされながらも、バラエティ豊かな作品群でした。
    SFの世界はどこまでも拡がっていくなぁ…

    特に、柴田勝家「タタリ・エクスペリメント」、小田雅久仁「戦闘番号七九六三」、篠たまき「漏斗花」、飛浩隆「開廟」が好きでした。

    ■幽霊のゆくえ
    ・梨「#」:幽霊を見る機械「レトロス」に観測された幽霊のデータのアーカイブ
    …このお話の世界で“幽霊”とはなんなのかがわかると切なくなりました
    、柴田勝家「タタリ・エクスペリメント」:祟りの研究と実験
    …“タタリ細菌”の発見というSF要素から、祟りの仕組みや概念が

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    2025年10月20日
  • AIとSF2

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    『竜を殺す』はすでにそうなっているのではと思わせる。
    他に印象深かったのは以下。
    『生前葬よ予言獣』
    『幸せなアポトーシス』
    『看取りプロトコル』
    『意識の繭』

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    2025年07月15日
  • AIとSF2

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    ネタバレ

    AIを軸に、現代日本のSF作家が新たな奇想天外な話を創作する。
    記号設置問題が解決すると、AIの意識は電脳空間に目覚め、人類の意識と融合するのかなあ・・・

    竜を殺す 長谷敏司 AI下書きで小説を量産している主人公の息子が殺人事件で逮捕された。壮大なスケールのストーリーを期待したが、三文ミステリーだった。
    烙印の名はヒト 第一章 ラブ:夢看る介護肢 人間六度
    冒頭部だけなので、続きを読まないとなんとも・・・
    I traviati 最後の女優 池澤春菜  椿姫みてないのでなんとも・・・・
    生前葬と予言獣 津久井五月 対話型AI QuDNが再開発地上げを通じて現実世界を理解する記号設置問題のおはな

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    2025年05月21日
  • AIとSF2

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    AIという単語を聞かない日は無いほどになってきた昨今、本書の作品はどれも興味深く、また考えさせられるもので、個人的なお気に入りは、月面における人間性回復運動の失敗、意識の繭、ベニィで、中でもベニィはトリを飾るに相応しい内容と読後感でした。

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    2025年05月09日
  • AIとSF

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    短編集なのでSF初心者でも楽しめる話から全くついていけない話まででした。ただ、直近のAIが起点にあるので考えやすかったり考えさせられる話もあり、総じて楽しかった。分厚い本だったけと。

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    2025年04月09日
  • AIとSF2

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    1つの中編と作者の異なる10の短編で構成されたAIをテーマにしたSF短編集。AIが小説の執筆に与える影響について考察した作品も多い。作風の違う色々な作家の作品をまとめて読むことができて面白かった。
    「最後の女優」「幸せなアポトーシス」「意識の繭」が良かった。自分は難解なSFよりも分かりやすいストーリーの作品の方が好きなようだ。
    中編の「竜を殺す」は、扱うテーマは興味を惹かれたが、ストーリーが完全には決着しておらず、まだ続きがあるような感じがした。

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    2025年04月09日
  • AIとSF

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    近未来から遠未来の構成だろうか。前半は想像つく範囲に面白い。既視感もあるが。後半はついていくのが大変と共にそうくるかの感じで刺激的。あとがき風の最後を除けばトリは苦手な円城塔作品。セルたんクライシスはちょうど「核融合最前線」を読んだ後だったので技術的な話レベルが凄いなと感心。覚悟の一句が一番好き。

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    2025年02月08日
  • 地球へのSF

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     日本SF作家クラブ編のアンソロジーで、本書で第4弾となる。今回のテーマは「地球」。さすがに漠然としすぎているので、いくつかのサブテーマに分かれている。「温暖化」、「AIと」、「生態系」や「経済」等々である。

     22名の作家の書下ろしの短編が収録されているが、あまり馴染みのない作家さんもいて、玉石混交の感がある。そんな中でも、上田早夕里、小川一水。林譲治等の日本SF大賞受賞者の作品は、さすがの出来といえる。

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    2025年02月01日
  • 地球へのSF

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    難し過ぎるSFは苦手なんだけど、そこまでなくて短編のなかにしっかりとした設定が理解できるものばかりで、読み終えるのが惜しいくらい楽しめた

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    2024年12月07日
  • 地球へのSF

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    2024.08.17
    地球についてさまざまなアプローチで描かれた22編の作品。
    「テラ・リフォーミング」が一番気に入った。

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    2024年08月17日
  • AIとSF

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     日本SF作家クラブ編集による短編集である。ポストコロナとSF(2021)、2084年のSF(2022)に続く書下ろしアンソロジー。

     まだ”AI”という言葉がなく、電子頭脳あるいは電子計算機、単にコンピューターと呼ばれていた時代からそれらを題材にした小説があった。人間に造反したり、反乱を起こしたりするものが多かったような気がする。本書にはそんな単純な話はない。現在では実際に人間の能力と同等のAI(人工知能技術)が登場してきたからである。帯にある「未来をつかむのどちらか?」のとおり、未来は一体どうなるのであろうか、気になるといえば気になる。

     本書の最後に収録されてる「この文章はAIが書い

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    2024年01月22日
  • AIとSF

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    エンタメか純文学かわかりにくくはる。AIが映画で普通になったあと、実社会は様々なAIという名のもとでしんとうしていったが、このSFの未来がここに書かれているより現実に理解可能なもので進化していくのはなんとなく想像していける。

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    2023年11月25日